回想シーンでご飯3杯いけるさんの映画レビュー・感想・評価 - 28ページ目

回想シーンでご飯3杯いける

回想シーンでご飯3杯いける

宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.4

恋の為なら命懸け。男版「百円の恋」とでも呼べそうな、とてもパワフルな作品。何の取柄もない若いサラリーマンが、たまたま仲良くなった(とは言っても実際は利用されただけなんだけど)に惚れる。彼女を暴行した相>>続きを読む

ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

2.5

前作は鑑賞済みだけど、殆ど記憶なし。ゾンビ・コメディ映画10年ぶりの続編は、やはりというべきか、ゾンビの量産化とパワーアップという、続編あるあるの王道。

画としては派手になったものの、最初からゾンビ
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.0

大団円を迎えた「3」から10年の時を挟んでの続編という事で、公開時は賛否両論になっていたらしい。アンディからボニーに受け継がれたおもちゃ達のその後を描いた作品であるが、旧キャラクターの出番は少なめで、>>続きを読む

カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

3.8

「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督による新作は、コロナ感染拡大で自宅待機中のスタッフ、キャストをオンライン上で集結させて作った、完全リモートの実験作。作品のストーリーは、事件の再現映像をリモートで>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

2.0

コロナ感染拡大を受けた緊急事態宣言発令で、近所の映画館もツタヤも休業。という事で、この20日間はNetflixで劇場未公開作品ばかりを敢えて選んでレビューしていたのだが、久々にメジャーな作品を観たくな>>続きを読む

ももいろそらを(2012年製作の映画)

4.0

ずーっと観たかった作品がGYAOで無料配信されているのを発見!

30万円が入った財布を拾った女子高生の、その後を描いた青春映画で、こういうシチュエーション物は脚本の力が物を言う場合が多いのだが、本作
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スクールライフ: パリの空の下で(2019年製作の映画)

3.6

最近だと、例えば「奇跡の教室」「12か月の未来図」「バッド・シード」等、学校を舞台にしたフランス映画には良作が多く、個人的にとても好きなジャンルになっている。

良作が生まれる背景にあるのは、そもそも
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7番房の奇跡(2019年製作の映画)

4.7

2013年に公開され、本国で1000万人以上を動員した韓国映画「7番房の奇跡」の、トルコ製作によるリメイク。

幼女殺人の疑いを掛けられ冤罪で収監された知的障害を持つ男性が、別れ別れになった娘との再会
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チャップリンの殺人狂時代(1947年製作の映画)

3.3

只今、BSに於いてほぼ週一ペースで放映されているチャップリン作品。今回は1947年、彼にとって初のトーキー映画「殺人狂時代」。僕自身にとっても初鑑賞になる。

例のステッキを持った放浪者の姿を捨てて、
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バルセロナ: ある愛の物語(2016年製作の映画)

3.2

「2ヵ月と2週間の永遠の恋」に続いて、フィリピンのロマコメ。恋人を事故で失った男子と、失恋&失業で路頭に迷う女子が距離を縮めていく話。

メインの2人は「2ヵ月と2週間の永遠の恋」と同じ俳優で、多分本
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ウィロビー家の子どもたち(2020年製作の映画)

3.4

カナダ製作によるNetflixオリジナルのアニメーション映画。見た目は子供向けに見えるが、育児放棄を題材にしたダークコメディーで、内容はほぼ大人向きと言って良い。

金持ちの家に生まれながら、両親が自
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

3.0

主演はソーことクリス・ヘムズワース、監督と脚本は「アベンジャーズ」のスタッフという事で、マーベル作品から肉弾アクションを切り取ったようなハードコアなアクション映画に仕上がっている。

裏社会の危険な任
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羊飼いと屠殺者(2016年製作の映画)

4.2

南アフリカで絞首刑立会いの任務を強いられてきた少年が、公務外で7人を射殺。事件を担当する事になった弁護士が真相を究明していく法廷劇としてまとめた実話ベースの映画である。監督は南アフリカのオリヴァー・シ>>続きを読む

ワインは期待と現実の味(2020年製作の映画)

3.0

ラップが好きな知性派男子が、最難関資格であるマスター・ソムリエを目指す話。なかなかニッチな設定で、いかにもNetflix作品らしい。

一方で、主人公の父親はバーベキュー店を経営しており、息子に継がせ
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ディヴァイン(2016年製作の映画)

3.8

肌の色も様々、暴力と信仰が人々の暮らしを支配するフランスの貧民街を舞台に、ドラッグ・ディーラーに憧れる女子高生の生活を描いた作品。今年公開された「レ・ミゼラブル」の世界観と全く同じで、フランス映画はか>>続きを読む

街の灯(1931年製作の映画)

4.5

久々の再鑑賞。貧富や地位の差を超えた人間の本質的な美しさをテーマにした、チャップリンの根幹を成す作品のひとつ。そして、嘘や隠し事は映画にとって最高のスパイスになるという事。リアリティや共感ばかりが取り>>続きを読む

信じる心、危機一髪(2015年製作の映画)

3.3

宗教による偏見や差別をテーマにしたインド映画。同じテーマの作品として「PK」や「オーマイゴッド」があるが、こちらはよりインド国民の視点に基いて作られた印象がある。

熱心なヒンドゥー教徒である中年男が
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その住人たちは(2020年製作の映画)

3.7

貧困、格差、高級マンション、安アパート、家政婦が持っていた鍵、、、「パラサイト - 半地下の家族」を連想させるキーワードと設定が散りばめられたスペイン製作のサスペンス映画。

職を失った主人公の中年広
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ビート -心を解き放て-(2019年製作の映画)

3.4

姉が目の前で射殺された事をきっかけでPTSDになった少年がラップミュージックを作る事で再生する様子を描いた作品。少年の成長物語と言えば、スポーツかバンドというのが定番だったが、いよいよラップミュージッ>>続きを読む

ぼくたちのチーム(2016年製作の映画)

4.2

コロナ感染防止で映画館と近所のツタヤが営業していないので、引き続きNetflixで日本劇場未公開 & マイナー作品の良作探し。

本作はアイルランド制作のLGBT映画。再婚した父親の都合でラグビー命の
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.3

馬が出てくる映画には良作が多い。人間と密接な関係を持つ動物でありながら台詞を持たない。故に彼等が考えている事は、僕達の想像に委ねられる。冷静に見れば、馬は特に演技をしていないのだろうけど、例えば「乗り>>続きを読む

誰がための日々(2016年製作の映画)

4.0

香港では多数の賞を獲得しているのに、日本では限定的な公開にとどまっていた作品。現在は、Netflixをはじめ幾つかの動画配信サービスで観る事ができる。

介護疲れで躁鬱病になった息子と、それまで家庭に
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2ヵ月と2週間の永遠の恋(2014年製作の映画)

4.2

少し前にNetflixにラインナップされた日本未公開のフィリピン映画。多分、フィリピンの映画を観るのはこれが初めてだと思うのだが、予想以上に良かった。

父親が飛行機事故に巻き込まれ、生死の確認を取る
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デンジャラス・プリズン ー牢獄の処刑人ー(2017年製作の映画)

3.0

麻薬取引での失敗から逮捕、収監された主人公が、面会にやってきた謎の男から取引失敗の代償として、刑務所の中で最も悪質な囚人の暗殺を命じられる。ミッションが完了するまでの人質は、妻とお腹の子供、、、という>>続きを読む

タイガーテール -ある家族の記憶-(2020年製作の映画)

4.0

僕が住む大阪では映画館に続いて、近隣のツタヤも、コロナ感染防止のために休業。いよいよ映画に触れる機会が減ってしまったところで、今まで以上に有難い存在になっているのがNetflixだ。2年前に入会した当>>続きを読む

チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

3.8

小学生の頃に父親に連れられて観に行ったリバイバル上映以来、数十年ぶりの鑑賞。今回はBSで放送されていた「サウンド版」と呼ばれるヴァージョンで、厳密にはサイレント映画ではない。

チャップリン扮する放浪
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

3.4

最近では「マイティ・ソー バトルロイヤル」や「ジョジョ・ラビット」を手掛ける等、すっかりメジャーになったタイカ・ワイティティの、ニュージーランド時代の作品。現代に生きるヴァンパイアの共同生活をモキュメ>>続きを読む

ユー・ガット・サーブド(2004年製作の映画)

3.0

ストリートダンスでバトルして掛け金を獲得する若者達の話。2004年の割に曲が古臭いのが気になるけど、とりあえずダンスそのものは超一流で熱い。これだけダンスシーンが多い映画って他に無いのかもしれない。>>続きを読む

マスカ ~夢と幸せの味~(2020年製作の映画)

4.0

100年続く実家のレストランを継ぐか、自分の夢を追って俳優の道に進むかで葛藤する少年の姿を描いたNetflixオリジナルのインド映画。

マスカとはナンのような料理で、日本で言えば定食屋か弁当屋を継ぐ
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

3.0

当時、友人が本作のアートワークに携わっていたのに、何故か今まで一度も観ていなかった不届き者でございます。

25年前の作品なので、今改めて観ると正直古臭さを感じるものの、当時としては画期的だったと思う
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パーフェクトワールド 君といる奇跡(2018年製作の映画)

3.0

「湯を沸かすほどの熱い愛」や「トイレのピエタ」での熱演が素晴らしかった杉咲花が出ているという事で鑑賞。良く考えてみたら、この子は障害者や病人を励ます役が多い。確かに、彼女のちょっと周囲が引いてしまうぐ>>続きを読む

西北西(2015年製作の映画)

3.7

東京の港区辺りだろうか、無機質なビル街の遠景から始まり、狭苦しいカフェの中で各々の気持ちを抱えながら佇む人達のシーンへ。日本の新人監督の作品ながら、作風は海外の人が撮ったような外側からの視点で描かれて>>続きを読む

劇場版めんたいぴりり(2018年製作の映画)

3.2

博多の老舗「ふくや」の創始者をモデルに、苦労話や商売の成功等を、終戦直後の復興を背景にしながら描いた作品。元々は九州の地方局で作られた連続ドラマだったようだが、後に劇場版として全国公開された。

僕が
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

4.0

映画のバイオレンス表現って、基本的に成人男子が暴力を振るうシーンが多いと思うのだが、本作は逆で、凄く大人しそうな女子高生が成人男子を殴る、蹴る。それだけでかなりインパクトとオリジナリティがある。良い意>>続きを読む

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

1.5

近日公開予定の「ソニック・ザ・ムービー」もそうなのだが、ゲームキャラクターを実写化する時、アメリカ映画はどうしてモフモフの毛むくじゃらにしてしまうのだろう? ドット絵やポリゴンで作られたゲーム・キャラ>>続きを読む

マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

3.3

とてもヨーロッパらしい映画だと思う。1959年、イギリスの田舎町が舞台。戦争で夫を亡くした女性が、「オールドハウス」と呼ばれる中古物件を借りて、夫との夢だった書店を開業する話。

少し古びた街の雰囲気
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