1994年から2005年までを舞台に、パン屋の店員とお客さんという形で出会った男女の恋の行方を描いた、ノスタルジックな韓国映画。時間の流れを描いていく手法は韓国や台湾の映画が得意とするところで、代表的>>続きを読む
落ち目の中年女優を演じるキム・ヘス。僕はこの人の事を全然知らなくて、若いのに中年役?と思って調べてみたら、もう50歳手前らしい。いや、全然そう見えない。とにかく本作は彼女が演じる、そして恐らくは素の彼>>続きを読む
父子家庭の父が死に、1人で生きていく事を決めた少年が、引退宣告を受け殺処分が決まった競走馬と、叔母探しの旅に出るロードムービー。
馬が登場する映画と言えば、スピルバーグの「戦火の馬」が大好きなのだが>>続きを読む
他の方も書かれている通り、予告編で見た大きな目がいかにもオタク狙いに見えて敬遠していたものの、実際に本編を観ると「鉄腕アトム」辺りの手塚治虫作品の流れを汲む王道のロボット物(本作ではサイボーグ)で、兵>>続きを読む
予想以上に熱い作品だった。エディ・マーフィ久々の主演作にして、プロデューサーとしても携る力作。Netflixで良くある配給権だけを買い取った作品ではなく、企画段階からがっつり作り上げた正真正銘のオリジ>>続きを読む
舞台はナチス時代のドイツ。若い脱走兵が、たまたま拾った士官服を着る事で周囲を騙して支配下に置き、他の脱走兵や犯罪者を虐殺していく様子を描いた作品。
人間は身にまとう服だけで支配する側、される側に分断>>続きを読む
イタリアで実際に起きたマフィアによる児童誘拐事件を題材にしているはずなのに、冒頭からシチリアの自然と、そこに住む少年少女の初々しい姿が映し出され、その魅力に吸い込まれる。
13歳のルナが同級生のジュ>>続きを読む
サム・ライミ版「スパイダーマン」の3作目にして完結編。前作で評価が高かったVFXと、ドラマパートの両方で頑張りをみせるものの、各々やり過ぎな感があって、結果的に全体のバランスが悪くなっている。
特に>>続きを読む
強盗殺人の罪で服役中の兄と、犯罪者の弟という事で差別を受ける芸人志望の弟の関係を描いた作品。原作は東野圭吾。
犯罪者の家族に対する視線は国によって様々で、日本だと例えば保守派のレビュワーも多い某サイ>>続きを読む
「イエスタディ」(イギリス製作の方)のストーリーに納得がいかなかったので、脚本を担当していたリチャード・カーティス関連の作品の中で未見だったこれをチョイス。「ラブ・アクチュアリー」や「アバウト・タイム>>続きを読む
Netflixが「バードボックス」や「ROMA」等のオリジナル作品で攻めまくっていたのが、ちょうど1年前のクリスマス・シーズン。そして今年も、いくつかの話題作が既に発表されている。相変わらずFilma>>続きを読む
「新感染 ファイナル・エクスプレス」での当たり役以降、主演作も増えてきたマ・ドンソクが、今度はアームレスリングの凄腕として登場。
アームレスリングと言えばスタローン主演の「オーバー・ザ・トップ」が思>>続きを読む
福井県で1人で和紙職人として働く老人と、そこにやってきた韓国人の現代っ子女性ヘルパーの交流を描いた作品。
当初は韓国人女性が和紙職人として修行する話だと思っていたけれど、韓国人の固定観念に囚われない>>続きを読む
自分以外の地球人全員からビートルズの記憶が消えてしまう。実在のバンドを題材にしながらフィクション作品に落とし込むユニークな発想は、予告編の段階から凄く興味があった。
アマチュア・ミュージシャンである>>続きを読む
これってロボット版「E.T.」なんだと思う。
「トランスフォーマー」シリーズは観たことが無いので、他作品との比較は出来ないけれど、スピンオフとなる本作は、宇宙から不時着したロボット「バンブルビー」と>>続きを読む
CMディレクター出身の中島哲也監督が作る映画は、瞬間、瞬間で人を惹き付ける画力に満ち溢れていて、'00年代に作った「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」辺りは4点前後のスコアを付けるほど>>続きを読む
僕はユーザー名通り回想シーンが大好きで、本作は何と全編が回想シーンという、よだれが出るような構成。これはご飯3杯じゃ済まない。
第一次大戦からパリに帰還した2人の戦士の数奇な人生を描いた作品で、生き>>続きを読む
小説家としての実績とは間逆に、恐ろしいぐらい映像化作品が少ない村上春樹。唯一観た「ノルウェイの森」の出来もなかなか厳しいものがあった。
そんな中、韓国製作による「納屋を焼く」の映像化作品が誕生した。>>続きを読む
DCEUを構成するシリーズ作品ではないし、もしかするとバットマン・シリーズの一部でないのかもしれない。そしてアクション映画である事も捨てた本作は、何者にも縛られない1本の映画。まさに言葉本来の意味での>>続きを読む
心は少年のまま、体は大人のスーパーヒーローに変身。早い話がトム・ハンクス主演の名作「ビッグ」('88年)のヒーロー版と考えれば良い。
ヒーローとしての能力を身に付けた後にはしゃぐ主人公が面白い。変身>>続きを読む
監督は「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス。この人が作る映画には力強さを超えた美しさがあるという話を前にしたけど、それが更に前面に出てきた感じ。冒頭のティッシュとファニーのデートシーンから2人がとて>>続きを読む
女優、写真家、実業家、シンガー、社会活動家など、様々な分野で活躍する7人の女性。その中の1人が結婚するという事でホームパーティーを開く事になる。
冒頭から7人の仕事風景がテンポ良く映し出されて雰囲気>>続きを読む
聴覚障碍のある子供に対する性的暴行事件を題材にした実話ベースの映画という事で、その重すぎるテーマにずっと観るのを躊躇っていた作品を、ようやく観た。そして改めて韓国映画の凄さを思い知る。観て良かった!>>続きを読む
原作は漫画で、作者の恋人がASIAN KUNG-FU GENERATIONの次回作(当時)のタイトルを「ソラニン」と勘違いしていた事から、このタイトルが付いたそう。実際のタイトルはあの名作「ソルファ」>>続きを読む
「Hood」は、日本人にとって理解し辛い言葉だ。もちろんコートの「フード」を指す場合もあるけど、性質、心、集団、みたいな意味もあって、頭に別の単語がくっつく事でニュアンスが微妙に変わる。本作のタイトル>>続きを読む
普段はカンフー映画を殆ど観ない僕が本作を鑑賞したのは、ひとえにイギリスのテクノユニット、ケミカルブラザーズが「Get Yourself High」のMVで全編に渡って映像を使用していたから。
ケミカ>>続きを読む
実際にあった連続殺人事件を題材にしたミステリー。象形文字を使った犯行声明等、犯人の行動が非常にミステリアスという事もあって、他にも同じ題材の映画がいくつか存在するが、未解決事件なので物語として完成させ>>続きを読む
伊坂幸太郎作品の映画化としては久々の傑作だと思う。2007年の「アヒルと鴨のコインロッカー」から「フィッシュストーリー」「ゴールデンスランバー」「ポテチ」と続いた中村義洋監督による一連の作品に通じる、>>続きを読む
欧米ではほぼ定番になった感もある「明るい難病物」。というと不謹慎っぽい響きになってしまうけど、難病を泣かせる道具にする従来の難病物よりもよほど誠実だと思う。物語としても様々なタイプがあるので、特にフィ>>続きを読む
「Bad Seeds」日本語に訳せば「問題児」か。
中東~フランスで子供時代から養母と組んで詐欺で生計を立てていた男が、パリの更正施設で教師となり、子供達の心を開いていく話。家庭環境に問題がある生徒>>続きを読む
先日レビューした「The Way We Dance -狂舞派-」と同じで、これも日本ではイベント公開のみなっていたアジア映画の良作。そして今回もNetflixがピックアップしてくれたという事で、とにか>>続きを読む
実は今回が初鑑賞。評価が二分されているようだけど、それは結局、オードリー・ヘプバーンが演じる娼婦ホリーの人物像や人生観をどう捉えるかによるのだと思う。
タイトル通り、ホリーはNYのティファニーで朝食>>続きを読む
ヒップホップダンスと太極拳の融合を描いたかなり熱い香港映画。こんな映画が存在したなんて知らなかったのだが、どうやら日本では一般公開されなかったらしい。配信してくれたNetflixに感謝!
主人公の女>>続きを読む
「彼が愛したケーキ」の職人だと思っていたら、タイトルに偽り無しで、「彼が愛したケーキ職人」の話だった。って分かるだろうか。
出張先のドイツで、ケーキ屋を経営するトーマスと恋に落ちたイスラエル人の男と>>続きを読む
ゲーム・キャラクター版「トイストーリー」といった趣きだった前作から、今度はインターネットの世界に。オンライン・ゲームは勿論、YouTubeやTwitterといったサービスからウィルスまで、ネット上に存>>続きを読む
ツタヤ準新作100円セールで借りてきたタイトルはまだまだ続く。
というわけで、こちらも普段はあまり観ない時代劇、、、、っていうか、もうこれゴリゴリのチャンバラ。とにかく斬って、斬られて、の部分に重き>>続きを読む