まるでジェットコースターのようなスピード感。
イチャイチャや、メソメソや、人間ドラマなんて期待してない。
そんなものに尺を使うホラー映画ならば、サム・ライミでなくてもできる。
物語を語る上で必要最小限>>続きを読む
リーアム・ニーソンが哀しすぎる。
別に特殊能力を使うわけでもなく、科学技術と「怒り」で悪を倒す。
外面もボロボロ、内面もズタズタな男。
そんな彼は、ラストで愛する彼女の人生からフェードアウトすることを>>続きを読む
一応『死霊のはらわたⅡ』の続編ということになっているが、ブルース・キャンベルのスピンオフ作品のような位置づけ。
もはや「スプラッターホラー」というジャンルからは完全に逸脱。
『ロード・オブ・ザ・リング>>続きを読む
サム・ライミはコーエン兄弟と仲が良い。
だからなのか、本作は明らかに彼らの作品と似ている。
特異なキャラクター、銀世界での殺人、人生を狂わす金。
「選択」と「決断」の積み重ねが、後戻りできないほど悪い>>続きを読む
顔もスタイルもよく、運動神経も抜群で、頭も良い。
そんな奴がヒーローに変身しても、何の面白みもない。
本作の主人公であるパーカーのように、普段はイケてない奴がヒーローになるからこそ、そこに面白味が出て>>続きを読む
いきなり「ディズニー」のロゴであるシンデレラ城の中へと入っていくオープニング。
そこからレトロなフォントのクレジットが続いていく。
今から「おとぎ話」の世界へと誘われるワクワク感。
そうして幕を開け、>>続きを読む
前半はバイオレンスアクション、後半はスプラッターホラー。そんな全く異なる顔を見せる本作だが、それと同時に前半は手のかかる問題児タランティーノ、後半は抑えた演技からいよいよ凶器を爆発させるハーヴェイカイ>>続きを読む
現金受け渡しの見せ場に大型ショッピングモールを選択したのが正解。
出口はどっち?車は駐車場のどこ?
そうやって苛々しながら歩いた体験が、キャラクターにシンクロする。
不意に会いたくない人間が前から歩い>>続きを読む
もう「サイコー!」という言葉しか出てこない。
タランティーノは時間軸をずらす等、革新的な演出が特徴なのかもしれない。
だが、何といっても「復讐劇」に一番の魅力がある。
映画内ならではの、弱者が強者をメ>>続きを読む
映画は現実世界で見れないものを見せてくれるもの。
人体損壊、血飛沫満載のサービス精神。
スプラッター、ゾンビ、モンスター、アクション等、ジャンルも盛り沢山。
『グラインドハウス』という縛りを設け、その>>続きを読む
本作は尺は長いにもかかわらず、タランティーノ作品の中で、最もまともにストーリーテリングした作品ではないか。
要するに、彼の作品の特徴である「駄話」や「脱線」がほとんどない。
それは「西部劇」や「マカロ>>続きを読む
21世紀のタランティーノ映画は歴史上迫害されていた弱者であった者たちが、映画というフィクションの世界で復讐するというカタルシスが爆発する映画が多かったが今回は趣向が違う。
アメリカの南北戦争をモチー>>続きを読む
85歳のいい意味で中二病
1番から9番までホームランバッター
最強チーム作ろうぜ!
際立つ個性を束ねるカリスマ性
それ以上に強烈な個性
一人一人口説き落とす過程を語る
マグマ、ピンクフロイ>>続きを読む
ホドロフスキー幼少期の記憶
傍観者のような視点
狂った両親との決別と愛情
ある種のトラウマセラピー映画
個人的な治癒映画だが拡がり持つ
父親役をホドロフスキー息子演じる
ホドロフスキーもち>>続きを読む
前作「リアリティのダンス」に繋がる形で海を渡ったホドロフスキーの実の息子が演じる主人公が、行き着いた場所で起こる刺激的な出来事や人間模様と、やはり厳格で暴力的で芸術を無価値なものと忌み嫌う父親への捻じ>>続きを読む
まず冒頭で人間とポケモンの関係性を示しながら、本作はいわゆるトレーナーとポケモンという主従関係ではない点、さらにはポケモンの言葉は人間に通じないという本作での設定を線引きする。それはまるで麻薬のような>>続きを読む
場面転換でのワイプ、ロングショットの多用、クリーチャー造形、大河ドラマ的な世界観など、スターウォーズやロードオブザリングといった作品からの影響をビシビシ感じる(橋本環奈演じるキャラクターの立ち位置はR>>続きを読む
自身がキリスト教カルヴァン派である厳格な家庭で育ったポールシュレイダーがメガホンを取った本作は、堕落した俗世に足を踏み入れる怒れる父親が失踪した娘を助け出す物語だが、現在であればリーアムニーソンがうっ>>続きを読む
伊藤大輔に捧げられた本作は、殺陣の所作ではなく、殺陣の陣形や立ち回るダイナミックなアクションで物語を動かそうとする活動屋・中島貞夫の思いが込められた一作。正統派時代劇の灯を消さないようにという気概が静>>続きを読む
青年が走る姿で幕が開き、足を止めたところで幕を下ろす本作は、主演の青年の力強い歩みが観る者の心を終始揺さぶり続ける過酷なロードムービーだ。
彼が旅路で出会う人々は、そこでしか身動きが取れなくなってし>>続きを読む
アメリカ対ロシアという単純な図式から、ロシア国内のクーデターが発覚し、その図式が信頼関係によって変容していく様が熱いドラマを生み出す。ジェラルドバトラーが部下だけでなく、敵国の艦長や大統領までも惚れさ>>続きを読む
映画の都ハリウッドへ向かう高速道路の渋滞。まるで夢の順番待ちをするかのような光景から、圧巻のミュージカルシーン、そしてここぞ!という絶妙なタイミングでバシッとタイトルクレジットが表示される冒頭でまず心>>続きを読む