荒野の狼さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

荒野の狼

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太陽の塔(2018年製作の映画)

3.0

「太陽の塔」は2018年の作品。前半は岡本太郎自身の言葉・思想・経歴を紹介しつつ太陽の塔の制作・内部を紹介するもの。後半は、太郎が考えていたであろうことを29名に及ぶ人物のコマ切れのインタビューをつな>>続きを読む

大巨獣ガッパ(1967年製作の映画)

4.0

『大巨獣ガッパ』は、1967年に公開された日活の怪獣映画作品であるが、公開後、数年はガッパの写真は子供たちの間では人気であり、ポスターに使用された緑色のボディに黄色のくちばしは印象が強かった(映画では>>続きを読む

格闘技世界一 四角いジャングル(1978年製作の映画)

2.0

「格闘技世界一 四角いジャングル」は1978年の映画であるが、注意したいのは続編にあたる1979年の「激突!格闘技 四角いジャングル」と重複する映像が多いこと。良心的ではなく、特にベニー・ユキーデの試>>続きを読む

アントニオ猪木をさがして(2023年製作の映画)

2.0

「アントニオ猪木を探して」は2023年の映画。冒頭は、猪木が青年期を過ごしたブラジルの農園で撮影され、当時猪木の近所であった高齢者が数十年ぶりに現地を訪れる。現地での準備が不十分なのは明らかで、現在の>>続きを読む

激突!格闘技 四角いジャングル(1979年製作の映画)

2.0

「激突!格闘技 四角いジャングル」は1979年の作品で、プロレス、極真空手、キックボクシング、ムエタイの試合の一場面を集めて構成した内容。1978年の「格闘技世界一 四角いジャングル」と同じ映像が随所>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.0

2023年の121分の作品で、。1971年のTVシリーズ「仮面ライダー」の旧1号をベースにしており、登場怪人もほとんど同じ。旧1号は怪奇性があり、これをもとに、以後、怪奇性や残酷性を強調した旧1号のリ>>続きを読む

人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

2.0

『人間失格 太宰治と3人の女たち』は、2019年の120分の作品。太宰治(演、小栗旬)の死の前の数年に、太宰に関わった3人の女性、妻の津島美知子(演、宮沢りえ)、太田静子(演、: 沢尻エリカ)、山崎富>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

2022年公開の映画。オリジナルは1966年のTVシリーズ「ウルトラマン」で、私はオリジナルシリーズのファンであるが、本作はオリジナルの名場面を中心に構成し、科学的背景・説明を現代風にしたもの。オリジ>>続きを読む

ベトナムの風に吹かれて(2015年製作の映画)

4.0

「ベトナムの風に吹かれて」は2015年公開の初の日本・ベトナム合作映画。主演の松坂慶子は当時63歳であるが、本人は本作は20代くらいの気持ちで演じた大人の青春映画と語っているように、奥田瑛二との絡みも>>続きを読む

DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン(1983年製作の映画)

2.0

『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』は、1983年の自主制作映画作品である。総監督・主演(ウルトラマン役)は庵野秀明で、上映時間は28分。TVシリーズ「帰ってきたウルトラマン」の設定を>>続きを読む

名寄岩 涙の敢斗賞(1956年製作の映画)

2.0

「涙の敢闘賞」は、大関だった名寄岩が幕内下位まで落ちてから、胃潰瘍や糖尿病と闘病しながら1950年に35歳で9勝6敗で敢闘賞を受賞するまでを描く(その後の引退までは、ダイジェストで二度目の敢闘賞を受賞>>続きを読む

力道山(2004年製作の映画)

3.0

2004年の日韓共同制作の作品。力道山が朝鮮半島出身者として差別を受けたり、成功してからは粗暴な日常生活を中心に描かれており、暗い側面に焦点が当てられている。力道山が1963年に39歳で死亡するまで描>>続きを読む

若ノ花物語 土俵の鬼(1956年製作の映画)

4.0

後に横綱になる初代若乃花の大関時代に作られた1956年の作品。師匠となる大ノ海(花籠親方、演じるのは坂東好太郎)に北海道室蘭でスカウトされ、入門するところから1956年9月場所の大関時代まで。入幕以降>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

5.0

2023年制作の役所広司主演の映画。映画の最初の半分ほどに時間を役所が、ほとんど便所掃除するだけで魅せてしまう映画。ここにストーリー展開はなく、他の登場人物もほとんど登場せず、トイレの清掃員である役所>>続きを読む

イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

4.0

『イップ・マン 完結』(葉問4:完結篇、英題:Ip Man 4: The Finale )は、2019年のドニー・イェン主演のイップマン・シリーズ4作目。冒頭は、イップマンが弟子のブルースリーにアメリ>>続きを読む

UDON(2006年製作の映画)

4.0

香川県が舞台の2006年の映画で讃岐うどんが題材の映画。前半はスピード感があり飽きないが、後半は冗漫となってしまい筋の見えてしまう展開が多く、30分ほど切り詰めていれば感動は深くなったであろう作品。た>>続きを読む

銀心中(1956年製作の映画)

5.0

銀心中(しろがねしんじゅう)は、田宮虎彦の短編小説を原作として1956年に公開された白黒映画。田宮は岩手県花巻市の鉛温泉「藤三旅館」で原作を執筆したが、本作で温泉旅館の番頭が来ている服に「白猿の湯」と>>続きを読む

人間失格(2009年製作の映画)

2.0

太宰治が原作である「人間失格」の映画化で2010年に公開された134分の作品。原作は、冒頭の部分が印象的で、主人公の少年期、青年期、成人期の3枚の写真の描写から始まり、それが奇怪であることから、読者は>>続きを読む

赤い夕陽の渡り鳥(1960年製作の映画)

4.0

1960年公開の小林旭主演の渡り鳥シリーズ第4弾。本作の一番の魅力は福島県の磐梯朝日国立公園の美しさで、吾妻小富士のある浄土平周辺と、会津磐梯山と周辺の湖の二つの領域が複数回登場している。映画の冒頭は>>続きを読む

仮面ライダー対じごく大使(1972年製作の映画)

2.0

「仮面ライダー対じごく大使」は1972年公開の34分の映画。ライダーの中では、仮面ライダー1号(新一号。演、藤岡弘)のみが出演しており、映画用の新怪人カミキリキッドがでる以外は、映画として特別なものは>>続きを読む

楽聖ショパン(1945年製作の映画)

5.0

「楽聖ショパン」はカラーのアメリカ映画で、主演はショパン役のコーネル・ワイルドとなっているが、事実上の主役はショパンの指導者のエルスナー教授を演じたポール・ムニ(「ゾラの生涯」などで主演)で、ムニの名>>続きを読む

愛の調べ(1947年製作の映画)

4.0

「愛の調べ Song of Love」は1947年のアメリカの白黒映画。主演はキャサリン・ヘプバーンで作曲家ロベルト・シューマンの妻で名ピアニストのクララ・シューマンを演じる。他にフランツ・リストやヨ>>続きを読む

カジュアリティーズ(1989年製作の映画)

5.0

『カジュアリティーズ』(原題:Casualties of War)は、1966年にベトナム戦争中に起こった米兵による戦争犯罪事件を映画化した1989年のアメリカ作品。映画化は二回目で、最初の西ドイツ作>>続きを読む

日本統一10(2015年製作の映画)

2.0

「日本統一10」は、前回が名古屋の一話完結の話であったが、今回は、舞台は四国。四国のヤクザを登場させたのに加え、右翼団体を登場させたところが新しいが、後者は描き方によってはユニークになったかもしれない>>続きを読む

日本統一9(2015年製作の映画)

2.0

「日本統一9」は、名古屋を舞台にした内容で、本シリーズには珍しく一話完結と言ってよい話。新登場の名古屋の暴力団組織の中の抗争が、本宮泰風らと広島の暴力団の抗争にからめて描かれているが、これに東京の哀川>>続きを読む

天と地(1993年製作の映画)

5.0

「天と地」はオリバーストーン監督の1993年の作品。『プラトーン』(1986年)、『7月4日に生まれて』(1989年)と併せて、ストーン監督のベトナム戦争三部作をなす。他の二作品が、ベトナム従軍兵士が>>続きを読む

星屑の町(2020年製作の映画)

5.0

2020年公開の129分の作品で、主演は6年ぶりの映画出演となるのん。私は、岩手県出身であるが、岩手出身者にとっては、心からサポートしたい気持ちにさせる映画。のんは「あまちゃん」のヒロインを演じて以来>>続きを読む

7月4日に生まれて(1989年製作の映画)

5.0

「7月4日に生まれて」は1989年のアメリカ映画で145分と比較的、長めであるが長さを感じさせない作品。DVDでは監督のオリバー・ストーン、主演のトム・クルーズ、原作者のロン・コーヴィックのインタビュ>>続きを読む

男はつらいよ 柴又より愛をこめて(1985年製作の映画)

3.0

『男はつらいよ 柴又より愛をこめて』は、1985年12月28日に公開された『男はつらいよ』シリーズの36作目。マドンナは本作で二回目の栗原小巻で「二十四の瞳」に憧れて、式根島の小学校の先生となった設定>>続きを読む

仮面ライダー対ショッカー(1972年製作の映画)

4.0

1972年公開の劇場版仮面ライダー第一作。32分と短い作品であり、TVシリーズの二話連続の話などよりも時間的には短い。当時、映画用に作られた怪人ザンジオーは、映画を見れなかった子供たちにとっては幻の憧>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

5.0

2022年公開の139分の作品。さかなクンの自叙伝を原作とした映画。本作の主役ミー坊は、のんが演じるが、本人しかできない生き方、芸術のセンスなど、のん本人に共通する部分があり、本作は、のん以外の俳優で>>続きを読む

日本統一8(2014年製作の映画)

2.0

「日本統一8」では、山口祥行が本宮泰風との仲を戻して、本作からは共闘していく。山口は、乱暴者ではあるのだが、どことなく愛嬌のあるキャラクターになってきている。暴走にも一定の歯止めがあるようになり、他の>>続きを読む

日本統一7(2014年製作の映画)

3.0

「日本統一7」は、大阪に本宮泰風と山口祥行が進出する話で、前者が知的戦略で、後者は力で勢力を広げていく。見どころは山口が路上の闘いで、打点の高い後ろ回し蹴りを、かがんだ状態からの‐モーションで繰り出し>>続きを読む

ホビット 決戦のゆくえ(2014年製作の映画)

3.0

ホビット三部作の映画の最後の作品。先の二編を視聴した一年後に鑑賞してみた。試聴の際に、第二部を見た後、もうほとんど結末が予想できたため2時間25分もかけて語るものがあるのかという不安はあった。実際、龍>>続きを読む

ホビット 竜に奪われた王国(2013年製作の映画)

4.0

映画ホビットシリーズの第2作で、第一作で概要がつかめなかったストーリーが説明されていき、かつ前作に比べスピード感があり、アクション満載の展開。逆に、この映画のラスト付近になると、今後の展開が、おおむね>>続きを読む

ホビット 思いがけない冒険(2012年製作の映画)

3.0

映画『ロード・オブ・ザ・リングシリーズ』3部作の原作の小説JであるR・R・トールキンの小説『指輪物語』の前日譚『ホビットの冒険』を三部作として映画化した第一作。原作を比べると『ホビットの冒険』は、『指>>続きを読む