Kさんの映画レビュー・感想・評価 - 39ページ目

マクロスプラス MOVIE EDITION(1995年製作の映画)

3.5

久しぶりにマクロス鑑賞。現代には現代の良さがあるけれど、やっぱりこの時代の手書きならではの魅力と迫力もすごくいいなと再認識させられた。伝説の5秒。ストーリーはなかなか重め。

さびしんぼう(1985年製作の映画)

3.6

「ファインダーの中でかくれんぼ」。バク転。舞う写真。すきやき。オウム。ピアノと木魚。おきんたま。樹木希林さんと小林聡美さん親子のレア感。「どこで返事してるんだよ」。後半へ進むにつれて言葉にならない切な>>続きを読む

戸田家の兄妹(1941年製作の映画)

3.6

周波数の合っていないラジオみたいな音質。まるでザーザーの大雨の中この作品を見ているような感覚。小津安二郎監督が復員後最初に撮った作品。戦争の話をする人は出てこない。それがある意味異様。なかなか厳しいた>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.7

今日この日に観たいと思って鑑賞。前作とドラマ版は視聴済み。監督は前作の制作時から本作の制作を想定していたようで、思い入れの強さを感じた。追加された約40分の映像。小さなエピソードの追加もありつつ、大幅>>続きを読む

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.0

何気なく耳から入っている映画音楽の仕組み。シアターオルガン。見たことのない楽器たち。作曲家の探究心。有名な音楽が続々と流れ、映画のクライマックスを連続で観ているような気分。これぞ映画音楽のマジックなの>>続きを読む

MOTHERS(2020年製作の映画)

3.5

iPhoneの空箱から次々と出てくる薬。お箸でタバコ。アイリーンと聞くと『愛しのアイリーン』を思い出す。衝動的な暴力性。車。育ての母のモザイクが甘く、一時停止すると顔が見えてしまう。ワザとなのか否か。>>続きを読む

さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

3.3

セピアからカラーに少しずつ変わる瞬間が印象的。指。修行。序盤からギョッとする場面が続く。口の中ごりごり。硝子の器。虐待つらい。繰り返される「男として生を受け」。昔は当然だったことが通じなくなる。現代に>>続きを読む

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.8

余韻系。もしあの時こうしていれば。その取り返しのつかない残酷さ。過去は変えられないが未来は変えられる。そんな言葉が嘘くさく空虚に感じられてしまう。飲み込まれ、踏みとどまろうとして、また飲み込まれてゆく>>続きを読む

キャッツ(2019年製作の映画)

4.4

吹替視聴。舞台俳優や歌手も起用した豪華な声優陣。劇団四季のキャッツは未見。擬人化ならぬ擬猫化。序盤は不自然さが慣れず舞台同様メイクと生身のダンスで表現してくれればいいのにと感じた。でもそれでは舞台と同>>続きを読む

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.0

勘違いスプラッタコメディ。蜂をきっかけにチェーンソーを振り回し、傍から見るとその姿が恐ろしく見える描写は笑った。自分が笑ったのはここが最初で最後。そこから続々と描かれる死の演出は笑えなかった。デイルの>>続きを読む

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.3

29分。モノクロのスライドショーに淡々としたナレーション。紙芝居的であり、小説っぽくもある。動画が流れるのは数秒。ナレーションの背景で聞こえるぼそぼそとした声。音楽も相まって不穏。過去現在未来を静止画>>続きを読む

幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.5

デコピン。不穏な風の音。雪のように舞う籾殻。時代を読む手がかりとなる電話。タイムスリップものを見ているような感覚。奇跡へと導く犬。電球で過去と現在を切り替える描写。音楽が去るという表現。狼。視聴後に「>>続きを読む

海底軍艦(1963年製作の映画)

3.2

豪華な顔ぶれ。豹柄ビキニ。蒸気人間。謎のパワーで熱せられる工具。ムウ帝国の英語表記は「MU」。溢れ出るエジプト感。エキストラが多国籍かつ人数が多くてすごい。強迫フィルム。『宇宙大戦争』に引き続きベニス>>続きを読む

イヴの総て(1950年製作の映画)

3.7

おしゃれでサスペンスな昼ドラという感じ。会話が多く舞台劇っぽい。キラキラした衣装や素敵なドレス。カラーだったらどんなに鮮やかだっただろうと想像する。主要人物は6人。分かりやすい構図。マリリンモンローは>>続きを読む

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.5

吹替鑑賞。あまり期待せず見始めたものの、終盤の流れはよく考えられているなと感じたし引き込まれた。なんと言ってもピカチュウが可愛い。もう少し短毛の方がよりピカチュウっぽかったかもしれない。もふもふ尻尾。>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.6

話題になったワンカット風の映像。独特な撮影方法。長回しに応じている役者さんもすごい。序盤のスピード感。ぐいぐい進んでいく。敵。写真。子供と接するシーンが印象的。食べ物。牛乳。ワンカット風にすることで時>>続きを読む

妖星ゴラス(1962年製作の映画)

3.6

地球滅亡系の映画は数多くある。しかし地球ごと移動して回避するなんてアイデアは初めて見た。専門家が科学的考証を行っているというのだからさらに驚き。ゴラス接近時にかかる音楽はゴジラのテーマと少し似ている。>>続きを読む

キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)

3.8

明るく楽しい雰囲気ながら根底にあるテーマは真面目。この映画をきっかけにブロンド・ジョークというものを知った。髪色ひとつで偏見や先入観を持たれる。そしてジェンダー問題。見る人が見ればカリフォルニアに対す>>続きを読む

トラベラー(1974年製作の映画)

3.7

1リアルは約30円。手をペシペシされるの痛そう。あの手この手の悪知恵による金策。カメラマンらしい褒め言葉。馬車。時計。大冒険。人生勉強。短時間にすごくドラマが詰まっていた。

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.7

疾走感。ときどき見せる危うい表情が彼女のオンとオフの差を際立たせる。ここまでやるかという描写。銃社会に一石を投じるために、いかに度胸と覚悟が必要か伝わってくる。家族を持たない女性主人公が男性を買う描写>>続きを読む

みかんの丘(2013年製作の映画)

3.8

「何も違わない」この映画のメッセージはここに詰まっているのだと思う。序盤でなんとなく方向性は分かる。そこに説教くささや強引さはなく静かで丁寧な配慮が感じられる。急に降りかかってくるもの。生活と隣り合わ>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.3

重かった。主人公が感情的に動くたび不安になる。こんな大事な役割なのにそれ相応の訓練を受けていないように感じる言動。なぜオペレーターとして働いているのか。上司や仲間とのやりとりで明らかになる。良かれと思>>続きを読む

ねらわれた学園(1981年製作の映画)

3.6

火曜サスペンス劇場のような始まり方。テロップ。際どいショット。パンティテスト。口と声のズレ。ローラースケート。唇アップ。跳ねる猿の置き物。瓶底眼鏡。口にチャック。お猿のじょうすけ。『HOUSE ハウス>>続きを読む

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.5

棚…初めて部屋に“彩り”が現れたシーン素敵だった。序列。日本なら壁に手を出すのはたいてい禁忌なので見ていてヒヤヒヤした。荷台に乗るモードが可愛い。掃除のほこり。不器用×不器用。網戸。演技達者な二人の説>>続きを読む

エクスペリメント(2010年製作の映画)

3.2

同族の争いオープニング。服従させる快感がよく伝わってくる。作り物だと分かっていても汚物系の描写が続くのはキツい。esに比べると付け足しが多い印象。看守いじりは無かった。エイドリアンブロディがちょいちょ>>続きを読む

宇宙大戦争(1959年製作の映画)

3.1

ベニスの河川が凍り、大空に向かって竜巻のごとく逆流したらそれは大変だ。すでに否定されていた学説ながら「絶対零度近くにまで冷やされた物体は無重力状態となる」という説が当時あったらしい。国際会議のシーンは>>続きを読む

トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

3.2

吹替視聴。Apexみたいな始まり方。クリスプラットに山寺さんの声は合っていないように感じた。でもだんだん慣れる。選別されて武器持たされて特攻隊のようで怖い。エイリアンの造形はグチャッとしていてぶよぶよ>>続きを読む

ネイバーズ(2014年製作の映画)

3.1

新旧バットマン比較の口調に笑う。デルタ・サイのメンバーはザックエフロンを始めとして見覚えのある顔ばかり。学部長が『フレンズ』のリサ・クドローで懐かしい。これ普通に捕まるのでは…という描写がしばしば。ほ>>続きを読む

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

3.5

カラフルでポップで可愛いファッション。普通に会話するシーンもあるので『シェルブールの雨傘』より見やすかった。一体感。

サイコ(1960年製作の映画)

3.7

こういう話だったんだ…!という驚き。原作はロバート・ブロックの小説『サイコ』。映し方にこだわりを感じる。有名なシャワーシーンとその音楽「The Murder」は割と序盤。これが一番の見せ場だと思ってい>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.0

スイスアーミーナイフ(十徳ナイフ)に由来するタイトル。そのタイトル登場シーンの勢い。ポッターからのイメージ脱却にとことんがんばるラドクリフ氏。はっきりとは描かれない“何か”に自分の“何か”を投影できれ>>続きを読む

ブギーナイツ(1997年製作の映画)

3.7

実在のポルノ男優ジョン・ホームズがモデル。高校生役から演じるマークウォールバーグは当時26歳。ブルースリー。ローラースケート。筋力自慢。長回し。初めて見たときの食い入るようなそれぞれの表情が楽しい。『>>続きを読む

ベニスに死す(1971年製作の映画)

3.0

最初の台詞が字幕で登場するまで約9分半。フリーザみたいな笑い方。画面から伝わる優雅さ。ぴょんぴょん眉毛。ズームしたり離れたり。ゆったり横移動するカメラ。ロングショット。時々ぎこちない動き。このパターン>>続きを読む

バットマン(1989年製作の映画)

3.5

見直し。記憶の中にあるジョーカーはこの姿が最も印象的。ノリノリのジャックニコルソン。同じDC作品でもスーパーマンに比べるとダークで大人向けな雰囲気。序盤はノックスとブルースが見分けにくい。ファンデーシ>>続きを読む

スーパーマン(1978年製作の映画)

3.7

見直し。スーパーマンといえばこのイメージ。発光するアルミホイルみたいな衣装。お父さんも前髪くるん。ピンク。クリプトナイト。線路になるスーパーマン好き。ヒーローものであり、災害ものであり、時間移動もの。>>続きを読む

フラガール(2006年製作の映画)

3.6

全員ダンス経験のない女優さんをキャスティングしたとのこと。一体感の正体を見つけた気がした。中でも蒼井優さんのダンスは素晴らしかった。彼女は2歳から11年間クラシックバレエを習っていたというエピソードが>>続きを読む