わたふぁさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

わたふぁ

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パッセンジャー(2016年製作の映画)

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冬眠装置が故障、120年間の冬眠宇宙旅行の30年目で起床。目的地到着まで、あと90年。広い宇宙に、ひとりぼっち。俺はここで一生を終えるのか...?

想像すると、ぞわっとくる。設定はとてもそそられるも
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エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

4.2

「バッドチューニング」「スクールオブロック」「ビフォアサンライズ」などの青春映画の名監督リチャード・リンクレイターによる新作。
後からジワジワと込み上げてくる、作品への愛おしさを噛み締めているところで
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ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

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マヌケな私立探偵マーチ(R.ゴズリング)と
腕っぷしの強い示談屋ヒーリー(R.クロウ)、
そしてマーチのおませな娘ホリーの3人は
行方不明の少女アメリアを追う!

アメリアの母親は裏も表も牛耳る街の権
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パージ:大統領令(2016年製作の映画)

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突如として出現した、一夜限りの合法殺人イベント・パージ。
ルール説明を兼ねてコンパクトなワンシチュエーション物に仕上げた1作目。
2作目は、パージにより富裕層と貧困層の経済格差が如実にあらわれた世が舞
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.0

江戸幕府によるキリシタン弾圧が激化する時代に。
命を危険に晒しても、集団から疎外しても、ひもじい思いをしてまでも、守りたいとする信仰心が日本人の中にも強く根付いていた。

祈ることや、告悔することで空
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スノーデン(2016年製作の映画)

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ひとりの人間が世界を動かす、って本当にできるんだ!と、そのことのほうが衝撃的だった事件かもしれない。

米政府がYahooやGoogle、Apple、Facebookなどのサーバーを経由して国民の行動
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未来を花束にして(2015年製作の映画)

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今、当たり前にある権利のすべては、過去に戦いを挑んだ誰かの戦利品。私たちは今、その人々の恩恵を受けて暮らしている。そのことを忘れてはいけない。大きく法の整備が成されるとき、必ずや、誰かの犠牲を伴ってき>>続きを読む

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

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1968年に2001年宇宙の旅やら猿の惑星でスタートを切ったSF映画ブームは、77年のスターウォーズ、未知との遭遇で盛り上がりを見せ、80年代はBTTF、E.T.でピークを迎えた。そのブームの有終の美>>続きを読む

FAKE(2016年製作の映画)

4.0

森監督の新作、やっと拝めた。地元の劇場公開を逃してから観たい観たいと思っていたけど、膨れ上がった期待をゆうに超えてくる素晴らしい作品でした。

本編が始まってしばらくは、佐村河内さんと奥さんと森監督の
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.0

NYのネオン街によく似合う余裕綽々たるサックスの音色と、虚無感に満ちた主人公の心情が恐ろしいほど不一致で、終始とても居心地の悪い思いがする。

主人公の言動から垣間見える矛盾した思考回路は、チグハグな
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アンダーテイカー 葬る男と4つの事件(2009年製作の映画)

3.7

“葬儀屋”を意味する「アンダーテイカー」という邦題も不親切ですし、
パッケージとサブタイトルからして金田一少年の事件簿みたいなミステリーなのかと思ったら、クラッシュやマグノリアのようなわりと上質な「群
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

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ひとりの冒険者として生きてみろ。

ディズニーから現代人へ贈る

生命力に満ち溢れた多大なるエールに

ただただ感謝。

素晴らしきかな、人生(2016年製作の映画)

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ずいぶん安直に、爽やかにスマートに、汚い部分を排除したまま、ハウツー本のごとき冷静さで人の「人生」が動かされていく前半、

まさかこのままでは終わらないだろうと疑い始める後半、
やはりクライマックスに
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思い出のマーニー(2014年製作の映画)

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ジブリ映画のなかに地元・北海道の風景があることが、こんなにも不思議で、光栄で、嬉しいことだなんて!
スーパーおおぞら、袋から半分見えてる北の(勝)、ろうそく出せ、ナックスの声、ぬるくて甘くて巨大なトマ
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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

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主演の2人と、ワーナーの幹部、そして監督の数人だけで秘密裏に行われた試写の5日後にこの世を去ったキューブリック。突然の死と、なんとも不気味な仕上がりで遺作となった今作は、その後に付随してくる噂話まで含>>続きを読む

ストーンウォール(2015年製作の映画)

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男は度胸、女は愛嬌、と言うけれど
そのどちらも兼ね備えたレイは
とても魅力的な子でした。
目があった瞬間から惹かれたくせに
主人公のダニーは、レイに手招きされても、“その世界”にドップリと浸かることが
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

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うーん。
表現のバリエーションに欠け、
全体的に既視感の強い画がつづく。
インセプションから7年もの月日を経てるけど、足元にも及ばん。
表現が画期的でない。

マッツのポニーテールと、レイチェルの女医
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誰のせいでもない(2015年製作の映画)

3.7

創作を生業とする者には
目の前で起こるすべての出来事をアイデアに変え、肥やしにする習慣が備わっている。

歓喜、あるいは悲哀
自分の感情の起伏には何よりも強い興味を持つ。

人身事故を起こした作家の男
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カサノバ(1976年製作の映画)

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たっぷりのベロアを使った衣装や
木彫りの奇妙な人形や
無数のローソク
随所に用いられた金色の絵の具の果てまで
すべてがお金で出来ている。
山といるエキストラも
ビニール製の大海原も
不気味なメイクやカ
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ウルヴァリン: SAMURAI(2013年製作の映画)

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なんだろう、この
「007は二度死ぬ」から続く
安定のこっ恥ずかしさは。
50年経っても
渡来人の扱い方が変わってない。
あちらからのイメージも然り。

時代錯誤ははなはだしいが
ビルディングと瓦屋根
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GO(2001年製作の映画)

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先日、元脱北者の方と話す機会があって。(後で調べて韓国ではなく北の生まれだとわかったのだけど)
それから久しぶりに今作を見返した。

ポップでチャラい見た目だけど
学べることも多い作品だった。
若者は
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スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

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「金は手に入った。
だが何に使えばいいかわからない。」

それなのにスリを繰り返す主人公が怖い。

罪を犯すことの罪悪感でもなく、無職の貧しさからくる絶望でもない。彼の目には常に悲壮感が漂っている。
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

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主演を務めるジョエル・エドガートンの初監督作にして、製作に『パラノーマル・アクティビティ』シリーズのジェイソン・ブラム、『ソウ』シリーズのジェームズ・ワンなど最恐の布陣が名を連ねたサイコスリラー。>>続きを読む

セルフレス/覚醒した記憶(2015年製作の映画)

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NYの一流建築家・ダミアンは、余命半年の宣告を受けてしまう。一人娘との関係もぎくしゃくしたまま死ぬことに絶望していたところ、科学者の男オルブライトからある提案が。遺伝子操作で新たに創造した肉体にダミア>>続きを読む

イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

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どんなに頑張って多角的に考えようとしても人の主観は主観でしかないと思っているので、こういう群像劇のように一つの物事を多視点で捉えらえる構造の映画は好きです。同じ「11分間」を違う角度から見る映画。>>続きを読む

世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996年製作の映画)

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ララランドを見てる時に思い浮かんだのが今作でした。ミュージカル調で、ハートマークがいっぱい見えてくるようなラブストーリーで、最後にはヒロインがロマンチックに宙を舞うし。おまけにエマ・ストーンはここ数年>>続きを読む

卒業(1967年製作の映画)

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この時期のサイモン&ガーファンクルは染み入りますね。

学業からの卒業はできても、親や家族からの卒業は一生あり得ないのに、主人公のベンジャミンは親に言えない不倫愛にのめり込む。自立して一人暮らしすれば
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DEAN/ディーン(2001年製作の映画)

3.8

24歳でこの世を去ったジェームズ・ディーンの没後50年を記念して製作された伝記ドラマ。 “生き写し”と称されたジェームズ・フランコの演技が本当に素晴らしいです。

一瞬のちょっとした角度や表情で、2人
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.2

自分の一番好きな映画ってどれなんだろう、と悩み始めたら止まらない。で、まずレオン。

確認するまでも無かったが、やっぱり名作だった。

子供の扱い方など全く知らない一匹狼の殺し屋レオンと、
今まで子供
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ピーウィーのビッグ・ホリデー(2016年製作の映画)

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Netflixの高クオリティで、ピーウィー完全復活。
個人的には1985年の前作「ピーウィーの大冒険(映画版)」よりおもしろかったです!

ピーウィーを演じる俳優ポール・ルーベンスは児童ポルノ所持で逮
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フィツカラルド(1982年製作の映画)

4.0

ジャングルの奥地にオペラ座をつくるため、船で山を越えようとする男の話。

フィツカラルドは夢多き人。オペラ狂であると共に、誰もが抱く「有名になりたい」とか「お金持ちになりたい」という漠然とした志も抱く
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gerry ジェリー(2002年製作の映画)

3.8

欧米にはロングトレイルという文化がある。日本では子供の頃から登山という垂直方向に歩くことを教えられるが、水平方向にひたすら歩くロングトレイルはあまり浸透しない。
アメリカの国立公園にはそのために整備さ
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タイタニック(1997年製作の映画)

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先に気付いたエマ・ストーンは「OMG..」と2回つぶやいていましたね..。なんとも後味の悪い終わり方となった第89回アカデミー賞授賞式ですが、アカデミー賞といえば!の今作を十余年ぶりに鑑賞しました。>>続きを読む

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

根底にあるメッセージは、セッションとなんら変わりない。「今を一生懸命、生きているか」ってことだと思う。

まだやれる!まだやれる!とフレッチャーは言ってくれたけど、高みを目指す今度の2人は、自分で自分
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黄昏(1981年製作の映画)

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実生活で確執のあったジェーン&ヘンリー・フォンダ親子が、ぎくしゃくした父と娘の複雑な心情を描く。
ジェーンが父ヘンリーと和解するために映画化権を取得したのが始まりで、結局ヘンリーは今作でアカデミー賞主
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

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グサヴィエ・ドランはいまどきの子。
ネタバレと呼ばれるものの浸透率を計算した上で、無言を貫く。ネット社会に身を委ねて、合気道のように相手の力を利用する。言葉に溢れた情報社会に生まれ落ちた現代っ子、世に
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