るるびっちさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

3.2

ハリウッド映画の悪い影響が出ている。
ずっと地味展開なのに、クライマックスだけ突然CG漬けの怨霊バトルになる。
クライマックスは盛り上げねばという、悪しきハリウッド病に毒されていないか。

全体的にも
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ブレイブ 群青戦記(2021年製作の映画)

2.6

リアルな『ホームアローン』を見たいだろうか?
リアルにやれば、留守番している幼児は惨殺される。
玩具で足を滑らす強盗は、間抜けなお人好しだから成立するのだ。

各種競技エリートの高校生たちが、タイムス
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世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)

2.0

世界の中心で叫んでいるのは、愛ではなくて愚痴である。
蛇足が長すぎて、上映時間2時間20分。
蛇足に蛇足を足した蛇足足足映画。ムカデか?
一応『ロミオとジュリエット』にひっかけている。
ロミジュリは、
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orange(2015年製作の映画)

1.2

『オレンジ』より『カマトト』で良いのではと思ったが、カマトトとは少し違うかも。
土屋太鳳演じる女子高生は、内気で一歩が踏み出せない。
でも本当は勝算や保証がなければ行動しない、人目を気にする打算的人間
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タイタンの戦い(2010年製作の映画)

3.8

言霊とまでは言わないが、台詞というのは価値観をひっくり返すものだと思っている。
シェイクスピアの『マクベス』で、
「女から生まれた者に倒されることはない」との魔女の予言で、安心していたマクベス。
しか
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.0

そもそも、この話はAIの知性を少しも証明していない。
何故なら、AIが優秀だから成功したのではない。
恋愛経験の少ない中二病男だから、彼女に勝手に恋をしてあの結果なのだ。
あの男ならポンコツAIでも、
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.2

友情の話。
喧嘩別れして、互いに相手が必要だと気づく主人公エディとヴェノム。

では敵役はどうか。
敵役クレタスには、そもそも恋人のシュリークが居る。
クレタスとカーネイジがタッグを組んでいる時は良い
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.1

恐竜映画ではなく昆虫映画。
『スター・ウォーズ』新三部作同様、統一感がない。
「船頭多くして船山に上る」如く、監督により方向性がバラバラ。
最初から三部作として、方向を決めて無いのだろうか?
前作の課
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ねじれた家族(1991年製作の映画)

3.3

アガサ・クリスティは、アンフェアな手を打つことがある。
サプライズ好きだが、やったもん勝ち精神でお騒がせなオバサンだ。
しかし、この手の犯人で驚かせたのはエラリー・クイーンが先だった。
クリスティは余
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センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島(2012年製作の映画)

3.7

祖父・義父・息子と三世代なのがミソ。
祖父が冒険のロマンを語る反面、義父は冒険の責任を語る。
勿論、責任なんて煩わしい。
だから義父を嫌うが、後半になって責任の重さを知る。
ロマンと責任、両方を語る教
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バグズ・ライフ(1998年製作の映画)

4.0

黒澤の『七人の侍』を下敷きにしているが相違点がある。
『七人の侍』では、野伏せりの実態は見せていない。
『用心棒』でも、敵の卯之助の強さは示さない。
敵側を余り見せないのが黒澤の癖だ。
本作はアメリカ
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

2.0

タイトルが一番ショッキング。
出オチなので、これ以上の展開はない。
「女子高生を殺したい」ではなく「女子高生に殺されたい」
なるほど稀有な変態さん、ということで秀逸だけれど・・・出オチ。
後は、どうや
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ゴジラVSキングギドラ(1991年製作の映画)

3.8

バブル時代のゴジラ。
一番金があった時代でもターミネーターもどきがショボいので、これ以上を望んでも酷だろう。
もどきの走りは爆笑だが、日本は見立て文化なので能面に複雑な感情を読み取るように、速すぎて却
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総理の夫(2021年製作の映画)

1.4

「痛みを伴う改革」という妄言を信じていた頃の話である。
消費税増税も痛みを伴う改革も、結局は貧困しか生まない。
本作で挙げたスローガンを信じている観客はいないだろう。

痛みを伴う小泉改革は、非正規雇
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.3

卵で生まれる爬虫類は、親の影響が少なそうだ。
個体として独立している。
哺乳類は、そもそも授乳なしでは生きていけない。親から引き離された子猿の実験では、うつ病まで発症する。
鳥はどうか。
最初に見たも
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.6

古臭い昭和ドラマの匂いがした。
出来の良い娘にしわ寄せが集中する所や、異端者に対する日本人の反応など。
娘に対する父親の頑迷さも、割と昭和な感じ(民族の伝統意識が強い分、慣習的にもなる)。

しかし、
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.6

「ハ〜ゲるわ デンジャーゾーン!!🎶」
(空耳Highway to the Danger Zone )
36年間、Gの加重がハゲるほど危険なのだと思ってた。
マッハ10も出したら、エイジレスのトムでも
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.4

このベストセラー作品の秘密を探ってみる。
ナチに隠れて検閲本を読む読書会のサスペンスと、失踪した女性を追うミステリーかと誤解した。
実はナチと読書会。失踪女性の秘密というのは、単なる客寄せの口実だ。
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

2.0

大嘘なのに仕掛けが浅い。
最高女と最低男の組み合わせ。
または、白馬の王女とシンデレラ・クズ。
現実には、チグハグカップルは大勢いるだろう。
しかし物語として、そのギャップが面白いと思うなら、もっとキ
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街は春風(1937年製作の映画)

4.0

レビュアーの方に、貴重な情報を教えられて鑑賞。
ウィキ掲載のスクリューボール・コメディ10選のひとつ。
高級毛皮を拾ったせいで、わらしべ長者のように人生が変わる女性の話。
プレストン・スタージェス脚本
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処女散歩(1936年製作の映画)

3.4

今だったら、ストーカーで接近禁止命令が出るだろう。
この時代は、一押し二押し三に押し・・・と男性側の猛烈アタックは微笑ましいものと思われていた。
嫌よ嫌よも好きのうちと、女性側が被害を訴えても笑って取
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.6

内面の痛みを、外傷に置き換えて表現している
男性化する妊婦と母性化するオヤジ。
愛されたい者と愛したい者。
善悪・性別・生命と機械などを乗り越え、上書きされる感覚を描く野心作。と、真面目なシネアストな
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ハード・ヒット 発信制限(2021年製作の映画)

4.3

橋下徹の顔面をもっと四角くした主人公が、必死にあがくのが面白い。
犯人側に同情して、大阪を悪くした橋下の車に爆弾仕掛けるのはもっともだ、ヤレヤレと応援したりして。
あ・・・橋下徹じゃなくて、チョ・ウジ
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バーニング・ダウン 爆発都市(2020年製作の映画)

3.4

前半、キレキレで面白い。だが後半、もたついてしまう。
高速で打ち上げたロケットが、失速して最後はヨタヨタと墜落した感じだ。

爆破現場から救出された男には、記憶がなかった。
経歴では元爆弾処理班なのだ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

暴力に頼らない復讐が、男の復讐とは違う。
実は暴力的な描写が無い。
車を壊す所で無茶苦茶な女性という印象を与えるが、それはミスリードで他に暴力シーンはない。
男をひっかけて制裁する所も、どんな制裁をし
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.5

怪獣オタクが本当の怪物は人間の心の中にあるのだよ。
と、大人びたことを言いたいだけの映画。
ロボットと怪獣が暴れるよりは、クラシックなフィルム・ノワール調にしたほうがアダルトでしょって、言いたいだけの
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アンビュランス(2022年製作の映画)

3.6

監督はADHDなのかと疑いたくなる程、画面に落ち着きがない。
ドローン・チャンピオン操作の撮影では、画面がグルングルンする。
バットモービルより頑丈な救急車は、どれだけぶちかましても壊れることはない。
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.2

引きこもりのコスプレ覗き男。
バットマンというよりSICKマンである。
大体バットマンの登場人物はサイコばかり。
主人公を含めて、大抵心の闇を抱えている。
ゴッサム・シティというのは、本当は入院患者の
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白い牛のバラッド(2020年製作の映画)

3.5

成瀬巳喜男監督の遺作で『乱れ雲』というのがあった。
交通事故で夫を失った未亡人と、加害者が禁断の恋に落ちる話だ。
本作は冤罪で夫を死刑にされた未亡人と、そこに現れた謎の男。
きっと真犯人で、そうと知ら
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.4

ナイル殺人事件のケレン味とは大違い。
地味にはったりもなく普通に進む。
油コテコテ中華と、さっぱり和食みたいに別物。

この映画の主役は、ベルファストという街であろう。
温かい家族と淡い初恋、思い出の
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アオラレ(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

👍👍👍👍

オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

3.4

↓これを見る限り、喜劇にした方が面白かっただろう。
https://www.youtube.com/watch?v=LlchKUQQzp0

死体でヒトラーを騙すという、前代未聞の諜報作戦。
うまく騙
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.6

原作にない部分が追加されている。
戦争で顔に傷を負ったポワロ。
恋人が、愛の力はすべてを乗り越えると勇気づける。

乗客は皆、金か愛かのどちらかの動機を持っていた。
被害者は、誰もが羨む美貌と財力と地
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

4.0

考えてみると、主人公側と悪役側と何が違うのだろう?
どちらも宝物を狙うという意味では強欲である。
だからこそ主人公は、宝物ではない何かを求めなくてはいけない。
今回の場合、表向きの理由は兄探しだ。
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

2.7

社会学者の本田由紀氏が、高度経済成長期に成立した「戦後日本型循環モデル」というのを示している。
高度経済成長を支えた仕組みだが、欧米のジョブ型と違う欠陥として家庭の分裂を招いた。
夫は仕事一筋。家庭と
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