るるびっちさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

メトロポリス(2001年製作の映画)

3.2

フリッツ・ラングのメトロポリスを下敷きにした街の景色。
手塚の原作自体がそうなのだろう。
ロボットのキャラは、原作では雌雄両体だった。男にも女にも変形できるのだ。
手塚的シスコン感は残っているが、それ
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バービー(2023年製作の映画)

4.2

多様性の国らしく、人種や障害者に対応して車椅子の人形まである。リカちゃんとは、比較にならぬほど意識高い系のバービー。
一方で、バービーの付属品であるケンはandケンなのだww
『バービーランド』では、
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.7

NHKの特集であれほど拘っていたアクションだが、『キューティーハニー』の頃と余り変わらない印象だ。
設定もエヴァの人類補完計画を、別の言葉に言い換えただけ。
そういう単純な捉え方はいけないという批評
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轢き逃げ -最高の最悪な日-(2019年製作の映画)

4.1

不思議な作品。
普通はひき逃げされた被害者遺族をメインに持ってくると思う。ところが、ずっと加害者側の動揺を描く。
初めはいつまで加害者の件(前菜)やっとるねん、早くメインディッシュの被害者の父親を映せ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

お母さん好きなんだな・・・
とっても母体回帰的な内容だった。
色んな女性に世話ばかりされるが、 最終的にはお母さんに世話されたいのだな。

前半、主人公は自傷して嘘をつく。
名前は眞人だが、真人間では
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.3

ハリウッドではストライキが行われている。
AIで脚本を書かれたり、俳優の写真からCG合成してAI俳優が活躍したり、それらに対して警戒しているのだ。
既にネットではディープフェイクが流行り、本物か偽物か
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朝が来る(2020年製作の映画)

1.0

ポイントを間違えると物事は伝わらない。
予告編では特別養子縁組をした夫婦の元に、謎の女性が子供を返してくれと現れた、さあ、どうする!! という話だと思える。
そこがポイントと思うから、何が言いたいのか
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ライダーズ・オブ・ジャスティス(2020年製作の映画)

4.1

これは傷の話だ。
報復物語に見えて、実はそれぞれのキャラが心の傷を負っており、傷に対してどう向き合うかという話なのだ。
だから報復物語を予想した人は、人物の深掘りばかりにかまけて話が進まないことに退屈
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ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)

3.8

イギリスのBBCは、受信料廃止の方向に向かっている。片や日本のNHK は、PCやスマホからも受信料を取ろうと画策している。

さてBBCが受信料を取っていた時代。
受信料が嫌で、映らないようチューナー
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ビリギャル(2015年製作の映画)

3.6

コミュニケーション偏差値の話。
実はビリギャルも塾の講師も、友人や母親もコミュニケーション偏差値は高い。
成績が悪くても、コミュニケーション能力は高いのだ。
一方、弟を野球選手にしようとして挫折する父
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.3

自分はキャラクターとストーリーを比べれば、ストーリー信者の方だと思っていた。しかし本作の、ストーリーの辻褄を合わせるためにキャラクターを犠牲にしている部分が非常に気になった。

作者がやりたいことは二
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TANG タング(2022年製作の映画)

2.5

夢は詰まっていないが、邦画脚本の悪い所が詰まっている。
日本の脚本家は、登場人物を深めようという時に履歴書を作る。
幼少期のトラウマや乗り越えられない傷など、主人公の過去を作る。
弊害は過去の出来事な
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

4.1

善人が他人を騙すパターンは、
①人が良すぎてNOと言えず、結果的に人を騙す。
②そそのかす悪人が背後にいて、言いなりになり騙す。
が、多いと思う。

本作が秀逸なのは、当事者が既に死んでいることだ。
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星の子(2020年製作の映画)

3.3

薄味のとんこつラーメン作りました、みたいな。
食材と製法が一致していない。
古典ドラマツルギーなら、異なる主張をぶつけ激しく葛藤し、互いの主張を否定して大きなドラマのうねりを創る。
しかし本作は、邦画
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

3.7

表現方法が展開を決めてしまう。
ストーリーの骨子は、PCやスマホで知る家族の素顔である。
表現の縛りとしてPCやスマホで調べる範囲しか描けないのだから、必然的に身近な家族の裏側や秘密を知るのがストーリ
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殺人鬼から逃げる夜(2020年製作の映画)

4.0

人々の信頼につけこむ殺人鬼。
この映画でイライラするのは、聾唖の主人公・ギョンミの人を疑わない所だ。
母親が警告しても、紳士に扮した殺人鬼を信じてしまう。
実は、殺人鬼とギョンミは正反対の性格設定なの
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.3

ワンピースは時代劇である。渡世物に近い。
少女が信じた男はヤクザ者で街を滅ぼす。少女は男を恨むが、非道の陰には男の優しさが潜んでいた。
そして今、 少女を救うために渡世の男達が立ち上がる!
河内山宗俊
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ハンサン ―龍の出現―(2022年製作の映画)

3.8

この時代の海戦映画は珍しい。
信長の鉄甲船など、邦画でもやれば良いのに。
肝心のドラマの方は、NHKの歴史ドキュメンタリー番組の再現ドラマみたいで、ちょっと安っぽい。

内容的には日本・韓国どちらも内
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.0

『エルフ』とか『ホビット』とか・・・
ドラゴンも『バハムート』『サラマンダー』『ワイバーン』とか・・・
そんな難しい言い方イラナイ。
妖精・小人・いろんな竜で良い!
アニメも『モビルスーツ』『ATフ
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ロストケア(2023年製作の映画)

3.5

「貧すれば鈍する」日本全体が。
現代の姥捨山。江戸時代と変わらない。
江戸時代なら飢饉で農民が子供を間引きし、借金で娘を売り、姥捨てしても仕方がない。
当時の国力・政治・行政力では、貧しい農民を救えな
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サンダカン八番娼館 望郷(1974年製作の映画)

3.8

昭和の女優はよく脱がされた。
売れるために脱ぐのもあるが、むしろ売れてる女優を脱がそうとする。
名のある女優の裸で客を呼ぶ、映画製作者たちの女衒根性だ。
本作は女の裸を利用した国や男たちを批判している
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フォーエバー・パージ(2021年製作の映画)

3.6

一作目を観た時は、一日だけ殺し合いOKなんてバカ設定だと思った。
しかし近年、希望のない世の中に苛立ち始めている人が多い。
そういう現状をみると、リアリティのある話かもしれない。

とっくに経済発展し
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.1

映画によって人生を与えられた男が、映画によってそれを紐解く。
暗がりを恐がる子供が、その暗がりで映画という衝撃に出会う。
『地上最大のショウ』のミニチュア撮影を自宅で模倣して、彼の映画人生は幕を開ける
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.5

宇宙には、沢山の世界がある。
私が人気レビュアーの世界。
評論家の世界。
獄中日記を書いている世界。
高評価レビューを書いている世界。
ここでは、低評価レビューの世界をご紹介。
30分なら佳作。139
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大河への道(2022年製作の映画)

3.8

話は面白いのだが、着地に失敗していると思う。
伊能忠敬の話を作るつもりが、忠敬は本当に地図を完成させたのかというミステリー。そちらに流れたので帰結が難しくなった。

現代劇と時代劇(劇中劇)の二部構成
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KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)

2.2

笑いの好みは人それぞれで何とも言えない。
けれど、一番笑ったのは予告CMだった。
『北斗の拳』のような終末戦士として、隔絶した環境で鍛え上げられた主人公。だが世紀末は来ずアッサリ解散となる。そこが一番
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キネマの神様(2021年製作の映画)

3.7

夢を叶えられない人が圧倒的多数だろう。
夢を叶えられなくても、優しくキネマの神様は微笑んでくれる。
夢を見せるだけ、というのも残酷ではあるが・・・

若い頃に監督になりかけたが、そこから逃げてしまい人
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

3.3

邦画の呪いか祝福か?
日本のドラマは、よく人物の幼少期の虐待とかトラウマが現れる。
サスペンス映画にそんなもの不要だが、何故かそうする。
怖がらせるより感動させたいのだろうか?
サスペンスに人情ドラマ
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ダニー・ケイの検察官閣下(1949年製作の映画)

3.4

ゴーゴリの原作戯曲では、汚職・不正・収賄を重ねる腐敗役人達が、文無しの青年をお忍びの検察官と錯誤する。
彼をもてなし賄賂を与える、役人の不純なトンチキぶりを描いたシニカル喜劇だ。

原作の青年は、元下
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犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

3.3

前半はすごく面白い。
旦那デスノートという、背中から容赦なく刺してくる妻の攻撃が意表を突くし、夫にとっては平和に見えていた世界が一転する。
異世界に放り込まれた位の衝撃で面白い。
しかし、それは出オチ
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.5

新人と天才がトップ(覇権)を争う。
天才監督は、タブー破りの画期的なことをやりたくて周囲を振り回す。
新人監督は、周囲に振り回されて戸惑う。
最後は逆になり、天才は妥協し新人は信念を貫く。
クリエーシ
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非常宣言(2020年製作の映画)

4.0

究極の二択映画。
映画において、人間を描く方法は行動だと思う。
台詞も人を表しているが、人間は嘘をつくので当てにならない。
酷い発言しても人を助けたり。
綺麗ごと言いながら人でなしだったり。
言葉より
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

1.3

『ジョブチューン』というTV番組で一流シェフ気取りの連中が、庶民が通う有名店の料理を審査する。
ヤラセかは知らないが、何様だと思う。
権威がそんなに偉いんかい? 
そもそも庶民店の舌と高級店の舌は違う
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SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

3.4

続編は心理は浅いが、派手な物量でパワーアップというのが多い。
悩みは一作目で解決するので、続編では悩みのないキャラになる。だから続編は大抵心理的に浅い。
その分、派手な見た目と物量で補うのだ。

一作
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ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界(2022年製作の映画)

2.8

近い将来 、AI が脚本を書いたらこんな感じになるのだろう。
問題提示や価値観の変革の押し付けばかりで、物語としてのカタルシスやドキドキはない。
AI は問題提示や啓蒙は出来るが、どういう物語が心を
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.4

オタクによるウルトラマン補完計画。またはウルトラマンのトリセツ。
子供時代に見たヒーロー番組の穴を、大人になったオタクが屁理屈で埋めていく映画。
なぜウルトラマンは変身に道具を使うのか?
なぜ日本にば
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