このレビューはネタバレを含みます
観ました。
Qのレビューの最後に自分が書いたことに近い形で物語が閉められていたので自分の言いたいことも凡そそこに書いてあることと変わらないかな。
ただ自分はエヴァンゲリオンとは1〜2ヶ月の付き合いで>>続きを読む
ひねくれでもなんでもなく、旧劇からのシリーズを通して今作が一番好きかもしれない。
それはやはり今作が「作ること」に向き合った物語だったから。
「キミ」か「セカイ」かの選択でキミを選んだ破のラストからし>>続きを読む
可能性が開かれる、というポイントがきっと破が多くの人を惹きつける理由なのかな。しかし一方で閉じてしまった可能性もあるというのも事実なわけで、だからこそQで「セカイ系」への自己言及と否定に入るのかあ。覚>>続きを読む
もしこれが"逃げちゃダメじゃない"物語になっていくのだとしたら興味があるし、そうじゃないにしても見ておきたい。
当時初めて見た人たちがどんな顔して映画館から出てきたのか定点カメラで見てたい。
一生忘れたくないシーンがいっぱいあった。
中華屋のほたるいかの一夜干し、夜の内幸町の2ケツ、風に飛ぶ白い帽子を追う石橋静河、逆車線を見つめる目線、ほかにもたくさん。
途中、日本橋の喫茶店で逸子が言う女>>続きを読む
プロットを文字にしたらとてもありふれた話なのに、実際に映ってるものがそれを越えて圧倒的に強い。自分にはこれをすごいとか深いとかよりも強いとしか表現できない。
(体感として)全体の4割強くらいを食事シ>>続きを読む
映画のテーマや問題提起の意義はもちろん尊重するとして、物語が結局(なしくずしにしたって)仇討ちだったり既存の枠から飛躍しない地点に向かっていくのが自分の好みのトーンには合わなかった。全体としてやっぱり>>続きを読む
感動にも懐古にも安易に逃げない絶妙な距離感。見て時間が経てば経つほど不思議な余韻が残る。
主人公が俯瞰してチケットを譲ってくれた馬場さん(西田尚美)を見つめる瞬間とライブ後に噴水の前で対面するシーン>>続きを読む
出所前に返却された三上の腕時計は錆びつき、再び時間を刻むことを拒んだ。冒頭で提示されるそのシーンだけで三上を待つ社会の生き辛さを予感させる。
元犯罪者の再出発を描くとなると、とかく社会制度の破綻や周>>続きを読む
ホラーってほんとすごいんですよ。映画好きがどんなにこの映画は見るべき!って思う外国映画があっても、そういう映画の比じゃないくらい日本のホラー映画の観客の入りって多いんです。特に10〜20代の若者率。こ>>続きを読む
掬い上げた水はたいせつにしようとすればするほど溢れ落ちてしまう。
純然たる恋愛映画でありながら自分は「人とカルチャー」についての映画にも見えた。
押井守に始まり、夥しいほど連発される音楽、映画、文学>>続きを読む
暗視スコープ、ヘッドライト、爆竹、ラジコン、月明かり、太陽、とバラエティに富んだ光描写が面白かった。自分は前作より景気良くて好き。
なにより全体を通して「失くしたものを取りに行く」物語なのが良い。それ>>続きを読む
「インサイド・ヘッド」で人間の人格の形成を描いたと思いきや、今作では「人の生きる意味って?」みたいなとこまで切り込みだしたもうちょっとどうかしてる領域のピクサー。
夢って何?やりがいって何?人は何かを>>続きを読む
あらゆる視線が交錯する様を第三者的に見ることができるのが映画の特性の一つだとしたら、それをこれほどまでに的確に捉えた映画はない。
それは振り返ることも同じ。この映画自体がマリアンヌが過去を思い返す、と>>続きを読む
食品サンプル、冷凍食品、クジラ、ワイン、果ては水滴、海。絶えず水分を連想させるキーワードが連なる。人は望んで誰かと恋をしていようが別のなにかを求めてしまうし、かといって一人でいたらやっぱり寂しい瞬間は>>続きを読む
書き忘れ。
是枝裕和の撮る「父性」を巡る映画に近いようでいてもう一歩先を行く(良い意味で後ろに下がったと言ってもいい)映画でとてもしっくりきた。役者の顔をバチッと捉えると同時にその視線の先を簡単には見>>続きを読む
ホラーにとってあらゆる制限は効果的に働くはず。
コロナウイルスによって物理的な対面を制限された私たちにとって孤独は何よりの恐怖になる。その反面で誰かと触れ合うこと、誰かを見つめることの尊さが浮き彫りに>>続きを読む
ちょっと脳の処理が追いつかなかったので配信始まったらもう一回観させてください!!!
掴んだものは須く零れ落ちていく。永遠にパズルは完成しない。なぜなら最初からピースが足りていないのだから。
ラスト付近、俯瞰でカメラに捉えられた骨董品の数々がビルが群をなす虚構の街に見えたのは自分だけだ>>続きを読む
うーん、自分はけっこうガッカリしてしまった。そりゃストップモーションの技術ひとつとっても素晴らしいし、それがCGと融合するのも言わば「保守と革新の融合」でまさしく映画のテーマじゃないですか。この映画じ>>続きを読む
「余生」というけれど、老いた後の時間を余った生としてしまうのは確かにとても乱暴だ。性別や人種に対する多様性を受け入れていても、意外と「老人」を一括りにしてしまうことってある気がするし、自分も例外じゃな>>続きを読む
これは絶対映画館で観たい!と思ってたのでこのタイミングで。さすがに面白い。
史実通りのパートと脚色されたパートについては町山さんの映画ムダ話がとてもわかりやすかった。あまりにもすべてが映画の通りだと>>続きを読む
う、うーん。自分はそんなにのれなかったなぁ。。時折ギョッとするようなショットがあったり、映画が何処に行くかわからなくなる感じは好きだけど、なんかあざとさみたいなものを感じてしまう。小沢健二、村上春樹、>>続きを読む
「ビューティフルマインド」のDVDを見つけた時にああそういうことか。と気付けたけど、気付けたが最後辛くて辛くて仕方なかった。もうやめてあげてください…。
もちろんそういう視点を外してスリラーとして見て>>続きを読む
楽曲は好きで知っているけど、ひとりひとりの名前もキャラクターも知らない自分にとってはこれ以上ないドキュメンタリー作品でした。月並みだけど、ほんとにそれぞれがめちゃくちゃ魅力的。
彼女たちが勝ち獲って>>続きを読む
映写機を起動するためにはカーテンを閉めて暗闇を作らなければいけないし、秘密を隠した金庫は鈍い音をあげて開く重い扉の向こうに隠さなければいけない。あらゆることが映画としての魅力を引き出すために配置されて>>続きを読む
とりあえずあらゆるアプリの位置情報送信と通知機能をオフしてみたり。やっぱりこういうドキュメンタリーのほうがホラーなんかよりよっぽど怖い。
では、我々はどうすべきなのか。という問いに対して技術者、学者>>続きを読む
作品自体の意義はもちろん感じつつも、映画としての魅力には繋がっていないような。良いシーンは何度かあるものの、全体ではシーンの数珠繋ぎ感は否めないし120分がかなり長く感じてしまう。
自分が魅力的に感>>続きを読む
ちひろが想い寄せる南先生は数学の授業中にこんなことを話す。
「根号の加減は一見違う数字に見えて戸惑うかもしれないけど、中身をよく見てみること。√8+√18は整理してあげればどちらも√2が隠れてる。」>>続きを読む
直近ではクリストファー・ノーランの『TENET』、エミー賞を総ナメしたHBOドラマ『ウォッチメン』でも描かれた、恐らく2020年のカルチャーテーマのひとつである"自由意志と決定論"を扱った映画がまさか>>続きを読む
う、うーん。オフビートな演出にも演技の熱量にも付いていけなかった。むしろその"付いていけなさ"みたいなものを楽しむにしても、自分にはそれすら難しかったな。
これまでの石井監督作は好きな作品も多かった>>続きを読む
現代のmid90s!とわくわくしながら始まった冒頭はもう遠い昔。無論、どちらも好きだし優劣や良し悪しでなどではなく『mid90s』はフィクションで今作は現実だ。永遠に続くと思われたコミュニティは簡単に>>続きを読む
会う人会う人に勧められ続けるので、重い腰を上げて。(なぜ重くなってしまったのかは特に理由なし。そういうときってあるよね。)
"あくまで自分にとっては"という感想ですが、自分は基本的に狂ったルールの世>>続きを読む
9/18 IMAXレーザー
初めてノーランが収束じゃなくて発散の映画を撮ってくれてめちゃくちゃ感動してる。わからないことが何より面白い。ジェット機のシーンと消防車のクレーンのシーンはまじで大爆笑した。>>続きを読む
TENET前のノーラン時間逆行復習にと思って見たらめっちゃインセプションじゃん