特売小説さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

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んなもん大事の前の小事、中盤以降の追い焚きには向かない燃料じゃん、対立構造の強調の為に最初から開示しておいた方が絶対いいじゃん。

特徴的な色付けが難しいありふれた主題、物語を極限状況下に展開して得意
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リアリティ(2023年製作の映画)

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ほぼ出入りもせず物置きとしてすら使っていないだけの部屋が。

扉一枚で現実と隔てたられたどこか幽玄な空間として機能してしまう劇的さよ、という事ですよね。

クリント・イーストウッドがパリ行き列車で成し
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反逆のメロディー(1970年製作の映画)

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とは言え彼らもまたある時期を境に役柄を変え、闇を抜けたという実感もないままにいつしか、足が地に着いた生活を始めるのさ、という事ですよ。

当時の風景、風俗を眺め彼ら特有のロマンチシズムに、美学に、忖度
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NO選挙,NO LIFE(2023年製作の映画)

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びっくり人間大集合、奇人変人ショーですよ実質。

安倍晋三襲撃事件のほぼ第一報を受けて(編集上ではそのように感じられた)思わず溢した所懐がところがもう、彼もまた泡沫候補と精神性を同じくしてなにかの何処
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美加マドカ 指を濡らす女(1984年製作の映画)

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明確な立場を持たない中途半端な人々が連続する時間、即ち人生に於ける自己を顧みない、なんならその瞬間に抱く感情にさえ素直ではないその場凌ぎの台詞で紡ぐ人間模様。

なのか?

ラ・メゾン 小説家と娼婦(2022年製作の映画)

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娼婦としてのお仕事に勤しむ様子をスプリットスクリーンで見せてくれる行なぞ白眉、なんてサービス満点なんでしょうと思いましたけれども。

妹による常識的で吐くほど詰まらないお気持ち表明であるとかヤバい客と
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TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

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或いは冒険を避け堅実な選択を繰り返し真面目な市民生活を送っていた筈なのに突然に交通死亡事故の加害者になってしまうリスクが不条理でも理不尽でもない形で生活の流れの中に組み込まれているのが詰まり人生なのだ>>続きを読む

シャッター(2008年製作の映画)

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ランタイム86分のこれはインターナショナル版なのかしら、日本公開版、もしくはソフト版から宮崎美子の出演シーンがカットされてるわね、あたいの記憶が確かならば。

因果応報の復讐譚として結末が弱く描写もマ
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スロータージャップ(2017年製作の映画)

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外見、能力、嗜好、性格。

いずれか突出した歪なキャラクターを大挙登場させては乱戦模様を描く、これはもう初期からの傾向なのね、と。

ただ本作の場合それと本筋とが巧く絡んではなく、また技術面の拙さとも
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ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

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クソヲタがその特性を活かして以て市民権を得る、というオリジナルの主題を踏まえつつ、それを反転させた虐げられしものの怨念と復讐という要素を上乗せ、しかし飽く迄もポップな味わいに仕上げてある訳ですからして>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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中国人の彼の声が穏やかで落ち着くわね、と、リリー・グラッドストーンの表情による演技がまたぞろ素晴らしいわね、と。

それくらいの感想が精々で以てこれ本作がなにを描こうとしていたのか、あたいには汲めなか
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屋根裏のラジャー(2023年製作の映画)

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想像力を以て現実に立ち向かえ、という、実に厨二病全開の全力で支持出来る主題だと思うんですよ、現実側から見ると。

けれどそれを想像側から考えた場合、ルールがちょいと恣意的で曖昧に過ぎないかしらと思っち
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ロボコップ(1987年製作の映画)

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筆舌尽くして魅力を語ったところでミリ単位ですらその本質を伝えられない映画ってあるじゃん、詰まりそのものが完璧に過ぎて。

或いはまた必修科目、とか言うと老害認定されちゃうか、共通言語となっていない相手
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ロスト・フライト(2022年製作の映画)

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辟易するほど過剰にサスペンスを煽る事もなければ例えばキャラクター造形をステロタイプに頼り演出を疎かにする手抜きも一切なく。

普通に面白かった、と、映画とその作り手を一番に舐めて掛かり下に見て馬鹿にす
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山女(2022年製作の映画)

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分かり易いカタルシスを呉れないと感想が生まれ難い不感症の自分をまたぞろ認識させられたっつーか。

因果を結べよ溜飲の下がる形で、なんて、ハリウッド映画でも観てろよシネコンで、とか罵られそうな事を思って
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ショータイム!(2022年製作の映画)

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イベントステージ常設の道の駅みたいなものと理解すりゃいいのかしらん、なんつって。

フランスの田舎町に於けるキャバレーの位置付けがいまいちピンと来ねえな、地元民が想定客なら地のもの食わせたってあんまし
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ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

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こちとらの理解度の問題でディテールを読み取れず仕舞いではありましたけれども。

頭文字Rに天啓を得て戦慄く場面なんざは自他問わずに自己実現を目指しなにかに打ち込む人間にとっちゃあいわゆるあるあるでしょ
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配信犯罪(2021年製作の映画)

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登場人物の感情から物語の主題まで、全てを用意していたように理路整然とした仰々しい台詞で以て説明して呉れる親切設計。

その一方でそれらを実際に再現する絵面や場面の取捨選択については簡易的に段階を踏むだ
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キラーコンドーム ディレクターズカット完全版(2023年製作の映画)

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あれはテーマ曲なのかしら、エンドロールで流れる安いテクノポップは最高でしたよね、本編詰まんないけど。

博愛精神溢れる人間讃歌として現代人にこそ聞かせるべきメッセージが込められてますよね、本編詰まんな
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鯨の骨(2023年製作の映画)

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(2023)なんて嘘だろ本当は(1997)だって言ってくれよ、みたいな。

俺だけ知ってるネトア探しにテレホタイム全部費やしてリンク踏みまくってる廃人かよ、みたいな。

女神板に張り付いて祭りの始まり
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悪魔は見ていた(2019年製作の映画)

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一目瞭然の劇薬としてのエロスをホラー映画からスポイルした場合どうなるか、という実験ですよね。

そうですかそうですか頑張ってくださいね、俺は課金はお断りだけどね、と。

VORTEX ヴォルテックス(2021年製作の映画)

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原稿を捨てるなこの糞あま、とか、おもちゃの車で激突事故を繰り返し再現する子供うるせえよ、くらいの事は思いつつ。

やはり懸念した通りに乗り切れなかった訳ですけれども、俺ジャンクフードが肉と骨のエンタメ
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Fair Play/フェアプレー(2023年製作の映画)

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ストレスフルなプッシーを舐めるだけの犬になんて全然なるしむしろ歓びじゃんねえそんなの。

という立場で観てしまったものですからして。

実力を以て男社会で立場を築く女性の姿に同性として溜飲を下げるポル
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正欲(2023年製作の映画)

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原作が小説の作品に対しそういう事を言うんじゃない、というハナシですけれども。

冨樫の「レベルE」の一篇、その換骨奪胎かしらんと思いましたですよね、と。

一度きりの見せ場でしっかり掻っ攫う宇野祥平、
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ジェイソンX 13日の金曜日(2001年製作の映画)

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はったりの利いた設定は最高、なのに外連味皆無の演出が全てを台無しにしてるわよね、と。

怪物の木こり(2023年製作の映画)

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強いて言えばみのすけがちょいオーバーアクト、その彼に対しスマホが振り下ろされる瞬間の演技上の手心が編集の拙さにより判然としてしまう点だけはいだけませんでしたけれども。

後はほぼほぼ満点を叩き出してた
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バッド・デイ・ドライブ(2023年製作の映画)

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それこそ「ダークマン」を彷彿とさせる顔芸が炸裂しておりましたけれども。

嘗てはスーパーハッカーに求められた或る種のチート力、万能性が今はダークウェブという概念に委ねられたという事ですよね。

実質一
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

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昨今のその流れを生み出したのはおそらくマーベル、自社IPを総浚いするようなスタジオロゴを龍が如くスタジオまでもが採用しておりましたけれども、ブラムハウスよお前もか、という事ですよね、と。

信仰心も宗
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白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

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またぞろ画面に夢中になってしまう理由が、なにがどう面白いのかが自分に向けてさえも言語化不可能な類いの稀に見る面白い映画、で御座いましたけれども。

端的に言ったらテーマは■■、それをジャズに準えて、と
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震える家族(2022年製作の映画)

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登場人物の行動が展開を生み成される物語、ではなく、その全ては語り手の恣意的な情報統制に拠るものであり、またそれが特別に巧い訳ではなくむしろ考えなしに見える、故に終始一貫して支離滅裂で御座いますからして>>続きを読む

理想郷(2022年製作の映画)

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古民家改修、田舎暮らしがテーマの動画配信者が地域社会とトラブルを起こす、て話ならば日本でも実例があったかと思うんですけれども、あれはなにか抜け駆け禁止を口にしながら裏で姑息に立ち回ったホモソーシャル民>>続きを読む

トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

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祈祷師の舞やら憑かれた娘さんを追って現場にかちこみ掛ける場面なんか、カット割りやアングルなんかが完全に劇映画のそれになっちゃってるじゃんすか。

導入から、序破急の序の辺りからの雰囲気でこちとらフェイ
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(2023年製作の映画)

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彼が、「5時に夢中」に黒船特派員として出演していた際、なにかこう張り切り過ぎて用意していたようなコメントなりを決め顔を添えてぶっ込んだりなんかして、それをマツコ某が完全無視するという形でスタジオが冷え>>続きを読む

翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~(2023年製作の映画)

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どこに、或いは誰に忖度したものか伊勢谷友介を呼び戻せないなど茶番が聞いて呆れるわ、という事は先ず言っておきたいわよね、と。

で。

千葉県は千葉市ちはら台を愛のない形で以てコケにした印象のみ、前作の
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口裂け女 in L.A.(2014年製作の映画)

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口裂け女のパンチラと、ごみくずみたいなナード連中のわちゃわちゃが精々のみどころ。

個々の要素はその限りではないところをいかにもな掛け合わせで処理して突っ込み待ちに利用する姑息な算段が鼻持ちならない、
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ぼくは君たちを憎まないことにした(2022年製作の映画)

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その後の、マスコミを煙に巻くような卓球のパフォーマンスはげらげらと腹を抱えて楽しめるんだけど、瀧逮捕を伝える直後のニュース映像は未だに見られないんだよね、俺。

物語としては順当だなと思いました、と。
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