史実。すごい男達のお話。

作品そのものより高橋是清という人物への興味がぐっと深まった
明治の黎明期から昭和初期という激動の時代を、彼の人生を通して追体験できたのは本当に貴重な体験だったと思う
「日本のケインズ」と呼ばれるだけあって、幾度もの経済危機を乗り越え、国民生活を支えた財政の天才。時代が生んだ特別な存在だった
今の時代でも政権交代時の混乱なんかを見てても、倒幕後とか革命直後の国家運営がどれだけハードだったかなんて、想像するだけでも途方に暮れる
そんな中、高橋是清のような傑出した人物が登場して、今の日本の土台を作っていった事が感慨深い

一方で、小林一三編では、また全然違った空気が流れていた
高橋是清が「強運の天才」だったとすれば、小林一三はむしろ「心根の小さい普通の人間」
でも、そんな彼が人との出会いをきっかけに、天命に従って少しずつ成長していく
そのプロセスがすごく丁寧に描かれてた
特に、岩下との出会いがすべて
彼に出会ったことで、小林一三は大きな仕事を成し遂げる道へと進んでいった

経済に特化した偉人ドラマはテーマとしても大好物なのでシリーズ化して欲しいな