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ワンタンミー
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『ワンタンミー』に投稿された感想・評価

今日2月1日はチャイニーズ・ニュー・イヤー。日本では「旧正月」。

中華圏ではこの旧正月で新年を祝うとこが多い。

新年にふさわしい作品として、Marrikuriさんがレビューをあげてて気になったこの「ワンタンミー」をチョイス。

「CROSSCUT ASIA おいしい! オンライン映画祭」で2月3日(木)まで無料視聴可能。https://crosscutonline.jfac.jp/

中年の雑誌記者が、シンガポールのホーカー(屋台)を訪問していく話。シンガポールに数年住んでたことのある俺、めっちゃ懐かしい風景すぎて今すぐシンガポールエアラインに乗りたくなった。

一応、編集部で若手女性編集者と話したり、引退する記者からビーチボーイズ「ペット・サウンズ」のCDをもらったり(何故にこのチョイス?)、アパートに帰って老いた父親に昔話をブツブツ独り言かまされたりしてるが、基本的には「シンガポール版・孤独のグルメ」って感じ。

監督のエリック・クーは「家族のレシピ」というシンガポールでバクテー(後述)とラーメンをマッシュアップした「ラーメン・テー」っていうレシピを作り出そうと奮闘する映画を撮ってて、シンガポール&フードに関してはお手の物。

この「家族のレシピ」主演は斎藤工で、他に伊原剛志や別所哲也、松田聖子も出てた。

余談だが、「斎藤工」の名前を見るたびに後ろに「口」をつけて「斎藤工口」と書きたくなる欲求を抑えられないのは俺だけだろうか。

「斎藤工口」と、脳内で変換するたびに、昔学食の黒板に「ちゃんぽん」と書いてあるのを「ゃ」と「ん」を消して「ち んぽ 」にするのが日課だった頃から、まるで成長してないような気がしてイヤになる。

ま、それはともかく、主人公はホーカーの色んなお店を巡り、店主にインタビューしてく。

頑なに一人で料理を作るオジサン。
「バナナの皮」を食器に使わないと嫌なんだ、とこだわりを見せる店主。
脱サラしてお店を始めた女性。
親を継いで二代目として味を守り抜く青年。
亡き父の残してくれたレシピを思って涙ぐむ青年。

小さなお店の一軒一軒に違ったドラマがある。

途中、日本の寿司屋で修行したという寿司職人の

「日本には日本の良さ。ローカルにはローカルの良さがある。とにかくルーツを忘れないことが大事なんだよ」

って台詞が印象に残った。

後継者問題や老朽化で、シンガポールのホーカー文化もいつかは消えゆくものらしい。シンガポールに数年間住んでた頃、毎日のように美味しいホーカー飯を探して彷徨ってた俺としては、とっても悲しいことなんだけど、だからこそ、こうやって作品として残してくれるのは嬉しい。

物語のラスト、父親と一緒に、旧正月を祝う主人公。

「魚生(ユーシャン)」という縁起物の刺し身の載ったサラダを、新年に食べるのがシンガポールの習わし。

サラダを混ぜるときに、みんなで箸をツッコんで、高く高く具を持ち上げるんだよね。その分、運気が上昇する、って。

この作品の親子はその儀式をやらなかったけど(理由もちゃんとある)、楽しい正月を、この「魚生」で祝ってたことを思い出した。今頃、シンガポールでは皆、サラダを箸で持ち上げてんだろうなー。ちなみに主人公がこの「魚生」サラダを出前したレストランの近所に住んでました(←自分語り)。

以下、おまけ。誰からも期待されてないと思うが、せっかく住んでたし、この作品に出てきた「シンガポール屋台料理」の中から、俺的ベスト5ローカル料理を挙げておきます。

ついでに、それぞれのお店の住所も書いておくので、コロナ明けてシンガポール行く機会があったらぜひ立ち寄ってみてください。

第5位 チリクラブ🦀
シンガポールといえば名物料理として出てくる代表的な一品。身が豊富なスリランカ蟹を、甘辛いチリソースで炒める。マズくはないが、日本から知人が来るたびに毎日食べてたので、正直飽きたというか、両手がハサミに、「ハエ男」ならぬ「カニ男」になるんじゃないかってくらいだった。個人的には同カニを黒胡椒で炒めた「ブラックペッパークラブ」の方が好み

第4位 チキンライス🐔
チキンを生姜やハーブで茹でて、その残ったお湯で炊いたご飯と共に食べる、もう一つのシンガポール代表料理。ケチャップはかかってません。安いとこだと300円、高いところだと2000円くらいする。味は大差ない。

第3位 フィッシュヘッドカレー🍛
インド人街「リトル・インディア」名物。バナナの皮を食器代わりにして、そのうえにライスやカレールー、魚の頭、漬物などを豪快に盛り付けて食べる。スプーンなど使わず、手で食べるのが本場流。俺もシンガポールでは手で食べるのに慣れてしまい、日本戻ってカレーを手で食べてたら、店員からキモがられて悲しい。

第2位 牡蠣オムレツ🥚
フツーにオムレツに牡蠣を入れただけのシンプル料理だが、パリパリと硬く焼いたオムレツに挟まれた、とろけるような牡蠣がとってもジューシー。牡蠣オムレツをつまみにホーカーで飲むタイガービール(シンガポールのローカルビール)の美味さたるや、最高以外の何物でもなかった。

第1位 バクテー🍜
そして俺的シンガポールローカルフード一位に輝くのは、この「バクテー」。中国語で書くと「肉骨茶」。ブタのスペアリブを薬膳スープでトロトロに煮込み、ご飯と一緒に食べる。字面はオドロオドロしいが、コショウのピリ辛とダシの効いたスープが筆舌に尽くしがたいほど上手い。このスープの美味さは、海原雄山も土下座するレベル。シンガポールにいた頃は毎週1回は食べてた。今回の作品に出てた店が一番美味しいと俺も思ってるので、シンガポール行くことがあったらぜひ立ち寄ってほしいです。

【作品に出たホーカーの住所一覧】

※シンガポールは狭い国なので、建物1つ1つに郵便番号が付与されている。なので、究極言うと、「Singapore 208805」の、「208805」って番号さえ分かればお店に辿り着きます。(豆知識)

順番は登場順。

🍽️チキンライス
Hainan Chicken Rice Ball
49 Jln Besar, Singapore 208805

🍽️フィッシュヘッドカレー
Samy's Curry
25 Dempsey Rd, Singapore 249670

🍽️バクテー
Outram Park Ya Hua Rou Gu Cha
7 Keppel Rd, #01-05/07 PSA, Singapore 089053

🍽️チリクラブ
Roland Restraunt
89 Marine Parade Central, #06-750, Singapore 440089

🍽️フライドホッケンミー
Geyland Lorong 29 Fried Hokkien Mee
396 E Coast Rd, Singapore 428994

🍽️オイスターオムレツ
Green Sky Oyster Omelette
No. 1, Bedok Road, #01-14, Bedok Food Centre, Singapore 469572

🍽️寿司
達屋
22 Scotts Rd, Singapore 228221

🍽️チャークイティオ
Hill Street Char Kwey Teow
16 Bedok S Rd, #01-41, Singapore 460016

🍽️バクチョーミー
Teochew Street Mushroom Minced Meat Noodle
335 Smith St, #02-023, Singapore 050335

🍽️ナシレマック
Selera Rasa Nasi Lemak
2 Adam Rd, #01-02 Food Centre, Singapore 289876

🍽️新年の魚生(ユーシャン)
RED STAR RESTAURANT
54 Chin Swee Rd, #07-23, Singapore 160054

というわけで新年快乐!(新年あけましておめでとう!)🎍🎍🎍

ちなみに今日限定で、「旧正月」とグーグル検索すると花火があがる。グーグル、粋だねぇ。

(おしまい)

※追記 他の方のレビューでラストに映っている女性がナスターシャ・キンスキーさんだということを知りました。なんで出てたんだろう……!?
満腹で観たから飯テロ警報は鳴らず。

古いいくつもの飲食店でのリアルインタビュー+中年男性主人公らの作劇パート、で編んでゆくシンガポール・デリカシーの映画。

20分ぐらいのとこのバクテーの店の茶髪の若い女のコ(金融コンサルタントだったが転職して叔母の店を手伝うようになった)がまっすぐな目線とすっごくイイ笑みをずっとずーぅっとメゾフォルテ・キープしながら楽しそうに楽しそうに本当に楽しそうに人間好きそうに今の仕事のことをいっぱい語って「毎日が楽しいです♡」とまったくもう極上愛されスマイルのまんま言って、私は何だか感激しちゃった。。

あと、新人フード評論記者の女のコ(さっきのコほどは華がない。ぶっちゃけ愛されにくい感じ)が主役オジサンに「いつも怖い顔してます。脅威です」と食らいつくニコやかでビビリングで知性的で感性的な場面の、その食らいつかれた彼が本当にホラー並みに怖い顔してて、絵的なストロングさについ私、ひゃっと言っちゃった。。
その男女は終盤にはナカナカな笑みを贈り合うようになりました!

引退していく編集部の人がオジサンに手渡した『ペットサウンズ』のCDが何の伏線にもならなかった(せめて一曲使うべきだった)のが、作劇面で残念。まあ、素敵じゃないかの代わりにハッピーバースデイの合唱だから、いっか。

サムネの右にいる金髪西洋人は、エンディングにぎこちなく出てくるだけのあんま関係ない人でした。。。

[2月3日まで無料視聴可能 CROSSCUT ASIA オンライン映画祭 https://jfac.jp/culture/events/e-crosscut-asia-online/?utm_source=Twitter&utm_medium=social ]
ウニbonz

ウニbonzの感想・評価

3.9
しかめ面つくり笑顔で芯を食う

(食う→ライターがお店レポートをしていくだけと思ってみていた→無表情で細くて清潔なおじさん→ウチに営業に来てた営業マンに似ていた体型も喋り方も清潔さも→彼の取材の意味を知っていく(彼のことは今後クスミンと呼ぶ)→家族経営の継手がいるお店中心のレポートが多い→そんな中で異彩だったのはアルバイトを雇ってもみんなに逃げられた店主→機械化せず自分だけを信じて→息子(ぽっちゃりメガネ)を一回雇ったけどやっぱりダメで→彼は今のできる自分とできない素人で比べてしまうんだろう、彼にもきっと出来ない時代があったであろうに→それに比べて別の店では継いでくれたとにかく明るい茶髪娘の言うことを聞いて機械化に成功→彼女の店に行ってみたいと思わせる目の輝きで太陽みたいな子だった→クスミンはそんなお店を普段無表情な彼が作り笑顔でみんなの体験を聞き出していく→ここからはネタバレの考察→クスミンは古く伝統的なお店が好きだった訳でも、新しいお店が嫌いだった訳でも無かった→クスミンは継ぐ方法を探していた→彼には作り笑顔と聴く才能があった→でもぽちゃメガネみたいに挫折してしまった→クスミンは落ち込んで、でも自分の才能を使い何かをやり遂げることに決めたんだと思った→クスミンはとにかく明るい娘と一緒だったんだ→ワンタン食べたい→冬)

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