映画の内容はジャケットのメルヘンチックな絵が似つかわしくない
主人公の男同士の恋愛を同時に描く事で今風だと思った
監督の病気不安症の実体験が描かれているとのことで興味を持ち見た

予告では割と面白そうなゲイ映画という雰囲気だったので見に行ったけど、、、

内容は重いし、妄想や幻覚と現実の境目も分かりにくい。また男同士のエッチシーンも結構濃厚なので苦手に感じる人のが多い作品かも。
自分は頭が追いつかない感じだったけど、不穏な感じは嫌いではなかった。

2025-356
Jul-16

少年時代、双極性障害を患う母親に、無理心中を図られた過去を持つウィル。
成人し親元を離れ、ゲイの恋人との幸せな生活を送っていたが、ある日「恋人を信用するな」という母親からのメッセージが届く。

予告を見てなんじゃこれ！と思い観に行ったのだが、もう辛すぎて痛すぎてぶっ飛びすぎてて、感情をグチャグチャにされた。

ロス在住でクィアのアディソン•ハイマン監督による長編デビュー作で、自身が経験した病気不安症から着想を得た〈どこまでも実話に基づく〉作品。
本作には監督の母親との関係や、若い頃の自分が投影されているとか。

原題「Hypochondriac」は病気不安症のことで、どうして「ハイポ」なんて軽めの邦題にし、変にラブリーなチラシにしたのか分からんけど、間違っても本作はそんなフワフワした作品ではない。

封印していた過去のトラウマが母親からの接触で噴出し、おまけに隠すべき病に自分も罹るのではないかという不安と恐れで、ゲイという自分の存在をも否定し、妄想に取り憑かれ、その中で自傷を繰り返すウィルの姿は痛々しすぎた。
しかしこれは監督の経験からくるものなので、決して大袈裟だとは思わない。

病気の母親を、毒親だからと突っぱねられない優しさで、不安や恐怖から狂っていくウィルを演じたザック•ビーヤに拍手。