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剣鬼 4K版
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『剣鬼 4K版』に投稿された感想・評価

4.0
不条理な武士社会を生きる一人の剣士を描いた時代劇。 
三隅研次監督と市川雷蔵主演による”剣三部作”の第3弾。
姿美千子がヒロインを務める。  

斑平(市川雷蔵)の母親は、藩主の母に仕えた侍女であったが父親は不明。藩主の母から御寵愛の牝犬を与えられていたことから、二十三年間、斑平は「犬っ児」と呼ばれ続けながらも耐えて生きてきた。育ての父親が死に、城内に花を栽培する役を命じられ、その後、韋駄天の俊足を生かして殿の馬攻めのお供をするようになる。一方、藩主は癇癪持ちで、公儀隠密が藩主の器量を密偵し始めたことから、家臣の中には藩主の交代を唱える者も出てきた。そんな折、斑平は山中で居合の達人に出会い、居合斬りを会得する....  

恵まれない境遇に生まれ育ちながらも他人より秀でた才能を持った男の生き様を描いた作品。
花を育てることが好きな男が、上司から殿のために人斬りを命じられ、さらには斬られた者たちからは命を狙われる武士の社会の不条理と無情が描かれている。
最後は愛する娘(姿美千子)による山びこが心に木霊して哀愁を誘う。
「よし 仇討ならばそれでよい 尋常に戦って 俺が勝てば良いのだろう」  

2024.11 BS12で鑑賞(4Kデジタル修復版)
原作は柴田錬三郎の小説の🎬化です・・三隅研次監督、主演・市川雷蔵の『剣3部作』の3作目作品です。


犬の子と呼ばれ産まれた時から世の中に蔑まされて生きて来た斑平には特別な才能があった・・花作りの名人で次々と美しい花を咲かせるのだった。

しかも、それだけで無く馬よりも速く駆ける健脚を持ち合わせてもいた・・ある日、斑平は見知らぬ浪人が山中で居合の稽古をしているのを目撃する・・その剣の技に魅せられ、ひたすら稽古を見続け遂には技を会得してしまう。


そして、その剣の技を老中から飼われ刺客として利用されていく。
たむ
4.1
市川雷蔵さん主演、三隅研次監督の剣三部作の三作目です。
物語繋がった三部作ではないので、完結編、という印象はあまりないのですが、テーマや題材、ストーリーは三部作の一作目『斬る』と似ています。
そう考えると、真ん中の『剣』はかなりの異色です。

誰が父かも分からない、犬っ子と呼ばれる主人公が、技を極めていく中で、剣の居合に狂気を見せていきます。
本作のテーマは狂気そのもの。
人が剣を持つこと、人を斬ること、狂人化していくこと。
この三部作は娯楽時代劇とは違う狂気やアヴァンギャルドなニューシネマ的な時代劇です。
本作でもその特徴がより際立っています。
宿命も大きなテーマとなって、伏線が回収されるドラマ的なおもしろさもあります。

剣三部作は、東映などの娯楽時代劇から、大映の大作主義的な時代劇を経て、日本映画の斜陽化やニューシネマの時代の中で出てきた異色の時代劇です。
娯楽時代劇はテレビへ、大作やアヴァンギャルドは映画に残って行くわけですが、剣三部作の存在感は今観ても、もしかすると今だからこそ異形な面白さに満ちています。
日本映画史上最高のスタッフが揃っていた時代、これまでにない映画への志向や個性豊かなスターが奇跡的に噛み合った映画が、この時代にはありました。
新しい発見もたくさんです。

そして現在、大映4K映画祭の影響で、私の中で空前の市川雷蔵ブーム中です…。
それまでの映画スターとは違う、陰と陽を演じ分け、時代劇も、現代劇でも鬱屈した青春やニヒリズムを表現。
眠狂四郎などの人気シリーズもあれば、剣三部作、市川崑監督との現代劇など、改めて素晴らしい俳優であることを実感しました。
セールで眠狂四郎DVDBOXを買ってしまったので、しばらく、雷蔵映画のレビューも続くかと思いますが、よろしくお願いいたします。

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