香港映画祭2024、４本目。
カー・シンフォン監督のQ&A付き。
今年は欲張って６本観ましたが、個人的にはこれが一番良かったです。

自分たちの子を亡くし、里親になることにした夫婦。
サミー・チェンは最初少し冷たい感じにも見えたんだけど、子ども一人ひとりにしっかり愛情を注いでいたし、子どもの味方になって一緒に生きていこうとしている姿勢が素敵でした。特に運動会のシーンは泣いたな…。
ただ、どんなにいい家族になれそうでも、その子を養子にもらうことが可能なわけではないという制度の難しさも見えました。
劇中、８人の里子が出てきますが、子役さんたちが全員よかったです。監督が紹介してくれた撮影時の子役さんたちとのエピソードがどれもほっこり。
なお、脚本は監督の奥様が書き、題字は娘さんが書いたそう。一番最初にアンディ・ラウに脚本を見せたところ、気に入って夫役をやるよって言ってくれたらしいけど、もともとアラン・ロクさんでの当て書きだったのでお断りしたそうです。

香港映画祭
とても良かった！奥さんの子どもへの愛情注ぎ方が最高。不安定な女性の演じ方すごい！
脚本も撮り方もよくてもう一度見てみたい。
Q &Aでも貴重な話が聞けて楽しかった。
チケット争奪戦難しくて今回は2本だけど両方良かった。来年もうちょっと大きい部屋でやってもらえますように。

23年の大阪アジアン映画祭で
チケットが取れずに見られなかった作品。
1年半越しにやっと見られた。

タイトルにもある「川の流れ」
そして劇中では何度も雨が降った。
川の水が海に流れて、雲になり
雨となって大地に降り注ぎ
やがて川になる水の循環と、
血の繋がりはなくとも、
誰かの愛情が誰かに注がれて
それによって
愛するという感情が繋がっていく、
愛情は循環するという事を感じた。

香港郊外ののどかな風景。
香港らしい内装とベランダのある部屋。
格子のついた窓。

夫婦のバランスが凄く良かった。
がらっぱちだけど
意外と真面目な「おばさん」
ちょっと無責任だけど、
相手に合わせて楽しませる事ができて
子供の心を掴むのが上手な「おじさん」
それぞれにとても愛情深い2人。

特に旦那さんのキャラクターが
素晴らしかったな。
ダメな人だけど、凄い人。
あの振る舞いができる人って
そうはいない。

運動会でファーを鼓舞して
全力を出させるシーンは
めちゃくちゃ良かった。
彼女が去ってからはずっと髪が短かった。

必要以上に湿っぽくせず
涙涙の別れのシーンなどは一切描かず
同じ景色の中で繰り返される日常。
雨が降って、蝉が鳴いて、
洗濯物を畳んでご飯を食べる。

この作品もだけど
サム役の子が出てる
年少日記も劇場公開して欲しいなぁ