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破壊の自然史
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『破壊の自然史』に投稿された感想・評価

「バビ・ヤール」「ミスター・ランズベルギス」などのセルゲイ・ロズニツァ監督最新作。
過去のアーカイブ映像を編集、音楽などの効果を加えて、製作されたドキュメンタリー2作が同時公開されました。

『破壊の自然史』

第二次世界大戦末期、連合軍はイギリス空爆の報復として敵国ドイツ国内へ、絨毯爆撃を行った。
このような攻撃を行った爆撃機の製造量産過程、爆弾の効果の実験や装填、そして爆弾投下、各地で行われた空爆の映像記録、その後のドイツ国内各地の惨状の映像などを元に、戦争時における正義の振るい方について、フラットな視点で問う作品でした。

結果としての連合国側から見た時に、猛威を振るったドイツや日本は悪であり、結果大きな空爆空襲、そして原爆などを受けて、戦争を終わらせるための正義を発揮したということになるのですが、映画内では、テロップやナレーションなどが一切無く、どれがどの空爆でとか、どこの国の映像かということも一切説明なく、展開することに戸惑いは多くあるのですが、ある意味、戦時中において、どちらが正義で悪かという基準はなく、攻撃されたら反撃するという縮図に、破壊する場所にいる人たちや建物の被害という事実だけが残り、それは国同士の争いの中の被害者という視点においては、誰もが犠牲者であるということ。

戦後の事実を知る観客が、あえて戦中の出来事の説明を廃すことで、冷淡な視線で今作を眺めることで、見えてくる戦争や殺傷するための武器や爆弾というもの産み出す人という存在の愚かさを噛みしめる意味として、観終わってから染みてくる内容だと思いました。
菩薩
3.9
戦争に於ける正義など結局は勝者による理屈でしかなくそこにあるものはただ徹底的な破壊に次ぐ破壊。この先にはその最たるものとしてのヒロシマ・ナガサキがあろうし、第一次大戦から現代に至る迄如何にして感覚が鈍化し、そこに確実にある死が瓦礫の中に埋もれていったかのその一端が垣間見える。驚かされるのはあそこまで徹底的に蹂躙されようとも生き残った人々は極自然に生活を再開し復興に着手しそれが今日まで続いていくこと。人間の底知れぬ繁栄力と言うかむしろ繁殖力と呼ぶべきか…それもまた感覚の鈍化と言えばそうなのだろうが、いつ滅亡してもおかしく無いサイクルの中にありながらも全くその気配を見せない人類とは一体…と複雑な心境になった。それでも聳え立つケルン大聖堂(?)。
4.5
【ゼーバルトが大切にしたかった”群衆の”文化を壊すのは”別の群衆”】
■あらすじ
あらゆる人々を焼け焦がした大量破壊。

第二次世界大戦末期、連合軍はイギリス空爆の報復として敵国ナチ・ドイツへ「絨毯爆撃」を行った。連合軍の「戦略爆撃調査報告書」によるとイギリス空軍だけで40万の爆撃機がドイツの131都市に100万トンの爆弾を投下し、350万軒の住居が破壊され、60万人近くの一般市民が犠牲となったとされる。

技術革新と生産力の向上によって増強された軍事力で罪のない一般市民を襲った人類史上最大規模の大量破壊を描く。人間の想像を遥かに超えた圧倒的な破壊を前に想起する心をへし折られた当時のドイツ文学者たちと、ナチ・ドイツの犯罪と敗戦国としての贖罪意識によってこの空襲の罪と責任について戦後長い間公の場で議論することが出来なかった社会について考察するドイツ人作家W.G.ゼーバルトの「空襲と文学」へのアンサー的作品。

■みどころ
傑作!
過去作「バビ・ヤール」で明示された群衆がトップのイデオロギーに操作されて暴力の循環に加担する話の延長線上にある作品でした。

ドイツの何気ない日常生活とそこに住む人々の営み・文化を映したのもつかの間で、夜に連合国軍の爆撃が行われる。
荒れ果てた姿を前に掃除する人、救助活動や消火活動をするドイツの”群衆”と対照的に連合国軍側では技術革新と生産量を高めて次の空襲に向けた準備をする”群衆”が対照的に映される。
絨毯爆撃をするにあたって連合国軍のとあるトップは「武器は群衆のおかげで作られた」「群衆と我々で信頼関係を高めたい」「目的/信念の共通性を以て圧倒的優位性をドイツに見せつける」という言葉で群衆の士気を高め、第二波への準備が進んでいくが…

群衆のアーカイブ映像を作品に仕上げるロズニツァ監督の最新作であるが、本作は過去作にあった「群衆」の力を指し示す以外に

- 自国の正義のパワー
- 群衆がいる場所を文化の象徴

とも取れる。

そこから見える戦争で起こる暴力性を正当化したような作品で、これまでセルゲイ・ロズニツァの過去作品でウクライナ、ロシア、リトアニアで描いた「被害者側の目線」をそのままに「加害者側の目線」を描いて互いの目線が交錯して見える正義の正体を描くのが見事だと感じました。

本作の紹介にW.G.ゼーバルトの「空襲と文学」への回答にあたると言われているが、個人的には「空襲と文学」で明示された「遠慮」はドイツだけであって、連合国軍からすれば「知ったこっちゃないわ。やり返すだけなんで」という思想が興味深くて同時に怖かった。

「やり返す」為なら相手国の文化も営みもぶち壊しても構わない的な部分に「敵はどちらなんだ!?」と思ったり、「バビ・ヤール」と同様にトップのイデオロギーによって群衆は操作されるがその操作される根源に「自国の相対優位性」「自国の正義」という存在がある事に善悪の境は存在しないのかなと思った。

群衆が自国の強さのステータスとして映されるが、戦争の理由付けに「マウンティング」が利用されたり、蛮行も「正義」の名のもとにチャラにするわな思想が蔓延る当時の暴力性に辟易した一作でした。

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