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Last Summer(英題)
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目次

『Last Summer(英題)』に投稿された感想・評価

Ryan
3.7
「若い体が1番!」


ストーリー
パリの高台にある一軒家で夫のピエールと娘2人と暮らす優秀な弁護士のアン。ある日、ピエールの前妻との間にできた17歳の息子テオが引っ越してくる。馴染もうとしないテオにアンは思いやりを見せるが、次第にテオと情熱的な関係になっていき…。


主演 レア・ドリュッケール
監督 カトリーヌ・ブレイヤ


本作は2019年アカデミー賞デンマーク代表作品になり、北欧を代表するデンマーク映画『罪と女王』のリメイクである。

女性のセクシュアリティを大胆に描き、若い青年との肉体関係をタブーとして描く野心作。

物語自体は予想よりは静かで平坦。
しかし、終盤にかけての「なんとも言えない余韻」は絶品。
考えさせられると言うより、ある種の「願い」や願望に近い。
女性は男性にとっての消費の対象としてではなく、欲望それ自体のあり方を探求し「道徳的な芸術はやらない」と断言した様な力強さがある。
性に奔放と言うより「SEXが好きなのは当たり前でしょ」を前提に「若い体が1番!」を75歳が描くのかと言う驚きと人生経験が入り込んでいると感じた。

レアドリュッケールはフランス俳優として特に好きな役者さんなので、彼女の体を張った大胆な演技には恐れ言った。
そして、青年役を演じたサミュエル・キルヒャーの美しさとエロさはフランス独特の雰囲気を醸し出している。2人とも良い。
父親役のオリヴィエ・ラブルダンをどこかで観たことあるなと思っていたら「96時間」のフランス大使みたいな役をやっていたな。

オリジナル作品もすぐにでも鑑賞したい。
すでに虜。
Omizu
3.7
【第76回カンヌ映画祭 コンペティション部門出品】
『青髯』カトリーヌ・ブレイヤ監督がデンマークの『罪と女王』をリメイクした作品。カンヌ映画祭コンペに出品され、カイエ・デュ・シネマ誌ベストテンでは第9位に選出された。

『罪と女王』はその年のベストテンに入れたくらい気に入った作品。そんな作品のリメイクということでハードルが上がっていたのだが、ブレイヤ監督の爽やかで官能的な作風と合っているのか非常にいいリメイクに仕上がっている。

前妻の子どもと継母の肉体関係を官能的に描いている。タブー視されるテーマを正面から描く大胆さは『罪と女王』と同じ。アンナ・ドリュッケール、サミュエル・キルヒャーのどちらも存在感があってステキだ。

あってはならない恋愛ではあるが、それだけに燃えてしまういけない愛。そんな禁断の関係を美しく描いている。美化するでも性的に消費するでもないバランス感覚はオリジナル通り。

そもそもオリジナルが優れているのだが、その良さを損なうことなくフランス流、ブレイヤ流に調理してみせている。いかにもカイエ誌が好きそうな映画ではある。デンマーク版、フランス版、どちらも非常に優れた作品だ。カトリーヌ・ブレイヤ、名前しか知らなかったが追っていく必要がありそうだ。
hasisi
3.5
フランスの首都、パリ。
アンヌは弁護士をしている40代の女性。夫と2人の幼い娘と一緒に郊外の家で暮らしている。
ある日、夫と前妻の間に生まれた17才の息子、テオが引っ越してくるのだが。
2人は不倫関係に陥ってしまう。

監督は、カトリーヌ・ブレイヤ。
脚本は監督と、パスカル・ボニゼール。
2023年に公開されたエロティック・ドラマ映画です。

【主な登場人物】🌳🏡
[アン]弁護士。
[アンジェラ]養子。
[セレナ]養子。
[テオ]夫の連れ子。
[ピエール]旦那。
[ミナ]妹。

【概要から感想へ】🏊🏼‍♂️👧🏻
日本語タイトルは『あやまち』
ブレイヤ監督は、1948年生まれ。フランス出身の女性。
映画業界で40年のキャリアを持つベテランで、大学院教授。
小説家でもあり、自身が監督した『FOUR NIGHTS -4夜-』の原作は、ベストセラーになっている。

セクシャリティ、血縁の対立、ジェンダーの葛藤が主なテーマ。
17才の時に、18禁の小説を出版して、映画化されるもの、20年間商業公開されなかった、で有名。
本人が監督した場合は、セックス描写の長回しが特徴。
今回が長編15作目で、10年ぶりの復帰作に。

原作は、2019年の映画『罪と女王』
監督・脚本のマイ・エル=トーキーは、1977年生まれ。デンマーク出身の女性。
ロマンスの専門家です。

本作の制作の切っ掛けは、プロデューサーが、リメイク権を手に入れたためだとか。
そこから映画と向かい合い、自分だったらどんな女性を描くのか、と脚本を練り直してある。

🏞️〈序盤〉🛋️📱
デンマークからフランスへ。
色合いが暗い青から、暖かな黄色に変化。印象派の絵画のように明るい絵作りに。
バカンスシーズンの、ひと夏の恋を連想させて、普遍的な部分を刺激してくる。

上映時間は20分短縮で、情報量増大。よく分からなかった部分がキャライベで補充されている。しかも、物語にちゃんと活きてくる匠の技。
演出の強化で、同じ場面もより原作の魅力が引き出されている。

エロ味アップ。
人物の距離感が近い。暑いのだろう、テオが最初から上半身裸。旦那は鈍感だが、はじまりそうな予感しかない。
テンションの低さと挿入対話で『ドライブ・マイ・カー』を思い出した。

🏞️〈中盤〉🛏️🥪
絡みが中年女性の主観視点に。
美少年の「はぁ、はぁ」がうるせえ。
まさかの、
18禁要素が消失して、誰でも楽しめる映像に。
視覚重視の男性視聴者としてはエロ味が足りない。
そもそも、ドラマパートで喋り倒してからベッドに入って情事がはじまるのは、お世辞にも色っぽいとは言えない。

絵作りとテキストの両方が一級、なのは分かるけど。
変な映画をリメイクして、美しい流れ(オーソドックス)にしてあるので、刺激は乏しい。
その分、物語は理解しやすく、だれずに3幕に入れる。

🏞️〈終盤〉🎄🎁
不倫がばれる流れが自然。
現実のようで胸が圧迫された。

嘘つきの夢を披露。
原作は、思い通りにしたい人の願望器として機能していたが。
監督の個性に合わせて、終盤の方向性が変化している。

ストレス発散の力技。
パートナー間で我慢している事柄。立場が不利な女性側が、虚構で思いのたけをぶつける。
声は大きく、怒号が飛び交うのだが、
原作の方がもっと、恫喝がリアルで恐ろしかったので、
それと比べれば、気楽に見られる。

同じヒステリーでも、微妙にグラデーションしているから面白い。
作品内である程度の統一性があるから、
きっと監督が求めるものを俳優が読み取り、出力を変化させるのだろう。

【映画を振り返って】🌒🏡
郊外の風景に合った牧歌的な内容。
自宅の庭、芝生にレジャーシートを広げて日光浴。森に囲まれ、隣家は遠く、目の前の湖で水泳が楽しめる。

原作は、監督の恋愛観に合わせて、支配と悪戯。
観客視点だと“恐怖”として与えられるので、マニア向け。
本作の場合は、暖かな温もりが感じられて、より一般受けしそうなものに変化している。

落ちも主人公であるアンの揺れ動く恋心が描かれて、優しい仕上がりに。
評価の高さがうかがえる暖かな余韻だった。
……ただ、インタビューで監督は、落ちを変える重要性について語っていたけど、
よくある同人誌。
いちいち発言が大げさなのよ。

演出が巧み。
「貴方が撮りたかった映画ってこれですよね?」もしくは「貴方ってこういう人ですよね?」
で、
原作の個性が引き出されているから驚かされる。
イベントごとに普遍性を描くのが上手く、埋もれていた記憶が蘇ってくる。
……そう言えば、監督はインタビューで「50年後でも古臭くなく楽しめるものを」と答えていた。

🌭原作と比較して。
圧倒的な成熟具合で、原作を凌駕しているのかと言えば、そうでもない。
2作並べると、駄作だと感じていた原作の良さも見えてくるから不思議。
本作の方がお喋りで、登場人物はみなストレスが溜まっている。それがエロいかと問われると、まったくもって縁遠い。
なので、ロマンティックなものを提供しよう、
ではなく、
己の主張を爆発させる映画を撮っている。

娯楽性が削ぎ落されているので、求心力も乏しい。
両作品とも、性欲は感じられるが、色っぽくて吸い込まれるわけではないので、五分五分といった印象。

どちらもそれほど面白くはないけど、原作の方がインパクト、スリラー、笑える要素があるので微差で好きかなぁ。
(どれも恋愛と関係のない、お子ちゃまの感想w)

男性視点だと、ストレス発散で気持ちいい、ではなくて、ストレスをぶつけられているので、辛い内容に。
絡みも含めて女性向け。男性は身につまされる側、だと思われる。
パートナーの10年間溜まったストレスをぶつけられている、と考えれば、これほど恐ろしい物語もない。

服も脱がず、顔だけを映し続けるセックスの単調な描写にも魅力を感じなかった。
監督のインタビューを要約すると、想像力を刺激するようなものを目指したのだとか。
セックス描写で定評があった人が70代に突入して、
顔フェチ+、
「服を着ている方が妄想を刺激される」
の、着エロの世界に行ってしまうとは。

劇中で原作に対してツッコミを入れているけど、わざわざそんな場面を用意しないだろうから、おそらく身近なツッコミたい相手と重ねていると思われ。
(……わたしの作風と同じじゃん)

ロケに4日間もかけて、
こってり再現されているクライマックスは「あ、やっぱり女子はこの場面が好きなのね」と分かりみが深く、にやにやできた。
パートナーの鬱憤が爆発した際に使えそうなので、男性でも参考になるかもw

エロとロマンスの皮を被ったストレス発散ノート。
変な先輩から、変な後輩にバトンタッチされて、ちゃんと遺伝子は受け継がれていた。
彼女たちのジャンル映画の踏みにじり方は豪快で、清々しくさえある。

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