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私たちの一日/イン・アワ・ディの作品紹介

私たちの一日/イン・アワ・ディのあらすじ

ある二人の人物が、二つの家でそれぞれに過ごす一日。ひとりは、友人の家に居候する休業中の女優サンウォン。もうひとりは、小さなアパートで一人暮らしをする詩人のホン・ウィジュ。彼らのもとには将来への不安を抱く若者たちが訪れ、さまざまな質問を投げかける。そんな折、サンウォンの友人の飼い猫がふと姿を消して──。交わりそうで交わらない、二人の一日が静かに並走していく。

私たちの一日/イン・アワ・ディの監督

ホン・サンス

私たちの一日/イン・アワ・ディの出演者

キ・ジュボン

キム・ミニ

ソン・ソンミ

パク・ミソ

ハ・ソングク

原題
우리의 하루/In Our Day
製作年
2023年
製作国・地域
韓国
上映時間
84分
配給会社
ミモザフィルムズ

『私たちの一日/イン・アワ・ディ』に投稿された感想・評価

4.2
 引退を決意した女優(キム・ミンヒ)がソウルの友人宅に一時的に身を寄せることにする。そこを訪れた若い俳優志望の女性は引退を決意した女優からアドバイスが欲しいと言う。一方、重い心臓病を患う詩人の老人男性(キジュボン)はひょんなことから女学生と親しくなり、彼女が撮影するドキュメンタリー映画の被写体となるのだ。そのうち後輩作家も集まり、芸術論を語り出す。『小説家の映画』や『水の中に』よりも今作はかつてのホン・サンスの色を残す。片方の家では年老いた猫が死に、もう片方の家では猫が未だ元気にそこらじゅうを走り回る。ホン・サンス映画に漂う死の気配は引退やスランプなどの負のオーラを纏いながら進んで行く。対比されるのはまだ若々しい者たちの限りない夢や希望で、年老いた孤独者は青春時代を懐かしむかのように彼ら彼女らに訥々と語り掛ける。

 医者に酒と煙草を禁じられていると言いながら、ドキュメンタリー作家がコンビニで買って来たノンアルコール・ビールを嬉々として味わう老人の身体は確実に終盤を迎えているが心はまだ死んでいない。一方で女優の仕事に嫌気が差したはずの女優は、かつての自分のような新進女優の姿に血色を取り戻す。酒を呑む、タバコを吸う、コチュジャン入りの麺(スープ)をすすることが両地点に共通に起こり、酩酊する度に登場人物はどんどん饒舌になって行く。束の間の瞬間と生の渇望、そして酩酊や眠りがその瞬間瞬間に紛れもない生の瞬間が宿る。後半のジャンケンしながら罰ゲームでマッコリを一気呑みする場面のどうしようもない馬鹿馬鹿しさと、クラシック・ギターを裸で抱えソウルの街を闊歩する背中の言いようもないワビサビ。英語字幕上映という制約はあったものの、ホン・サンスの今年3作目の新作映画を観ることが出来た喜びに打ち震える。
440
4.0
これぞ日常を描いた狂気な作品

今月も観てきましたよ「月刊 ホン・サンス」。
4作目はキム・ミニが主演だしウキウキしながら劇場へ足を運びましたが、ある意味ビックリ作品というか上映後放心状態になりました。

友人の家に居候している女優サンウォンと一人暮らししている詩人の男ウィジュのお話で、 別々のエピソードが同時進行で進んでいく会話劇です。
この2つのお話には共通点があって、2人の元にそれぞれ若者が訪ねてきて話を聞くという展開になってます。

今回も詩人の男はホン・サンス自身なんだろうなと想像しながら鑑賞。
若者に言い寄られ、一緒にお酒を酌み交わし回答に困る質問を投げかけられる。
このやり取りは相変わらずホン・サンスっぽくて上質なコントを観ているような気分。

キム・ミニ演じるサンウォンの方も自分の話をしている最中に泣かれてしまうなど困惑するも、その後のご飯はコント風。
そしてニャンコのアクシデントがあって大変という展開で、どちらも日常に穏やかではあるがいつもと違う風が吹き込んでくるようなザワザワした感じが見手にも伝わってくるドラマでした。

ウィジュ役のキ・ジュボンさんは「川沿いのホテル」や「小説家の映画」でも詩人役だったので、延長線上にいる人物のようにも感じるし、キム・ミニさんはホン・サンス作品でとんでもない数の女優役を演じているのでやっぱり過去作のその後のようにも感じたあたりがとても面白いんです。
だからホン・サンス作品ファンはめちゃくちゃ面白く鑑賞出来るんだろうけど、初見の方にはなかなかおすすめしにくい作品だと思いました。

この作品だけでの感想としては、あらゆるシーンで共通点と思えるものが登場するので最後には繋がってくるのかなぁと思いきや…という意外性に1番ビックリしたなぁ。

今までの作品に比べたら本当に波風立たない作品なのでかなり敷居は高い。
むしろ作品を超えた繋がりの方が強く感じたので、過去作を観て好きになった方向けだと思いました。

まぁそうは言っても毎回同じような題材なのに新しいものにもチャレンジしているホン・サンスに今後も目が離せません。

そして来月が最後なんだという寂しさで俺の心はもうザワザワしてますわ。
確実にホン・サンスロスになるなぁこりゃ。
菩薩
3.0
逃げた猫が親切な人に拾われて帰ってくる話と酒・タバコをやめていた詩人ジジイが流れに任せてそれを解禁する話と、毎度お馴染みホン・サンス印のどうでもいい話。一応人生に迷う若者のメンターとなるべく配置された年長者達であろうが、実際そこが一番不甲斐ないと言うか、人生なんてなる様にしかならんとの極論で終了、まぁその通りだとぐぅの音も出ん。ネチコヤン要素が思ったより少なめだったのが残念、とは言え猫ズーム、全編あれで良かったのに。

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