ケベックには、言葉にできない恐怖を体験した子どもたちがいる。 戦争や暴力から逃れてきた難民である彼らは、通常の生活に適応しなければならない。 一度は自分の存在意義を見失った子どもたちが、再び意味を見出すにはどうしたらいいのか。 それぞれの事情を抱えた子どもたちは、どのように学校生活に溶け込めばいいのか。 紛争に関連するトラウマを専門とする心理学者ガリン・パパジアン・ゾラビアンは、かつて経験したアルメニア人虐殺とレバノン内戦の記憶を背負い、ケベック州の学校の教師たちに、教室にやってくる難民の心理社会的問題に対処するためのトレーニングを行っている。
社会運動家としても精力的に活動する彼が、自らギリシャのレスボス島を中心に、23カ国を超える40箇所もの難民キャンプを訪れ、インタビューを敢行。貧困・戦争・気候変動など、様々な理由で増加し続…
>>続きを読む貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校の新学期。様々な人種の生徒たちが集められた落ちこぼれクラスに、厳格な歴史教師アンヌ・ゲゲンが赴任してくる。情熱的なアンヌ先生は、生徒たちを全国歴史…
>>続きを読む「お前の首を切り落としてやる」。シリア奥深くの砂漠にある難民キャンプで子供たちが記者に放った言葉は、ただの脅しではなく、血の滴るナイフを突き付けられているかのようにリアルだった。壊滅したは…
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>>続きを読む戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。2014 年、その内戦において過激思想と武力で勢力を拡大する「イスラム国(IS)」が制圧したシリア北部の街ラッカ。かつて「天国」と呼ばれ、穏やか…
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