
雨宮時子は、夫・修一(佐野周二)が外地へ赴いているため、健気にミシンを踏んで生計を立てていた。苦しい毎日ではあるが、息子・浩の成長ぶりを夫に見てもらう日を心の支えにした生活であった。ある時…
>>続きを読む62歳の尾形信吾は、歳のせいか夜半によく目を覚ます。鎌倉の谷の奥から聞こえる深い山の音に、自分の死期のようなものを感じて寂しくなった。彼は少年時代の憧れの女性だった妻の姉を思い返す。そして…
>>続きを読む銀行に勤める周吉(笠智衆)には、妻の喜久子(山田五十鈴)が自分の部下と駆け落ちして以来、男手ひとつで育ててきた二人の娘がいる。姉の孝子(原節子)はしっかり者だが不幸な結婚に苦しみ、幼子を連…
>>続きを読むサラリーマンの正二(池部良)と妻・昌子(淡島千景)は共働きの夫婦。数年前に病気で子供を失って以来、倦怠期を迎えていた。そんななか、正二は毎日の通勤列車に乗り合わせる仲間のひとり、千代(岸惠…
>>続きを読むミホとトシオは結婚10年の夫婦。第二次大戦末期の1944年、二人は奄美大島・加計呂麻島で出会った。トシオは海軍震洋特別攻撃隊の隊長として駐屯し、島の娘ミホと恋におちた。死を予告されている青…
>>続きを読む1945年、終戦直後のレニングラード。第二次世界大戦により、街は荒廃し、建物は取り壊され、市民は心身共にボロボロになっていた。多くの傷病軍人が収容された病院で働く看護師のイーヤは、PTSD…
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