在りし日の「おばけ煙突」を本数が変わる様々な角度から見ることが出来る映像は貴重だ。また、戦後間もない昭和20年代の庶民の暮らしぶりも興味深い。
上原謙はまたしても最低男だった。女性は皆、それぞれの…
ベルリン国際映画祭で国際平和賞を受賞し海外での日本映画入賞の先駆けとなった、五所平之助監督の代表作。 原作はクリスチャン作家・椎名麟三の「無邪気な人々」(1952)。
終戦から7年程たった東京。千…
椎名麟三『無邪気な人々』を小国英雄が脚色、五所平之助が監督、新東宝とエイトプロが製作した。見る場所によって4本にも1本にも見える千住火力発電所のある下町北千住を舞台に、上原、田中の住まいの前に捨て子…
>>続きを読む千住にこんな煙突があったんだ。
田中絹代が煙突の本数がいつもと違って見えて困惑するシーンがいい。いつも同じところに同じものがあるという安心感は、小さな心の支えになる。お化け煙突は下町に生きる人たちに…
主演の田中絹代、上原謙はもちろんのこと高峰秀子、芥川比呂志、花井蘭子、田中春男、浦辺粂子、三好栄子と芸達者な俳優が脇を固めている。
仲良さそうな夫婦があることをきっかけに仲違いするのだが、周りの人…
『煙突の見える場所』(1953)新東宝映画まつり@シネ・ヌーヴォ。五所平之助監督。小津より庶民的で、成瀬よりコミカルな戦後日本の下町もの。当時有名だった足立区北千住にあった火力発電所の4本の「おばけ…
>>続きを読む◎五所平之助版ベイビーブローカー&長屋紳士録
1953年 新東宝 モノクロ 108分 スタンダード
ベルリン国際映画祭で国際平和賞を受賞したり、国内でも名作が多かったこの年のキネ旬第4位と評価が…