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SEBASTIAN セバスチャン

SEBASTIAN セバスチャンの作品紹介

SEBASTIAN セバスチャンのあらすじ

ロンドンに住み、将来を嘱望されている若い作家志望のマックス。 彼はデビュー作となる長編小説をリアルなものとするために、“セバスチャン” という名前で男性相手のセックスワークの世界に足を踏み入れる。 職業を通して体験する未知の世界。 様々なクライアントと接していく内に、マックスとセバスチャンの境界線を次第に見失っていく…。

SEBASTIAN セバスチャンの監督

ミッコ・マケラ

原題
Sebastian
公式サイト
https://www.reallylikefilms.com/sebastian-film
製作年
2024年
製作国・地域
イギリスフィンランドベルギー
上映時間
110分
ジャンル
ドラマ
配給会社
リアリーライクフィルムズ

『SEBASTIAN セバスチャン』に投稿された感想・評価

セバスチャンと聞くとデレク・ジャーマン!と思ってしまいますが、こちらはイギリスを舞台にした現代の若者の話。
なかなかに生々しいシーンが多い割に、なぜか謎の清潔感がある。
セックスワークを生活苦からではなく選択する作家の苦悩は、私にとってはあまりピンと来ないのだが
そこはマックスの若さ故のゆらぎや心の不安定さなのかもしれません。

映画全体の雰囲気がなかなか良い。

主演のルーアリ・モリカは今後活躍しそうな感じがする。
映画祭見逃し作品。作家を目指す若者がインスピレーション得るためにエスコート(男娼)を始めたら思いがけない旅路となった…ってやつ。
「ラ・メゾン小説家と娼婦」の男性verみたいな話(あちらの主人公は実態を知るために娼婦になった作家だった)。

イングヴァール・E・シーグルソンが出てきてびっくり。

副業、着想元のはずだった男娼の仕事をこなしていくにつれてセックスワーカーについて気付き、自分を客観的に見つめ直すことになる。そして男娼と顧客の関係を越えた優しき絆には温かさを感じた。
決して甘い世界ではないが、厳しいことばかりでもない。

顧客の事情それぞれだが、ある人物と文学と通した共通点や世代を超えた父子のような愛と優しさを見つけたことは、どん詰まりで不安定になった状況下の彼にとって光であり安心でもあっただろう。

それまでずっと作家と男娼の二重生活を隠すような態度だったマックスが、何かがふっきれたように生き生きした表情で語りかけるラストが良い。
書くために生きるんじゃなく、生きるために書く。

書いているから救われて、生きられる。

あらゆるものが自己満足のためで。

仕事も、人との繋がりも、セックスも、全部自分が生きるためにあって、

自分の生の後にあるものだと思える映画でした———望月もちぎ(作家・ライター)

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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「ほんとうの自分」とは誰か ─ 相手によって変わる。

「ほんとうのセックスワーク」とは何か ─ 見方によって変わる。

だから、あなた自身の性と愛と金と仕事の考え方を映す映画。

今年の大人の1本におススメです———青山薫(神戸大学大学院国際文化学研究科教授)

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作品を生み出すための行動は

リアリティを増すことができるのか?

どうなんだろう。

しかし、不思議とこの映画の中の描写は妙に納得させるところもある。

生々しいシーンが多いにも関わらず

主演俳優の存在感と妙な清潔感がとても印象的———ヒグチユウコ(画家)

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夢想と冒険を結びつけられる人は、

小説家には向いているが男娼には向いてない。

男娼には何より慎重さが要る———岩井志麻子(小説家)

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超新星ルーアリの圧倒的美と生々しくも

リアルなクライアントとの交流。

揺れ動く心象風景の捉え方はお見事———よしひろまさみち(映画ライター)

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この映画の主人公である作家は

自身の創作について悲劇にはしたくないと信念を持っているが、

それが『SEBASTIANセバスチャン』の

クィア映画としての在り方そのものを決定づけている———児玉美月(映画執筆家)

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主人公の執筆する小説が現実と並走し、

いつしか文学の方が彼の生気を奪い去っていく。

書く行為は魔物だ———真魚八重子(映画評論家)

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