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黒の斜面
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『黒の斜面』に投稿された感想・評価

貞永監督と菊島隆三の脚本にこのキャスト、みるまえから期待が高まる。愛人役の市原悦子がとにかく鬱陶しくて素晴らしい。部屋にはガラスの人形コレクション(ガラスの動物園…!)岩下志麻を妻にしながら愛人が市原悦子っていう加藤剛のチョイスがどうかしていて素晴らしい。一見まともそうな岩下志麻も加藤剛の回想によると「わたしがあなたのことで一番気に入ってるのはなんだと思う?あなたが他の女の人を知らなかったことよ」気持ち悪い!終わり方がショボくてブーイング出そうなのだが、このショボさがまた残酷でわたしは好き。市原悦子の騎乗位、岩下志麻のお得意の喘ぎ声、ふたりともイキイキ気持ち悪くてそんな一瞬一瞬を丁寧に捉える貞永監督の演出がとにかく素晴らしい。
csm
5.0
街頭の積まれたテレビにうつるたくさんの岩下志麻を見つめるサングラスの加藤剛、ガラスの動物などでごってりした部屋に住む市原悦子の生々しさ、ほんとにいちばんイヤな終わり方で素晴らしい。いっぽん指を噛んだらぜんぶ噛まなきゃ不吉なのよ〜
5.0
サファイアの指輪と結婚した岩下志麻は、夫が課長に昇進するかもしれないと聞いておもわず欲情し、鼻息も荒く家電のカタログを見ながら「あーあ、何にしようかなあ。セントラルヒーティングかしら。課長になったらずいぶん前借りできるんでしょ?」と皮算用するが、対する夫の加藤剛は勤勉実直、ろくに女も知らないわりに自殺未遂の女と出会ってチャンスと見るや一丁前に愛人として囲い(ただし愛人を選ぶセンスは最悪、もっともこんなチャンスでもなければそんな洒落たことはできないだろうが)、そのくせ殺そうかどうか散々迷った挙句の別れ話もシャツにネクタイを締め、メガネをかけて正装しなければ切り出せないほどの小心者で、「自分の葬式を目撃」してもなお妻や上司に無条件に許される場面ばかり想像する図々しさも持ち合わせているが、現実に目を向ければ帰るも地獄留まるも地獄、そんな彼を待ち受けている映画としては意表を突くかもしれないが、実際にはありそうな何よりも怖ろしい結末はまるでシャーリイ・ジャクスンか何かの短篇のそれのように鋭利な切れ味を持つ。

タカシ
すべて許す
連絡待つ
ケイコ

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