影の車の作品情報・感想・評価

「影の車」に投稿された感想・評価

yoruichi

yoruichiの感想・評価

3.0
砂の器くらいの物を期待したら 違った笑。愛憎のバトル待ちしてたら そうじゃなかった。ここに登場する大人達のダメダメなこと。6歳だからって ナメた態度取ると怪我すんぞ!だった。今では考えられない色々に びっくり。自分達さえ良ければいいのか!って怒られてたけど 進化してないな、人間って。
松本清張原作の『潜在光景』を野村芳太郎監督が映画化した本作、なんといっても「光学処理」が素晴らしい。オープニングの波の風景での処理、加藤剛の回想シーンでの処理など非常に効果的である。

たまたまバスの車中で再会した男女(加藤剛と岩下志麻)が深い仲になっていくが、岩下志麻の6歳の息子が母親(岩下志麻)の愛人(加藤剛)を見る視線が突き刺さる。
ただ、この少年の視線は、加藤剛の少年時代にやはり母親の愛人に対する視線と相似であり、それが潜在光景となっている。

途中、加藤剛は旅行代理店に勤める会社員なのだが、店舗の看板に「大阪万博へのツアー広告」が見られるあたりは、1970年につくられた映画として時代を感じる。

一方、岩下志麻は保険勧誘&集金係であるが、昔はよくこういうおばさんに保険加入を勧誘されたものである。

この映画、松本清張物語としては、なかなか事件が起こらず、クライマックスで盛り上がる。(内容は観てのお楽しみ…)
ひでG

ひでGの感想・評価

3.9
「昭和枯れすすき」を見て、思い出した!

野村芳太郎監督、松本清張原作のこの名作を!

いやあ、ぞくっとする怖さ、そして、エロさ。

野村監督の演出冴えまくり。

人はちょっと隠し事?秘め事?やましいこと?などがある時に、必要以上のものが怖く見えたり、それに怯えてしまったりすることがある。


まさにそれを巧みに表現しているし、

また視点を変えると、幼い子どもにも殺意があるって、恐ろしいテーマも本作は含んでいる。

いわゆる不倫もの。子持ちの未亡人岩下志麻と既婚者加藤剛が関係を持ってしまうのだが、岩下志麻の色っぽいこと、エロいこと、
こりゃ、参っちゃうよ!

「昭和枯れすすき」にも、サービスなのかそんなシーンがあるけど、全然ちゃうわ。
こっちや!

岩下志麻のラブシーンはまあ、すげ!ですよ。

「エロい」ということが、高貴な褒め言葉に昇華していく品の良さがありますよね。

相手役の加藤剛が、いかにも!って感じで、岩下志麻のエロさをすべて吸収?しているような完全受身の芝居。

変な例えだけど、お笑いの見事な「ボケとツッコミの関係」みたい。

日本家屋の秘め事の何とも言えぬ色気や、毒団子などの日常的なものを怖くみせるあたり、さすがの演出だと思いました。
初)上質のサイコ映画です!!!目障りなネズミを殺す様に子供が目障りな大人を殺すことがあるのか?殺される大人の妄想なのか?それはカラスが教えてくれる…清張作品原作物でも指折りの一本だと思います。映像処理も当時としては新しいアプローチだし、芥川音楽もバッチリで、何より岩下サンの美貌(岩下サンはこの作品が一番美しく見える!!!)に惹かれます。必見ですよ!!
T

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4.2
美しい旧友に再会した男。今日あった「それ」の話を妻にしようと話し始ると、特に気にも留めずに掃除機をかけ始める妻。良いオープニング。灰皿が示す、関係性の深浅の動き。「ネズミ」のように家に入り浸る。女(岩下志麻)の連れ子の男の子の心情が物語の節々で強烈に効いている。ロープ、包丁、薪割り斧などの「殺意」を示す様々な仕掛けが更に回想と絡んで濃厚に響く。良い。回想シーンのざらついた画が印象的。ラスト、「告白」の後にリアクションが何ら無いのなら蛇足だろうに・・・そこだけ惜しい。
Abu

Abuの感想・評価

3.0
千倉で「谷よしの」さんを発見!
いつもの通り ちょい役で出ていました。

岩下志麻様を観ているだけで満足。
その志麻様が、このままで良い と言っているのにね〜

松本清張先生の作品はほとんど読んでいたつもりでしたが、この作品は知りませんでした。

途中で飽きるかも知れませんが、最後まで我慢すると面白いよ。
netflix鑑賞
全体的に 映像が暗めで 何をしているのか サッパリわからない。
原作・松本清張、監督・野村芳太郎、脚本・橋本忍、音楽・芥川也寸志。

この豪華なメンツ。もう鉄板でしょう。

バスの中で偶然再開した浜島(加藤剛)と泰子(岩下志麻)。浜島は所帯じみてきた妻に魅力を感じなくなり、泰子はシングルマザーとして1人の息子・健ちゃんを育てる日常に刺激を感じなくなっていた。この2人が惹かれ合うのはごく自然な成り行きだった。

逢瀬を重ねていく中で、浜島は子どもの頃の自分と健ちゃんを重ね合わせて見るようになり、健ちゃんに自分に対する狂気を感じるようになる。

健ちゃんに殺される!?

地味だけど、松本清張シリーズは面白くて好きです。

若い頃の岩下志麻は可愛いなぁ。バスで偶然再開したら、やはり懇ろな関係になりたくなっちゃうだろうな。笑
Hawkwind

Hawkwindの感想・評価

3.0
松本清張原作の男女関係ドロドロものの映画化作品。原作は事前に読了済。
短編小説を長編映画にする場合どうしても余計なシーンが入っているものだが、この作品の場合は加藤剛と岩下志麻の濡れ場がしつこい位長い。
赤ん坊ならともかく、小学生の息子が同じ屋根の下で寝ているのにそりゃないだろう。
逆に上下二巻の大長編『砂の器』は肝心な箇所を大幅にカットした物足りない映画化作品だった。そちらも加藤剛が格好つけたピアニスト役で主演だったが、本作ラストの名演は見どころ。
この作品これで二回目の観賞。相変わらず息子が不気味なのだが、息子の気持ちもわかる。今まで母子2人で穏やかに暮らしてきたのに、突然知らない男が家に上がりこんで母親と仲良くしてるんだから息子にしたらお母さん盗られてしまった感が半端ないんだろうなぁ。まだ小学校1年なのに。可愛いそう
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