不倫劇だと思わせてそう一筋縄には行かない。その不倫のメロドラマが、母を見知らぬ男に奪われたくない一心から子供が凶行に及ぶ様と因果を描いた橋本忍脚本が素晴らしい。かなり容赦のない内容ではあるが、フィル…
>>続きを読む新文芸坐の橋本忍特集で「砂の器」と一緒に観た。ありがちな転落劇ものではあるのだが、構成が秀逸。狭い団地で子供のいない妻との結婚生活に息苦しさを感じている旅行代理店に勤める主人公は帰宅時のバスの車中で…
>>続きを読む子供のいない夫婦と未亡人、そしてその息子の話。
冷えきった夫婦関係、未亡人に会いにいく意気揚々とした男の心情など、サラッと見せる演出が秀逸。
回想シーンに独特な色調を施している点も面白く、昼メロ…
これまた橋本忍脚本!
「不倫」というテーマで
主人公のフラッシュバックからなる妄想を描く。
過去回想シーンの演出の仕方がすごく特徴的。
フィルムならではの色合いで過去回想を再現している。
面白か…
色欲、不倫、男と女、
彼方に取り残された子供の心。
岩下志麻の妖艶さ、
加藤剛の色気、
美しき山々の紅葉、
そこに「震える舌」にも通づるような不穏さ。
回想、アングル、劇伴、
徐々に音量を増していく…
加藤剛と岩下志麻の端正な美しさがとにかく際立っていて、ずっと眺めていられる。
洋画でいうならグレゴリー・ペックとグレース・ケリーといったところだろうか。
ストーリーは少しメロドラマシーンが長いけど…