最後の切札の作品情報・感想・評価

「最後の切札」に投稿された感想・評価

主人公のガムシャラな意地をかけた奔走が、徒労に終わりすぎて泣ける。別にこれといって映画的に記憶に残るシーンはないのだが…。最後の最後で主人公の知人二人がいう台詞がお気楽すぎて泣ける。そりゃないよ。

佐田啓二は映画の主人公のあるべき姿として、映画的結末を目指して、とにかくあっちへこっちへ奔走して最後まで執念深く頑張るんだけども、最後の最後で映画の方に見放されてしまうという…それにしてもいつもみんな汗だくで、見てるこっちまで暑くなったわ。

2018/02/07 (過去感想サルベージ)
そこまで面白くはない。が、西村晃が出てきてからは結構面白い。完全にコメディになる。本作と同じく悪の佐田啓二×汗である豊田四郎『甘い汗』と二本立て希望。

このレビューはネタバレを含みます

◆最後の切り札

珍品かな。。。
傑作ではない。
橋本忍脚本だが。。そこまで、ではない。


詐欺師の主人公

宗教研究会と称して、
信仰宗教からお金をたかる二人組
宮口精二、佐田啓二、

宗教団体会長
加藤嘉

分派の宗教団体から、
殺人疑惑の大ネタを掴み、
加藤嘉をゆすりにかかるが、
結果、切り札の死体が見つからず、
墓荒らしを依頼した二人組に、殺されてしまう
佐田啓二
otomisan

otomisanの感想・評価

4.1
 戦災の余燼を微かに感じる。というと大げさかもしれないが、佐田啓二の裏稼業崖っぷち。やっと引き当てた大きなヤマで敵と刺し違えて、と言うとこれも思い入れが深すぎ。しかし...
1925年 東京神田の裕福な商家に生まれる。兄弟無し
1945年 空襲で家族家産を失い、工業専門学校を中退
1947年 宮口精二の強請り屋に入門
1950年 旧知のジェリーとつるみ出す
1956年 巣鴨にことぶき屋開業
何となく年譜を勝手に作りたくなるのがこの映画の良い証しだ。
何が良いかというと、うわべ佐田が「香港で盛大に...」などと噂を残して消えてしまう結末で、行き詰まり間近の一匹狼にふさわしい。もっとも、直に噂は吹っ飛ぶ事になって...
1964年 晃が朝雄を殺害し逮捕。佐田殺しも自白
1968年 民自党政権、宗教疑獄等で総辞職
1980年 向坂苑子「たんぽぽのうた」上梓
1984年 「たんぽぽ」つくし合唱隊に献呈
1990年 ドラマ「戦後秘史 宗教疑獄への日々」放送
と勝手に話をひっぱりたくなる。それは女衒、強請り屋で死んだ佐田の人間の下地を蘇らせる事であり、佐田が死んでやっと始まる事だからである。
 佐田への関心は同時に佐田の生きた時代への関心と結びついている。同じ感想を持つ者として、「たんぽぽ」を託された苑子が挙げられるだろう。苑子だけが分かる佐田の心の扉をくぐり、その裏道人生のおおもとを訪ねる日々がやってくるのだと思った。
銀座シネパトスにて田宮二郎と佐田啓二という昭和の二大夭折スター映画を堪能。こちらは佐田啓二主演の強請りサスペンス。助演は宮口精二と加藤嘉、監督は野村芳太郎、脚本は橋本忍なので安心の品質。昭和30年代の銀座の景色と佐田啓二の前髪の垂れ方が美しい。中井貴一もあの髪型にするべき。
 強請と女衒と洋品店の主人というみっつの草鞋を履きわけ、小銭を荒稼ぎする前半パートが面白い。松竹らしからぬ(?)汗のひとつぶひとつぶが鮮やかなカラー撮影が奏功しているように思う。
 佐田啓二の純真さを担保する「たんぽぽ」パートはノイズにしかなっていないと思うが、そのくらい卑俗な人間だからこそ迎えるこのラスト、という余韻はあるかもしれない。
Kuma

Kumaの感想・評価

2.9
結局主人公の職業と、誰から金を取ろうとしてるのかがわからなかった。序盤のマルチな活躍で、主人公が掴みきれなかった。

相手とのイタチごっこは秀逸。さすが橋本忍。
佐田啓二の悪役良いわ~

洋品店の主人という通りのよい顔を持ちつつ、裏では女を騙したり、新興宗教ゆすったりする小悪党佐田。

姑息にせしめた札束にキス。
かっこ良い…
通常なら、余り見たくない男性のランニングシャツ姿。
しかも変なハチマキ巻いてるクセにええ感じなのはなぜ…?
終始かきっぱなしの汗もしかり。

桑野みゆきに、こてんぱんに振られるみっともない佐田啓二もそれはそれで良いし、
小金をケチったばかりに悲惨な目に合う佐田啓二も、何か小物の哀しみって感じで良かったな。

ジェリー藤尾かわいそう。
小池朝雄と西村晃のチョイ役、おじさんはどっちだよと思いました。

@神保町シアター
一

一の感想・評価

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汗だくになりながらあらゆる人間を騙して金をせしめる悪佐田啓二。橋本忍の脚本と共にやり過ぎ。端役が豪華で楽しい。西村晃と小池朝雄には笑う。ほんのちょっとしか映らない佐藤慶はなにか義理でもあったのか。
佐田啓二が家出娘に手を出すなんて!ショック。

「生誕100年記念 池部良と昭和のダンディズム」
@神保町シアター
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