地獄のお受験戦争

アメリカの大学で実際に採用されていたとまことしやかに囁かれている成績評価制度「デッドマンズ・カーブ」。学生が自殺した場合、そのルームメイトの精神的負荷を考慮してルームメイト全員にオールA評価を与えるというもの。

ハーバード大学院を目指すも成績が不振ぎみの学生クリスとティムはルームメイトのランドを自殺に見せかけて殺害。デッドマンズカーブ制度により好成績を得ることに成功する。
しかし、ティムの妊娠中の恋人ナタリーが後追いで自殺するなど、どんどん収拾がつかなくなり…。

なかなかに凝った90年代感溢れる青春サスペンスでした。
片手で足りるほどの人数の中で話が二転三転するプロットは見事。
実入りの良い職に就くためには大学院を出るのが必須な超学歴社会のアメリカならではの世相がみえて面白い。

ナタリー役の子が可愛かったけど脱がずでちょっと残念。

ルームメイトが自殺すると、その学期はオールAが貰えるという制度を利用して、最悪のドラマを繰り広げる4人の男女。

死んだ男と生き残った女は最低だよ。

デッドマンズ・カーブとは、アメリカの大学で密かに採用されている救済措置で、もしルームメイトが自殺したら精神的ショックを考慮して自動的にその学期はオールAを与えるというもの。ティムとクリスはルームメイトのランドを自殺に見せかけて崖から突き落とすが、ランドの死体がなかなか上がらない。この時点で最後のどんでん返しもなんとなく目に見える。ティムの猿芝居はラストのオチを上手く突いてよかったけど、その他の細かい点についての辻褄合わせが気になった。巧妙な駆け引きも説明がおざなりだと一気に作品の質を落としてしまう。