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火の華
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目次

火の華の作品紹介

火の華のあらすじ

2016 年、PKO(国連平和維持活動)のため南スーダンに派遣された自衛官の島⽥東介。ある日、部隊が現地傭兵との銃撃戦に巻き込まれる。同期で親友の古川裕司は凶弾に倒れ、島⽥はやむなく少年兵を射殺。退却の混乱の最中、隊長の伊藤忠典が⾏⽅不明となる。しかし、この前代未聞の“戦闘”は、政府によって隠蔽されてしまう。 それから 2 年後、新潟。悪夢に悩まされる島⽥は、闇の武器ビジネスに加わりながら、花火⼯場の仕事に就く。親⽅の藤井与一や仲間の職人たち、与一の娘・昭⼦に⽀えられ、⼼に負った傷を少しずつ癒していく島⽥。花火師の道に一筋の光を見出した矢先、島⽥に過去の闇が迫る…。

火の華の監督

小島央大

原題
公式サイト
https://hinohana-movie.com/
製作年
2024年
製作国
日本
上映時間
124分
ジャンル
ドラマ
配給会社
アニモプロデュース

『火の華』に投稿された感想・評価

KUBO
5.0
今日の試写会は教え子の山本一賢主演最新作『火の華』の完成披露試写会。

初号で一度見せていただいていたが、改めて、しみじみと「良い映画だなぁ」と思った。

「お前は少年兵がライフルを向けてきた時、先に撃てるか?」

南スーダンで国連平和維持軍として活動していた自衛隊が現地ゲリラとの闘いに巻き込まれ、ついに初の戦闘による犠牲者を出してしまう。

この事態を隠蔽しようとする自衛隊上層部と国。仲間が戦死した隊員たちは心に大きな傷とトラウマを抱えて帰国するのだが…

本作が素晴らしいのは、ただ単に自衛隊や紛争・テロだけにとどまらずに、帰国した主人公のシマダが「花火師」を目指すところ。

この火薬は銃の弾丸にもなるけれど、きれいな花火にもなる。君たちはどちらを選ぶ?

山本はほぼしゃべらない。見る者が思っていることは台詞として山本と退治する人間がしゃべり、山本はそれを受ける芝居をする。だがそれにもハッキリとした意思表示はしない。見る者に選択を問うように。

山本一賢はその寡黙な横顔で魅せるんだから、我が教え子ながら役者としての風格がある。この山本一賢を生かす演出が心憎い。

国外での自衛隊の戦闘シーンから始まり、ひとりの男の再生までを描いた物語は、センセーショナルにしてピースフル!

ラストの打上花火が広がるシーンに、この「火」が平和の火でありますように、という監督の思いを感じた。

映画『火の華』は12月20日、テアトル新宿他、全国公開予定。よろしくお願いします。
2016年、南スーダンにおける自衛隊のPKO活動において、
[非]戦闘地域で起きた、
いまだ記憶に新しい事件をモチーフとした本作は、

組織や国家の優先順位が、
個人を圧倒する現代社会における、
構造的な問題を鋭くえぐり出しつつ、

戦争の惨禍と人間の心の深淵を、
大空高く打ち上げる花火によって克明に描き出す。

特に、本作における、
事なかれ主義や有事における指揮系統の脆弱性といった、

組織的な問題意識は、「機動警察パトレイバー2 the movie」を想起させる。

自衛隊員が絶叫した「回避不能、リセット不能」というセリフ、、
を超えた叫びは、

個人の無力感と組織の非情さを際立たせ、
観客の心に深い傷跡を残した。

組織による隠蔽工作は、戦争の真実が闇に葬り去られ、
歴史の歪曲をもたらすという、
両作品に共通する暗黒面を浮き彫りにする。
と同時にあらゆる業種、職種で発生している、データ改竄、粉飾決算、書ききれない、、、

見ざる言わざる聞かざるが、
現状を維持する為の合理的な判断という思い込みが、
機能しなくなってきている事に気づいていても、
見ざる言わざる聞かざる、、、


「神がやらなければ、人がやる、いずれわかるさ」という「パト2」における後藤と荒川のセリフは、
未来への希望と同時に、
過去の過ちを繰り返さないための決意をも表明していたといえるだろう。

30年が経過した今、
本作は、このセリフが持つ意味を再考する契機となる。

海外ロケによる臨場感あふれる戦闘シーンは、
戦争の残酷な現実を容赦なく突きつけ、
観客の心に深い衝撃を与える。

花火が打ち上げられる大空も、
線香花火が燃やす空気も、
アフリカも日本も、
スーダンのこどもも新潟の若者も切れ目なくつながっている同じ空間と同じ人間だ。

本作の2024年12月の公開は、

1945年から80年という節目を迎える2025年を控え、

戦争の記憶を風化させないためのタイムリーな試みとも言える。

昨今、NHKの朝ドラにおける原爆裁判の扱いをはじめ、
さまざまな作品で歴史が問い直されている。

これは、私たちが歴史と向き合い、
次世代に継承すべきものと、

決して繰り返してはならないものを峻別しなければならないという時代的要請を反映しているのかもしれない。

【蛇足】
法被を着せる、
ハッピーを持ってくる、
半纏を着る、
気持ちが反転する。
ぴあの試写会より
南スーダン帰りでPTSDとなった自衛官が新潟で花火師となる話。

銃火器を描いてからの花火作りは色々と繋がるものがあり面白い心境になる。
自衛官がPTSDになるというのはあまり聞き慣れないので興味を惹かれた。
実態がどうかは分からないけど帰国後の扱いの悪さに現実味があって良かった。

落ち着いた雰囲気のまま描き切ってくれたらとても好みの作品になり得たところ、けっこうエンタメにも振っていて分かりやすい内容になっている。
惜しいとは思ってしまったけど、若い監督さんがあえてターゲットを広くしているのは好感が持てた。
ただ、どうしてもノリが変わりすぎな印象を受けた。

2024/11/14 ユーロライブ 最速試写会 上映後トークショー付き

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