超・恥ずかしながら今回が初見 😱



近所のレンタル屋にも在庫がなかったし、BSで放送されても何故か見逃し続けて来てしまった作品。
今回『70/80年代 フランシス・F・コッポラ 特集上映 −おわりなき再編集-』にて4Kレストア版がリバイバル上映されるということで。
この機会を逃したら『観ずに死ぬ』と思い劇場へ。😅


さて本作　⚠️超絶ネタバレあり⚠️


今からちょうど50年前の作品。
「ゴッドファーザー」シリーズや「地獄の黙示録」ほどの衝撃は無かったが 静かに湧き上がってくるものはある。
クライマックスの展開やラストの絶望感はさすがコッポラといった感じ。
カンヌでもパルムドール(最高賞)を獲っただけありヨーロッパ的な味わいも当時(70年代)のコッポラ監督作とは一線を画する作風。

ほぼジーン・ハックマンの俳優としての力量だけで もっている 作品。
とにかくジーン・ハックマンが終始素晴らし過ぎる。
当初 この役はマーロン・ブランドに依頼したが拒絶されたようでハックマンに廻ってきたそうで。
いやいや。ハックマンで大正解でしょう！
恐らくコッポラとジーン・ハックマンのタッグ作って本作だけだよね？🤔
もっと見たかった。本作でケンカでもしたのかな？😅

そしてもうひとり・・・

ジョン・カザール。
久々に彼の姿が見れてとても嬉しかった。
彼は'78年に42歳の若さで亡くなり わずか5本の作品にしか出演できずに生涯を終えてしまった・・・
しかしその5本は全てアカデミー作品賞にノミネートされており のち3本は受賞しているという とんでもない快挙を成している名優。
本作の鑑賞にてジョン・カザールの全ての出演作を見れたことがなによりの至福。

他人の会話を盗聴する・・・
そこから始まる 盗聴屋 の崩壊。
当時としては斬新だったであろう『大どんでん返し』
ラストの 余韻 はハンパない。

あのサックスの音色は盗聴している者への贈り物だったのか🎷・・・


今回の特集のサブタイトル『終わりなき再編集』
この意味を噛み締めて 本作のリバイバル上映を多くの方に堪能してほしい。


2024年 12月5日 12:00〜
新宿武蔵野館screen 1
💺133席
客入り　8割くらい埋まってた。

翌年('75年)に公開されたクリント・イーストウッド監督 主演の山岳アホアホ作品
「アイガー・サンクション」

も

「アイガー・サンクション ...登頂...」

ってタイトルにすれば良かったのに。😅

70／80年代 フランシス・F・コッポラ 特集上映－終わりなき再編集－ ③
ふとした違和感から陰謀に巻き込まれた盗聴のエキスパートの心理的恐怖を描いたサスペンススリラー。
監視やプライバシーの侵害といった、現代にも通用するテーマを扱っていて、主人公ハリー・コールの内面的な葛藤を通して、我々に倫理的な問いかけを行い、また冒頭の“ユニオンスクエア”や“展示会”のシーンからは、監視技術の進化に対しての警鐘としても見ることができる作品。
ストーリー上、当然ながら“音響”が非常に重要な役割を果たしており、音声の断片や不明瞭な会話が緊張感を高め、不安感を与えていくサウンドデザインだったり、その内容を追求する過程で徐々に真相が明らかになっていくというストーリーテリングが非常に秀逸。それにハリーが敬虔なクリスチャンであり、サクソフォン🎷の演奏が趣味であるという設定も、エンドシーンに深い意味をもたらす。そんな秘密主義で孤独な盗聴専門家なのだけど、決して“悪人”だとは言えないハリーというキャラクターの内面の複雑さや孤独感を見事に表現したジーン・ハックマンのお芝居がとてもカッコ良かったし、怪しい雰囲気を纏った謎のエリートサラリーマン役の若かりし日のハリソン・フォードの太々しさも良かった。そして今回、ジョン・カザールがほとんどクセの無い“普通の人”を演じる姿を初めて見れたのが個人的に一番嬉しかった。

• #2025劇場とらキチ
• #SF映画！

【個人情報保護第一】

追い詰められるプロの盗聴屋。
他人のプライバシーを侵害することを生業にしているけど、自分のプライバシーが露わになるのは我慢ならない。
攻めから守りへの転換で、孤独と狂気が陥っていく。

地味な映画なので興行的にはイマイチ。
でも、主人公を演じるジーン・ハックマンの演技はピカイチ。
映画批評家からは心理サスペンス映画として高く評価されています。
共演者もジョン・カザール、フレデリック・フォレスト、シンディ・ウィリアムズ、テリー・ガー、ハリソン・フォード、ロバート・デュヴァルと粒揃いです。

1974年カンヌ映画祭グランプリにも輝いています。
また、1975年度のアカデミー賞では作品賞・脚本賞・録音賞の3部門にノミネートされていて、同じコッポラ監督・脚本作品である{ゴッドファーザー PART II}（作品賞と脚色賞を含む11部門にノミネート）に阻まれる形で受賞には至りませんでした。
当時のコッポラ作品のレベルの高さは随一です。

スコアは｢盗聴怖いから、シー(4.1)と黙ろう｣。