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セブン 4K版
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目次

セブン 4K版の作品紹介

セブン 4K版のあらすじ

ベテラン刑事サマセットは新人刑事ミルズと共に“連続猟奇殺人事件”を担当することになった。キリスト教の「七つの大罪=憤怒・嫉妬・高慢・肉欲・怠惰・強欲・大食」に該当する者を狙い刑を執行する犯人を追う二人だったが、犯人によって次第に絶望へと追い詰められていく…。犯人は一体誰なのか?その真の目的とは?

セブン 4K版の監督

デヴィッド・フィンチャー

原題
Se7en/Seven
製作年
1995年
製作国
アメリカ
上映時間
126分
ジャンル
サスペンスミステリー
配給会社
ワーナー・ブラザース映画

『セブン 4K版』に投稿された感想・評価

kuu
4.0
『セブン』4K版
原題 Se7en/Seven
上映時間:127分 
映倫区分:G
独創的なビジュアル表現と観る者の先読みを許さない力強いストーリーテリングで、世界中の映画ファンを熱狂させ続ける監督デヴィッド・フィンチャー。この稀代の監督の名を一躍世界中に知らしめた、衝撃のノンストップ・サスペンス・エンターテイメント。
デヴィッド・フィンチャー監督が、ハリウッドを独走し続けるトップ俳優ブラッド・ピットを迎えて仕掛けた映画『セブン』は、中毒性とゲーム性を兼ね備えた超・問題作とし当時世界中で大バズり。
4週連続で全米興行ランキングNo.1を獲得!
世界興行収入は513億円※($327,333,559)を超えて空前の大ヒットを遂げている。いまだに熱狂的なファンを増やし続けている本作の4K版IMAX®。
(WB公式サイトより抜粋)

今作品の物語を幾度と観ている。
フィルマにも、まだなれてない時に感想(感想と呼べるかどうか)を書いている。
普通より少しは映画を観てきた中で、今作品を振り返ってみたら衝撃的な作品の一つと云えるかな。
フィンチャー監督のデビュー作『エイリアン3』は興行的にも批評的にも大失敗を喫し、もう2度と作ることないって拗ねとったフィンチャー監督が、一転し、まるでボクサーのパーネル・ウィテカのような特大のカウンターパンチを放った今作品。
個人的には傑作の映画だと思ってるし、この積雪の中、金沢まで来たので、4k版がアイマックスを観てきた。
今作品は、ゲームやら漫画やらの影響で日本でもお馴染みになった七つの大罪が絡む猟奇的な連続殺人事件を捜査する刑事たちのお話。
物語の真盛チョイ手前で来るアチコチのサスペンスではあり得ない衝撃的な展開から(いや、最近は今作品の影響からか少しはあるかな)、ラストシーンの悲観まで、冷酷?❌、ちゃうなぁ、無慈悲?🔺、酷薄?🔺、心ないなまで⭕に計算されているヲチを何度観てもハッとする。
京都弁で書くなら『どんつき』。
純粋で清らかな状態から、世の中の悪や醜さに触れて、心が汚れてしまった今作品の映像を4Kで見るちゅうのもねじれた体験のような気がする。
でも、まず今作品の第一目標がエンタメであることは事実。
常に不穏な衝動に駆られていることを考えると、それがいかにひねくれたものに見えるかもしれない。
しかし、連続殺人犯系を利用して現代の深い道徳的問題を解きほぐすちゅう、重要な文化的成果物とも云えるんじゃないかと。
しかし、今作品が上映された1995年当時の批評家は、をエンタメとして受け入れたが、芸術としては否定した、いや今でもしとるかな。
知らない人のために説明すると、『SE7EN』は1995年の犯罪映画で、"罪人に対して罪を犯す "ように殺人を計画する謎の連続殺人犯を追う2人の刑事(ブラッド・ピットとモーガン・フリーマン)を描いている。
年配の思慮深い刑事が説明するところじゃ、これらの罪はキリスト教の七つの大罪、すなわち傲慢(Pride)嫉妬(Envy)憤怒(Wrath)怠惰(Sloth)強欲(Greed)暴食(Gluttony)色欲(Lust)。
横路にそれるが、プルデンティウス(348‐405以後)の『プシュコマキア』によれば、七つの大罪は、それぞれ次の美徳に対応しているという。
傲慢⇔謙虚
嫉妬⇔感謝・人徳
憤怒⇔忍耐
怠惰⇔勤勉
強欲⇔慈善・寛容
暴食⇔節制
色欲⇔純潔
だそうだが、話は映画に戻り、
観客は後に連続殺人犯ジョン・ドゥー自身から、己は神の善い行いをしている、モラルの崩壊した街に復讐しているのだと聞かされる。
L.A.のダウンタウンとその周辺でロケが行われたそうやけど、お話の方の舞台は語られていない。シカゴ、マンハッタン、L.A.と聞く代わりに、不吉な"都市 "が "この場所 "と呼び、不機嫌な大雨が常に降り注いでいる。
洗練されてはいるが無気力なウィリアム・サマセット刑事(モーガン・フリーマンは知恵と気品で演じている)は、邪悪な都市に住む不愉快な存在に嫌気がさし、引退を決意する。
彼の後任は正反対の人物と云える。
新人のデビッド・ミルズ刑事(ブラッド・ピット)は、毛むくじゃらで粗野(ブラッド・ピットは映画のために自分でネクタイを買ったそうな。彼はミルズのファッションセンスを低くしたかったんやって)。
殺しは創造的かつ倒錯的で、かなりの衝撃を与えることができる。
そのうちの1つ、あえて明記しないけど、こないなジャンルの映画の中でよきジャンプスケアがある。
先にも書いたけど、幾度と『セブン』を演劇も含めて様々な場面で、時には多くの人たちと一緒に見てきたけど、その度に初の視聴する人は驚いていた。  
ちゅうのも、刑事たちが個人宅の調査に呼ばれるのにそう時間はかからないから。
彼は座ったままうつ伏せになり、巨大なボウルに入ったスパゲティソースに頭を突っ込んでいる。 大食い。
まるで無自覚な観客に立ち去るよう警告しているかのように、フィンチャーは今作品の冒頭数分で我々にサスペンス映画流のエグい礼儀を尽くしている。
映画の他の部分で描かれるうんざりするほど手の込んだサディズムとは異なり、最初の犯行シーン(7つの大罪とは関係ない)は、夫の脳みそと壁の血で終わった夫婦喧嘩にすぎない。
もちろん皮肉なのは、フィンチャーが殺人を見せることを拒否していること。
観てる側は不穏な余波を、時には写真で、時には直接目にするが、暴力を目にすることはほとんどない。
連続殺人犯がそれぞれの罪を罪人に向けるのと同じように、映画製作者は見る者の想像力を自分自身に向ける。  
我々の心の目に、フィンチャーが執拗に引き金を引く、最も懲罰的な武器といえるかな。
ブラッド・ピットがその刺激的な香りにむせび泣きながら、血と嘔吐物の入ったバケツがどんな匂いなのかを想像させる。
ただ、我々はバケツを見てない。
我々はピットの咽頭反射を見るだけ。
これは最もタメになる例だが、最高のものはネタバレになる。
凝った演出から繊細に構成されたカメラワークまで、今作品のすべてが、目、耳、鼻、口を塞ぎ、反撥させる感覚的ディテールの大群を生み出すために働いている。 
今作品の皮肉にも暴力禁止の方針には、注目すべき例外が 1 つある。
それは、デビッド・フィンチャー監督の素晴らしいキャリアの中でも最も緊迫感のある、延々と続く追跡シーン。
雑然として、過酷で、混沌としており、ブラッド・ピットを、観る側とともに、廊下から階段室へ、階段室からアパートへ、アパートから屋上へ、屋上から梯子へ、梯子から車の横を走る、といった具合に放り出す。
全く異なる場所を猛スピードで移動し、アクションの速度は心臓をドっキドキさせる。
肉体的な危険と脅威の感覚は、ほとんどのアクション映画で比類がなく、フィンチャー監督がなぜアクションシーンをもっと撮らないのか不思議。
また、ブラッド・ピットの美しい彫りの深い顔を台無しにすることを恐れなてない。
ブラッド・ピットのハリウッドのイメージは、彼のキャスティングに確かに作用してんのちゃうかな。
"ブラッド・ピットに起こりうることなら、観てるあんたにも起こりうるで "
って云わんばかり。
今作品は、黒澤明監督のマイナーやけど優れた1949年の『野良犬』って作品から始まったって云われる伝統を引き継いでて、ベテランで皮肉屋だが知的な刑事(モーガン・フリーマン)と、熱血漢で理想主義者の新人(ブラッド・ピット)がコンビを組んでいる。
ミルズ刑事の妻は、グウェニス・パルトローが愛らしい肖像画のように演じてる。 
実のとこ彼女は2人の刑事の絆を深める手助けをしてる。
ヘンテコ・コンビの方程式は常に機能してきた。 コントラストが自然な摩擦とドラマを促し、相性が良ければ、単純な会話シーンの掛け合いも、追跡劇や銃撃戦と同じくらい特別なものになる。 モーガン・フリーマンとブラッド・ピットは、シンプルなキャラに自然さと深みをもたらし、この2人は大いに面白いコンビを作り上げている。
噂の刑事トミーとマツくらい!いやそれ以上笑。
誰もが、どちらか一方に共感するのは間違いない。
今作品の脚本は個人的にはしっかりしていると思う。
フィンチャー監督は自分が何を望んでいるのか、そしてなぜそれを望んでいるのかの動機を熟知している点で凄い。
腕の悪い監督やったら、映画言語の制御に疑問を抱くかもしれへん。
しかし、ここでは目的がわかる。
エスタブリッシング・ショット、つまり場面全体のセットをワイドショットで撮る目的は、視聴者に空間的な位置を把握させることだそうやけど。今作品の最も見過ごされがちなスタイル上の工夫のひとつに、エスタブリッシング・ショットをほとんど使っていないこと、使うとしてもその目的が歪められていることがある。
最初のエスタブリッシング・ショットは、今作品の舞台である無名の都市を写したモン。
エスタブリッシング・ショットの目的に反して、カメラは近い、近すぎるため、観てる側に空間感覚を与えることができない。
ショットの上部は切り取られているようで、建物の半分は上が見えず、不安なことに、フレームの側面にある建物の端も見えていない。
まるでガラス、鉄、石の迷路に閉じ込められ、逃げ道が見えないよう。
フィンチャー監督は奥行きを縮小し、ここでもその手法が使われているように、建物を現代美術の抽象化に似せ、大都市のリアルな表現としての空間の使用を拒否している。 
これは、現代のアメリカの大都市自体が現実の抽象化である云う見方もできる。
これは、都市生活を道徳的、感情的、心理的堕落の砦として堕落させる映画の残りの部分とテーマ的に同期していんちゃうかな。
ダークでひねくれとる映画を集めても、今作品ほど殺伐としたニヒリスティックな作品はないんちゃうかな。 
今作品の舞台となる名もない街では、強盗の際に目が刺し貫かれ、七つの大罪のひとつがどの家でもどの街角でも起こる。
ここでは名前を明かさない俳優が骨身にしみるほど完璧に演じる連続殺人犯は、恐ろしい人間に対する私たちの自己満足への嫌悪を説く。
レイプ犯や殺人犯ではなく、偉大な道徳哲学者であるカントやジェレミー・ベンサムが提唱したほとんどの道徳基準に照らせば、道徳的に破綻している日常的な人々だ。
連続殺人犯の観察には否定しがたい病的だが妥当な論理がある。
絶対的なモラルの放棄と裏切りという存在において、改めて究極のネオ・ノワールを目撃したかな。
ほんでもって映画の破滅的な結末では、安全な出口を見つけるために暗闇から手を伸ばしているかのよう。
今作品には出口がない。
救済もない。
今作品において、デヴィッド・フィンチャーは人間の堕落を描いているんかな。
桃龍
4.0
名古屋のシネコンにはどこにも4K設備がなく、せっかく4Kリストアされても2K設備で上映されるため、映像がボケボケで意味がない。
4Kリストア作品は、名古屋で唯一4K設備のあるミニシアター「伏見ミリオン座」で全て上映してほしい。
常々そう思っていたらIMAXとな。IMAX上映なら4K以上だろう。なかなかの解像度だった。
5.0
【人こそが罪深い】

※4Kレストアのリバイバルに記載予定だったけれども、1995年のオリジナルの方に記載してしまったこともあって、ちょっと加筆して載せました。
※4Kレストア・リバイバル上映

脚本は映画のために書き下ろされたもので、原作があったわけではないところにまず驚かされた。

これほど衝撃的で、冷徹で、残酷な作品が過去にあっただろうかと当時考えさせられた作品だが、今でもこれほど人間社会を皮肉に満ちた目で捉え、宗教のおかしげなところまで示唆した作品に出会ったことはない。

アカデミー賞では編集賞にだけノミネートされたが、当時のアメリカ社会に様々な意味で衝撃を与え、作品としてどのように評価して良いのか逡巡したのではないかと考える。

七つの大罪は、本来、七つの美徳と対応していて、美徳を実践するように心がけなさいという教え前提のはずだが、ダンテが「神曲」に書いたように、大罪を犯せば地獄に落ちる、つまり罰がまっているのだと、本来の宗教の意味から逸脱したと言っても良いような展開を映画「セブン」では採用している。

対立軸にある美徳を強調せずに、大罪に対しては罰がセットだ。
それも大罪とされるものは僕たちの世界に溢れたものばかりだ。

そして、裁くのは神ではなく人。

これを映画のモチーフにして、ジョン・ドー(男性の身元不明遺体)がジョン・ドーになるのだけれども、伏線が回収されたとか、そんな安っぽいところを面白がるだけではなく、大罪を罰する役割を持ったものにも罰がまっていたとは、何を示唆しているのか考えたくなる作品だと思う。

人は罪深い生き物というのは真理かもしれない。

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