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『能登デモクラシー』に投稿された感想・評価

◎変えたのは震災か身の丈地方都市デモクラシー

レビュー未アップだが、五百旗頭幸男監督が富山市議会の不正をめぐるドタバタを扱った『はりぼて』(2020年)は、安倍政権以来の報道機関への懐柔策とニュース番組のワイドショー化によって、テレビの世界ではほとんど絶滅危惧種と化した我が国の政治ドキュメンタリーとしては、唯一無二と言って良いほど、地方政治の腐敗の核心に迫る出色の作品だった。

ところが、かつての能登一国の中枢、能登国府があった七尾市と、能登島によって南湾・西湾・北湾に三分される七尾湾を共有する、人口6888人(2025年1月現在)の穴水町を舞台とする本作では、その快刀乱麻を断つ切先はずいぶん活躍の場が少なくなっている。

もちろん、町費によって1億7300万円に及ぶ施設建設費の半額を負担する社会福祉法人の理事長を予算を付ける側の町長が兼ねているという、普通の自治体では考えられない「利益相反」の黙認等については序盤からハッキリ指摘している。

それなのに、2023年4月に行われた町議選で、本作でフィーチャーしていた町職員出身の立候補者が無事最多票を獲得して当選した喜びを伝えるシーンで、当の当選者が前町長と現在の町長から何やら一封を受け取る現場をカメラで捉えながら、その場ではナレーション含めて、それを指摘する何らの行為も実現されなかった。

後者に関しては、元日に震災に見舞われ、苦難のなか、ようやく復興の糸口が見え始めたところで、五百旗頭監督から当の議員にビデオを見せて不正が行われたのではないかとの追及が行われたが、それでも『はりぼて』で観たような相手の懐に斬り込むような鋭さではなく、どこか優しい問いかけに近いものだった。

そう、おそらく今回、五百旗頭監督は、性急に不正を告発することで、この小さな町の「存立基盤」を危うくすることよりも、事態の推移を見守りながら適切な時期を見計らって、相手に受け入れられるような「指摘」の仕方を熟考したに違いない。

だって、このところ、超大国の出戻り大統領のあまりにも無理無体な政策や「ディール」、かつての「東」の大国大統領の民主主義を育てつつあった隣国への侵略の正当化、かつて世界的な支援を受けて建国した中東の火薬庫の首相のパレスチナ人民への残忍な殲滅続行、県政の正常化のために声を上げた幹部職員の告発を「不法に」潰して複数の死者を出す異常事態について議会や法曹関係者らが綿密に調査し諫言した正当な報告結果を無視し続ける某県知事ら、あまりにも多くの「人語を解さない」サイコパス政治家の姿ばかり見せつけられてきたから、‥‥
‥‥だから、穴水町のY町長などは話せば分かる、そして町民との対話を大事にする、極めて真っ当な行政リーダーだと思えてならなかった。

そして、おそらく五百旗頭監督による「不正の告発」が約一年も先送りされたのは、当然のことながら、彼の地を、あろうことか新年早々、元旦に襲った能登大震災の影響が大きかったことは事実だろう。

震災によって、本作の「スケジュール」が大きく狂ったのと同じように、停滞感が支配していた穴水町も、瀕死の現状からの自分たちの再起を期して「変わって」行った、いや、少なくとも必死に「変わろう」としていた姿を、奇しくも本作はとらえているのだ。

かつて孤軍奮闘していた町政の問題を抉ってきた手書き新聞『紡ぐ』の主筆滝井氏と某町議が手を取り合って復興住宅を訪問して直接町民の声を聴くようになる。‥‥

復興計画に町民のアイディアを盛り込むために公募で集まった33人の町民たちによる談論風発にY町長が毎回欠かさず参加して彼らと熱い議論を交わす。‥‥

そうなのだ。

禍福は糾える縄の如し。

地域に未曾有の被害をもたらした震災を奇貨として、人口減少が止まらない穴水町が、「確実に変化するプロセス」を、とらえることが、いつしか本作の主題となっていたのだ。

だからこそ、一年先送りで、町議や町長に突き付けた、「見逃されて来た不正」の指摘は、彼ら本人にも、今だからこそ、変わらなければならない、その一環として、耳に、胸に届いたように見えた。

そもそも震災前から地域には人がいないのだ。

だったら、今いる自分たちが変わらなければならない。

そんな自覚と、決意のようなものを感じて、この能登国府にも近い町の未来を見守りたくなった。

格闘技ではないのだから、政治ドキュメンタリーも、地方政治の汚点を見つけたら相手が立ち直れないほどまでに叩きのめすだけが能ではない。‥‥

‥‥本作を通じて、監督は、そんな新しい視座を手に入れたのではないか。

‥‥そして、甚だ蛇足ながら、本作で「ドキュメンタリー映画界随一のイケメン」である五百旗頭幸男監督は、いつ姿を現すのかと注目していたが(ずいぶん白髪が多くなられたようだった)、
「あれ?、某県知事を告発した県民局長が震災記念21世紀機構理事長を突然解任されたことで憤死されたと文書で指摘して知事から「誹謗中傷性が高い」という聞いたことのない日本語のレッテルを貼られた件の、当の五百旗頭真神戸大名誉教授って、ひょっとしたら‥‥」と思ったら、案の定、叔父甥の関係にあるようだ。

今どき血縁がどうこういうのはアナクロに過ぎないことは承知の上で、五百旗頭幸男監督の次回作には、ぜひとも複雑怪奇極まるH県問題を取り上げて欲しいと思う。

変わらなければならない我われのデモクラシーのために。
Nyayoi
4.0
なかなか見応えのあるドキュメンタリーだった。
地方政治に切り込んで穴水町の議会を追っていたところに起こった能登地震。

町の問題を指摘し手書き新聞『紡ぐ』を届けてきた滝井氏が凄い。手書き文字の素晴らしさに感動。これだけのことを続け、震災後もボランてウィアとしてさまざまな活動をする。そしてひとりの町議が共に仮設住宅を直接町民の声を聴くようになる。

復興未来会議が始まり、多くの若者も参加、町のこれからを考えていく。
利益相反の黙認や議員当選者への当選祝いの問題やら、復興開始後に時間を経てからの指摘は意図的なのか。

地震からの復興という問題もあったが、この町をなんとかしないといけないという強い思いは町長にも当然ある。
変化する地方の再生という問題を見せてくれた。
月
4.4
監督:五百旗頭幸男
テーマ音楽「穴水ラプソディー」(作曲:岩本圭介)

穴水より、愛を込めて
町を変えるのは、政治、メディア、それから…
光の当たらないところに光を当てる(2025年 ドキュメンタリー 101分)

ドキュメンタリーのパワーはすざまじいです!

素晴らしい作品!
そして
滝井元之さん
その活動を陰で支えてる奥様(順子さん)と猫ちゃんたち…
感動しましたし
心が震えました


ーこの国で、果たして民主主義は生き残れるのか

ー民主主義とは少数を切り捨てる主義なのか

考えさせられます


能登半島の中央に位置する石川県穴水町
人口は7000人を下回り、若者と高齢者の数がともに減りゆく「人口減少の最終段階」に入っている
コンパクトシティを推進する町の中心部から悪路を進んだ限界集落に暮らす元・中学校教師の滝井元之さん

2020年から手書きのボランティア新聞「紡ぐ」を発行し、利益誘導型の政策や町の未来に警鐘を鳴らし続けています

我慢強さは町民性ともいえるが、滝井さんはこう記す

「何もしなければ、何も変わらない」

滝井さんは新聞を発刊しているだけではなく、ご自身が時間と体力を使って動き、貯水槽の掃除をしたり
今にも山崩が起きそうな道の改善を役場に掛け合ったり
更には子どもたちにテニスまで教えてるスーパーマン!

今作は、町を愛する滝井さんを中心に撮影し
かたや惰性と忖度蔓延る役場と町議会の関係の歪みを浮き彫りにしていきます

そんななか、2024年1月1日
能登半島地震が発生

石川テレビが被災した町や町民を映し…
「このままでは町がなくなる」
声を寄せ、届け、耳を傾けて…
と町民たちが少しづつ第一歩を踏み出し始めた様子に胸が熱くなりました

終盤
穴水町最大の“タブー”に斬り込んでいきます


よい塩梅で挿しこまれる
奥様の順子さんと猫ちゃんたちが可愛くてほっこりしたり

作中流れる「ふるさと」に涙したり

当たり前にあるライフラインをありがたく思ったり…

いろんな感情が揺さぶられました

今作には
穴水町だけではなく、日本が抱えるたくさんの問題が描かれています

多くの人に鑑賞していただきたいな、と思いました

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