選挙2の作品情報・感想・評価・動画配信

「選挙2」に投稿された感想・評価

ろく

ろくの感想・評価

2.5
前作では明らかなる「傀儡」として選挙に当選した(自民党)が「なにかおかしい」と思い(それは特に原発のことね)、無所属で「自分の言葉で語る」ためにふたたび立候補する。

そう、これは山内復活の儀式なの。ただ観ている人は感じると思うんだけど「山内受かるわけないじゃん」。そう、ただの泡沫候補に山内は成り下がってしまったんだ。

これは映画を撮っている想田にも責任はあるだろう。山内はこの映画でもはやドン・キホーテでしかない。何がドン・キホーテかって?それは

「人は自分が正しいと思った時相手を説得しようとする気概がなくなる」

ってことなのよ。たしかに今回の山内のほうが「自分の言葉で語っている」。そこには彼が思っている「正義」に貫かれている。でも正義だと思った時点で「他者への説得」がなくなってしまう。

それは野党すべてが持っているジレンマだと思う。僕は野党の物言いは嫌いではない。でも彼らは勝てない。なぜなら「正義」を貫くあまりそこに「実現」が見えなくなってしまうからだ。例えば野党の人は「LGBT法案」を第1目標に掲げるのに僕は違和感を抱いてしまう。いやその法案は大事だ。でもそれで「大多数」を説得できるのか。多くの人にとってもっと切迫するものはあるはず。でも「正義」のために「説得」がおざなりになり、一部のニッチなレベルで消費される。それではいつまでたっても……と思う。

今回の山内だってそうである。たしかに原発の問題は大事なんだ。それは問題提起すべきなんだ。でもそれだけで戦ってしまっても結局「うまくいかない」。必要なのは主張だけではない。対話が必要なんだ。

最後防護服を着て選挙運動をする山内に失笑する。そしてそれを知りながらも撮る想田の底意地の悪さに少し嫌悪感がある。
邹启文

邹启文の感想・評価

3.9
ホラー映画シリーズ第2弾。正直前作より面白い
選挙という看板を背負いながら全編通して政治の話をしなかった結果当選を果たしてしまった前作と比べ、本作はオープニングからがっちり政治の話ばかり。だから政治と民から距離を置かれてしまうこととなり、政治の色を見せなかった人が受かってしまうんだなという是正すべき皮肉が浮かんでくるんだなと
PAR

PARの感想・評価

4.8
前作とはオモロさの種類が違うけど、やっぱめっちゃ面白い

政治、政党の主張がどうとか以前に、仕組みがブチ壊れてんのがめちゃくちゃ面白く理解出来る

面白いなぁって見てんだけど、これが「クソ現実」って気付いた時、めちゃくちゃ厭な気持ちになります
Baad

Baadの感想・評価

4.0
作品としてのまとまり、完成度は前作「選挙」の方がありましたし、見ていて面白くもあったのですが、日本の民主主義のダメなところはより顕著に出ているのが「選挙2」。見ても自分の投票行動は変わらなかったと思いますが、見ていたら開票結果を見た後の後の狐につままれたような気分は味あわずに済んだかもしれません。

これから見る人で前作を見ていない人は、見る前に前作を見たほうが楽しめると思いますが、選挙権を得たばかりでどう使っていいか分からない、というような方は、近くで上映していたら、これだけでも見ればなにか役に立つかもしれません。

この映画のハイライトの撮影中止の申し入れのシーンは前作からの事情をパンフレットでよむと、申し入れた側の気持ちも何となく分かるのですが、それでも通らないことを通そうと国際映画祭に出品している監督のカメラの前で、明らかな言論封殺行為となる言葉を言えてしまうというその場の空気。それに末端の運動員だけでなく、本来理性的で優秀なはずの候補者まで染まってしまっているという現実は怖いですね。

一方で、地方選挙の問題点をカメラの前で訴えたり、しっかり自己アピールしたりする候補者もいて、撮影の時点ですでに監督のカメラがメディアとして意識されていたということもおもしろかった。

実際このとき撮影された映像はとんでもない時期になって編集されてこの作品になったわけですが、そのあとの後日談等をネットで調べると、撮影時点でカメラができることをキチンと把握できていたかどうかでいろいろなことが違ってくるものだということも実感できたりします。いやはや大変な時代(われわれ一般庶民には良い時代?)になったものです。

登場人物の山さん一家は本当に人柄がよくて見ていて和みますが、この一家の奇跡的なバランス感覚があってのこそのこの映画ですよね。

撮影場所が東京のベッドタウンの川崎市宮前区、選挙が行われたのが福一の事故から一ヶ月もたっていない4月ということで、今の日本の解決できていない課題の根っこのところが分かる映画になっています。

(夏の参議院選以前に見たかった 2013/10/5記)
なんで駅前で「おはようございます、行ってらっしゃい」しか言わないんだろう、と思っていたら、マニフェストなどが書いてある紙を配ったら公職選挙法違反になるから、というので驚いた。知らないことは沢山ある。

積極的撤退のように見えて何もしていないのとあまり変わりないように見えてしまった今回の山さんの選挙戦。上記のことを教えてくれた候補者のようにまずは当選してから世の中を変えようとしないと(彼のその後の政治活動は知らないが)何も変わらないのでは?!
zk

zkの感想・評価

3.4
孤立無援の選挙運動。
前作ではあまり自分を出していなかった山さんが、怒りを原動力に動いたことでようやくその人間が伝わってくる。
ただ、悪い人ではないのだけどあいかわらずどこか頼りないというか抜けているというか…
これで勝てるとしたらそれはそれで選挙としてどうなのか・・?

このレビューはネタバレを含みます

本作は、選挙映画としては前作『選挙』より面白いとは思いませんでしたが、震災直後の関東を相当鋭い角度から捉えてる、震災関連映画として出色だと思います。放射能マークを背中に貼り付け、災害防護服を身にまとい「選挙に行って下さい!」と訴える絵面が、つまり物語っています。前作の時は居られなかった、当時3歳の息子さんもたくさん登場し、「この政治ネタ教育は大丈夫なのか?」と心配される場面もあって、それはそれで面白かったです。撮影拒否の件は、まあ不思議な流れでは無いと思うので「やっぱりそうやんなー」と思うだけでしたが、想田監督もお疲れ様でした。
naosuga

naosugaの感想・評価

3.2
前作「選挙」は、自分が選挙にでたらこんな目にあうのか、という鮮烈な衝撃があった。今回は自民党を離れて無所属での出馬で、なんだか気楽なかんじだ。選挙活動そのものへの関心より、おれにとっては東日本の震災直後の川崎の街の様子や雰囲気、人々の心配事といったことの記録映画として興味深かった。
Aura

Auraの感想・評価

4.0
1に同じく大変申し訳ないが、作業しながらラジオがわりに観た。
怒りをキャッチフレーズにした時の人の離れ方がよかった。
それでも手を差し伸べてくれる人はいるけど、大きなものを動かそうとした時怒りは消化されてない自分だから、他人には役に立たないですね

1よりも想田監督がよく話し、友達としているのがよかった
Yumaru

Yumaruの感想・評価

4.0
山さんののんびり気楽なところが人間らしくて良いなと思う反面、奥様の心情を考えると…それとは対照的に明るく無邪気なお子さんは本当に救いに感じた。

あと、撮られることに怒っていた議員さんたちは何が嫌だったんだろうか。距離感の問題かな。一言断った方が良かったのかはドキュメンタリー的には難しいところ…
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