確かに子どもの頃から魅力的な女性ですね
晩年、若きケイトモスと画像を並べられても負けていない
ケイトモスの方が、アニタのファッションを参考にしていたとあって驚いた

まごうことなきミューズの煌めきがスクリーンから溢れまくってました✨あのタフで魅惑的な笑顔には誰もが「ほれてまうやろー❣️」状態と化すのも納得です🥰あんだけ破天荒な生涯の〆が老衰ってのもロックンロールだよなぁ🎸ホントカッコイイっす！🤩

ブライアン・ジョーンズと別れてキース・リチャーズと結婚したスキャンダラスな女くらいのことしか知らないし、映画もあの最悪の『パフォーマンス』くらいしか観たことはない。この人のことを特別に魅力的だと思ったことはない。

この印象は映画を観ても変わらなかった。若い頃から老いるまで見た目に知性が感じられない。売りだった自由奔放さも今となっては愚かしさでしかない。それほどバイアスがかかった見方をしたわけでもないと思うんだが、俺が鈍感なだけなのだろうか。まあ、若かりし頃の彼女に直接会って話をすればメロメロになったのかもしれないが。

才能豊かで繊細なブライアンは、彼女の幻影に魅せられながらも底の浅さを見抜いて耐えられなかったんじゃないか。凡俗で素直なキースは、彼女の幻影によって苦しみながらいっぱしのロッカーとして成長したんじゃないか。いずれにせよ、魅惑的な幻だったんじゃないのか。

キースもそうだが、麻薬中毒から立ち直った点は立派だった。みっともなくとも前向きに生き続けたのもいい。しかし、それも彼女にとってだけのことで、こんな個人的なことを見せられても意味がない。程度の差こそあれ、誰もが似たような経験を通過して生き死ぬのだから。

マーロンとアンジェラのインタビューは、基本的に金銭の苦労とは無縁でも、一生キース・リチャーズとアニタ・パレンバーグという重荷を背負って生きなくてはならない悲惨さを感じさせる。年齢を重ねて精神的に吹っ切れているとは言え、その痕跡が見て取れる。

ラストに使われた Wire の "I Am the Fly" は、この女の本性に対する疑惑の表明であり、この程度の人物をそれらしく仕上げる羽目に陥った映画制作者の手厳しい皮肉だろう。平仄が合った感じがして、それが非常に興味深かった。