ボタニスト 植物を愛する少年を配信している動画配信サービス

『ボタニスト 植物を愛する少年』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

ボタニスト 植物を愛する少年

ボタニスト 植物を愛する少年が配信されているサービス一覧

『ボタニスト 植物を愛する少年』が配信されているサービスは見つかりませんでした。
代わりに『ボタニスト 植物を愛する少年』を上映している映画館が見つかりました。
上映館
 - 4館
U-NEXTに入会して対象映画館のチケットをお得に入手する方法

U-NEXTに入会すると上映作品を映画館でお得に観れます。
TOHOシネマズ、イオンシネマ、109シネマズなど多くの映画館が対象になっています。

  • 無料トライアル登録特典
    31日間無料の初回登録で600ポイントがもらえます。
  • 映画チケット引き換えクーポン
    1枚1,500ポイントで映画チケットを発行できます。無料登録後に900ポイントを追加すれば、実質900円で映画を観ることができます。
  • 月額プラン会員特典
    次月以降は毎月1,200ポイントがもらえ、300ポイント追加で毎月1本映画を観ることができます。

ボタニスト 植物を愛する少年が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
Hulu
Netflix
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ
Roadstead
J:COM STREAM
TSUTAYA DISCAS

ボタニスト 植物を愛する少年の作品紹介

ボタニスト 植物を愛する少年のあらすじ

葉と葉が擦れ笑い声を立てる。 川の水は時間の流れを循環させ、 大地は過去の記憶を堆積させる。 新疆北部の草原地帯にある小さな村。カザフ族の少年、13歳のアルシンは、周囲から少し距離を置きながら、植物を観察し記録することに日々の時間を費やしている。彼にとって植物は単なる自然ではなく、失踪した叔父から教わった世界観そのものだった。 ある日、漢民族の少女メイユーが村へやって来る。明るく自由な彼女の存在は、アルシンの静かな日常に変化をもたらす。二人は草原を歩き、植物を探し、言葉にならない緩やかで暖かな時間を過ごす。やがて彼らの関係は友情から、初恋とも呼べる微妙な距離へと移り変わっていく。 しかし、外の世界は確実に彼らの近づいていた。都市からの影響、近代化の気配、そしてメイユーの上海への転校。別れの予感が現実となったとき、アルシンは再び孤独と向き合うことになる。 詩を語る馬、根を離れて歩き出す木、祖先の記憶を宿すかのような植物 ― 現実と幻想が静かに交錯する中で、アルシンは自分が何を探しているのかを少しずつ知り始める。それは失われた誰かではなく、時間そのものなのかもしれない。

ボタニスト 植物を愛する少年の監督

ジン・イー

原題
植物学家/The Botanist
公式サイト
https://www.reallylikefilms.com/
製作年
2025年
製作国・地域
中国
上映時間
96分
ジャンル
ドラマファンタジー
配給会社
リアリーライクフィルムズ

『ボタニスト 植物を愛する少年』に投稿された感想・評価

kuu
3.6
『ボタニスト 植物を愛する少年』
原題または英題  植物学家 The Botanist
製作年 2025年。上映時間 96分。
映倫区分 G 製作国 中国
新疆ウイグル自治区の辺境の村を舞台に、植物と対話する少年の成長を詩的な映像美でつづったドラマ。

微睡に起つ森の深度は、もはや色ではない。
命の階調を刻む光が葉脈の弦を弾き、影が沈黙の譜を塗り替えるとき、緑は色彩を脱ぎ捨て鼓動の層へと変貌する。
​それは視神経を伝い、魂の深淵へ降りてゆく。
音なき呼吸の沈殿、目蓋の裏に焼きついた階調は、血の巡りとなり、数千年の孤独を静かに語り続ける。

今作品は、2025年という技術の極北にあって、敢えて土着の泥にまみれることを選んでいた。
今作品は沈黙の交響楽と称えられたその背景には、最先端の集音技術が捉えた、植物が水分を吸い上げる際の微細な導管の振動音がある。
主演の少年が体現したんは、記号化された感情じゃなく、ただそこに在るという存在の律動そのもの。
彼を囲むキャスト陣もまた、風景の一部として風化し、役という境界線を溶かして、一本の樹木が数百年の孤独を耐えるような重厚な演技を静かに差し出していました。

​ここで描かれる植物は、人間が理解し得ない異質の知性のメタファーであり、少年の指先が触れる葉の一枚一枚は、宇宙の法則を記述するフラクタルな経典でもあるし、地底に潜む巨大な根系は、地上で孤独に喘ぐ人間たちを密かに繋ぎ止める無意識の領土を象徴しているに違いない。
我々は皆、空に向かって独り立っているようでいて、実はその見えない網目に生かされているんやという峻烈な真実が、画面から溢れ出す緑の奔流となって押し寄せる。

​また、作中に登場する古い薬草の調合は、単なる民俗学的な意匠ではなく、それは、自然を資源として解体する現代の眼差しに対し、万物に宿る精霊を認める魔術的リアリズムへの回帰を促す装置。
少年にとっての森は、搾取されるべき緑地ではなく、自身の皮膚の延長であり、神経の末端であった。それゆえに、森が傷つくことは、彼自身の肉体が損なわれることと同義の苦痛として描かれてました。

​光合成って云う、光を質量へと変える静かな奇跡。
それは、絶望という形のない重みを、生きていくための糧へと昇華させる精神の変容プロセスの隠喩でもある。
開発という名の直線の論理が、曲がりくねった古い獣道を均していくとき、失われるのは利便性ではなく、迷うことによってのみ辿り着ける深淵なる自己との対話の場。

​この映像詩が提示するのは、再生という甘美な結末じゃなく、一度損なわれた均衡が二度と元には戻らない不可逆な時間の残酷さ。
しかし、その廃墟のような静寂の中から、なおも一筋の蔦が空を求めて螺旋を描くとき、そこには言語を絶した生の意志が宿る。
それは、数億年の進化が紡いできた無言の叙事詩であり、我々はその膨大な物語の、ほんの数行を共に呼吸させてもらっているに過ぎない。
エンドロールの後に残るのは、自らの肺を満たす空気が、かつて誰かの、あるいは何かの葉から放たれた記憶であるという、深く、重い余韻でありました。


あらすじ・解説
新疆北部の草原地帯にある小さな村。祖母と暮らすカザフ族の少年アルシンは、植物を観察し記録することに多くの時間を費やしており、周囲からは「植物学者(ボタニスト)」と呼ばれている。彼にとって植物は単なる自然ではなく、失踪した叔父に教わった世界観そのものだった。ある日、漢民族の少女メイユーが村にやって来る。明るく自由な彼女の存在はアルシンの静かな日常に変化をもたらすが、やがてメイユーは上海へ引っ越すことになり、アルシンは再び孤独と向き合うことになる。現実と幻想が交錯していくなか、アルシンは自分が何を探しているのかを少しずつ知りはじめる。

新疆ウイグル自治区出身のジン・イー監督が長編初メガホンをとり、自身の幼少期の記憶を出発点に、マジカルリアリズムを織り交ぜた独自の映像世界で描き出す。主人公アルシン役のイェスル・ジャセレをはじめ、キャストには演技経験のない素人俳優たちを起用。国際的に活躍するイランの作曲家ペイマン・ヤズダニアンが音楽を手がけた。2025年・第75回ベルリン国際映画祭ジェネレーションKplus部門にて国際審査員グランプリを受賞。
実に美しい映画だった。繊細で私の超好みでした!牧草ののどかな風景から細部に至るまで、少年のノートのイラストもタイトルバックのスケッチも全部好きだったし、なにより、新疆ウイグルのカザフ民族の少年が植物好きで…って設定これ歴史好き研究者好きアート好きにはたまらん設定やろ。

少年の住む家もイスラムぽく母親やおばあちゃんのヒジャブもきれいな色だったり、それが彼ら民族の特徴か。中国の一番端の北西?に位置する辺境地区、カザフスタンとの境、山と草原だけで何もないが、美しい自然の中で少年は自分のペースで日々暮らしている。カザフの顔は中国系ではなくいい感じに白人がかっている。

【ネタバレ少しあり】少年のおじさんが植物好きで、数々の詳細な資料が残っている。少年もその血を引いて植物好きの研究者型だ。漢民族の少女とのやりとりも胸キュンで、少女が北京の学校に行くことになった時も、徒歩で休み無しで行くとして僕の計算では6千なにがしか時間と言ったり、自分の顔に泥を塗り、それを新聞紙につけて標本の様にしてプレゼントしたり!全て胸キュン!私もそんなプレゼントされたい!カザフの少年、変人と言われいじめられてたけど、私のように君がどストライクに好みの変なおばさんが日本にはきっとたくさんいると思うよ!

いい映画を見ました!

第38回東京国際映画祭 6本目
たゆたっている、という表現がぴったりくるような映画だった。

主人公は新疆ウイグル自治区で暮らすカザフ族の少年、アルシン。
彼のなんでもないような日々が、それこそ本当に淡々と描かれる。

行方不明になっている、アルシンが慕う叔父。
村の習慣でアルシンの叔父という扱いを受ける、都会帰りの実の兄。
漢族の少女、美玉(メイユー)とのあまりにも淡い恋。
何かが起こりそうな要素はいろいろとある。
でも、どれもがどこまでも淡々としていて、劇的にはなっていかない。

しゃべる馬だったり、光る植物だったり、と幻想的なシーンもある。
でも、こちらも、アルシンの日々と地続きなもので、やっぱり淡々としている。
もはや、「淡々と」という言葉を使うのがためらわれるぐらいに、とことんたゆたっている。

ただ、ずっと少年のなんでもない日々を、寄り添って眺めているという感じなのだ。
だから、たぶん、これを「つまらない」「わからない」と批判する人も大勢いるだろう。
実際、僕もどちらかと言えば、苦手だったし、観ていてきつくもあった。
ただ、映画の可能性という点で言うなら、こういう映画が作られ続けてほしい、と思うのも本音だ。

刺激的であることや、強いメッセージ性を持っている作品ばかりが求められる世の中に、こういう映画があってもいい。
というより、むしろなかったら危ないことだとも感じる。

僕はあまり面白いとは思えなかったけれど、とても貴重な映画だとは思った。

『ボタニスト 植物を愛する少年』に似ている作品