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白い町で 4Kレストア
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『白い町で 4Kレストア』に投稿された感想・評価

QI
3.7
“ぶらり途中下船の旅🚢”

監督:アラン・タネール
主演:ブルーノ・ガンツ

ブルーノ演じる船乗りが航海の途中立ち寄った町リスボン🇵🇹で下船

仕事を放棄してブラブラ、ダラダラ過ごすお話w

ヌーヴェルヴァーグに影響を受けた、スイス映画🇨🇭ニューウェーブを代表する監督と言われているのもなるほどって感じ🤔

思わせぶりタップリに切り取られる美しい町の風景

特に主人公が8㎜カメラで捉える映像は琴線を優しく撫でる🤤

冒頭に登場する、文字盤が逆回りの時計の存在も何かが起こりそうな期待を抱かせるものの、ひたすら続くダラダラw

時系列や起きる出来事もなんか辻褄が合わない

どうやらきちんとした脚本はなく、即興的に作られた作品らしいので、そう感じてしまったのかも

そんなふうに少々ネガティブな見方をしていたせいか、どうしても引っかかってしまったのは、前時代的な男性目線のご都合主義な主人公の振る舞い

演じるのがブルーノだということもあって、時々共感してしまいそうになるけれど、ふと我に返り彼に翻弄される女性たちに気持ちがシンクロして中々ツライ😢

⋯からのラストシーン

おまえ、ホントに懲りないねぇ😅

というわけで、ヌーヴェルヴァーグの良いところ、悪いところ、の両方の影響を受けた作品というのが本作を観ての感想なのでした😁

p.s.

某鬼映画が公開されて以降、ミニシアターはいつになく盛況

たぶんシネコンに居場所を失った鬼難民?が大量に押しかけていると思われ⋯

ハリウッド大作さえ駆逐するその勢いは異様を通り越し、もはや異常事態

本来であれば、いろんな作品をラインナップして、いろんな人に映画に触れる機会を提供するのがシネコンの役割のひとつのハズなのに⋯

まぁ、シネコンでしかかからない作品に出会う機会が増えるという意味では、それも怪我の功名ということにしておきましょう😅

しばらくはミニシアター通いが続きそう😄
ユーロスペース初回満席!立ち見の観客がいたのもびっくり。
3回しか上映しないから満席になったのかもしれないが、間違いなくアラン・タネールが再発見されている。見逃した方は今日、Blu-rayリリースなのでそちらを。

個人的にはダニエル・シュミット作品より、アラン・タネール作品のほうが好み。
シュミット作品はお上品じゃないですか。タネール作品はくすんでいて、反体制派の政治思想が根底にあるのがとてもいい。それこそゴダールと時代を共にし、世界に抗おうとした姿勢が物語を通して垣間見える。

本作の具体的なレビューはすでにしたので、1点だけ。
VHS版と比較して今回の4Kレストア版は海の青さもリスボンの汚れた白さもとても綺麗になっていて素晴らしい。さらにポールとローザが海がみえる家で夜に何をしているのかよく分かるようになるなど細部も鮮明になった。その中で、ポールがバーで喧嘩をする描写がある。
VHS版ではポールが見知らぬ客に喧嘩をふっかけられたのかと思い、かわいそうだと感じていた。だが、4Kレストア版で分かったことはポールからふっかけているということだ。

何やってんだポール…どうしようもない奴やん…故郷のスイスには帰らないし、妻にはフィルムを送るだけで、さらにローザと…

このように4Kレストア版によってポールに対する心証がさらに悪くなるのは間違いない。今みたらなおさら最悪な人物だ。ただ、どうしようもない人間のどうしようもなく人間である姿を描いてくれているようには思う。

冒頭のシーンのように、労働に駆られた私たちは自由に海を渡るかにみえる船も工場と同義な乗り物でしかなくなる。それなら疎外されるわけで、ポールが船を降り、リスボンに「逃避」するのも分かる。そこでの彼の様子は上述の通りではある。だが、ポールは逆向きに時が流れるリスボンで過ごすうちに、疎外状態から回復し、人間らしさを取り戻した。それは自由と〈世界〉を獲得したとも解釈することができるだろう。

その人間らしさは今なら批判されるべきかもしれない。しかし、私たちは別の仕方で人間らしさを取り戻そうとしているのだろうか。残念ながら日々のなかでは難しい。

けれど、本作をみている時間、本作が想像/創造した時間にたゆたうことは、一つの手立てではないかと私は思っている。だから、本作を今みる意義は十分あるし、不思議な時間を経験することはとても重要なのだ。
reb
3.4
ポルトガルのリスポン。航海中に降り立ったスイス人海洋整備士のポールは、あてもなく街を歩き回り、撮影した8ミリフィルムをスイスにいる妻に送る。
そして宿泊したホテルのバーで働くローザと愛し合うようになる。

バーの時計の秒針は逆向きに進んでいる。
時間が巻き戻るように、ポールはリスポンに留まり、港町を彷徨い歩く。

ポールを演じるブルーノ•ガンツは、その佇まいがなんとも美しい。
当時41.、2歳だが、もう若くない異邦人の孤独な男の哀愁を漂わせ、実によくモテる。
“同時に2人の女を愛してしまった“男は、妻にもローザのことは隠さず、ただ流されていく。

多言語が交錯し、多様な文化を有するスイスに「ヌーヴォー•シネマ•スイス」と呼ばれる新たな映画の潮流をもたらしたアラン•タネール監督。

ドイツ系スイス人の父とイタリア人の母を持ち、ドイツ語、フランス語、英語を自由に操るブルーノ•ガンツは、まさにポールにうってつけ。

本作は詳細な脚本は準備せず、俳優たちの即興的な演技によるものらしい。
アラン•タネール監督は初めましてだったが、他の作品も観てみたい。

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