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豹変と沈黙ー日記でたどる沖縄戦への道
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『豹変と沈黙ー日記でたどる沖縄戦への道』に投稿された感想・評価

「日本鬼子」(rì běn guǐ zi)という言葉が出てくる。日本軍の兵隊を中国人はそう呼んでいた。鬼のように残虐の限りを尽くしたのだから、そう呼ばれて当然だ。2001年に製作された邦画「日本鬼子」では、中国各地で虐殺、強姦、略奪、放火を繰り返してきた帰還兵のインタビューが公開され、自分たちがしてきた行為を淡々と話していた。淡々と話すところにリアリティがあり、底しれぬ恐ろしさがあった。

 本作品は、平凡で穏やかだった男たちが、中国の戦線でどのようにして「日本鬼子」に豹変していったかを、それぞれの日記の記述を元に、解き明かしていく。見ず知らずの他国人の人権を蹂躙し、生命を簡単に奪う冷酷非道な行為は、まともな精神ではとてもできない。こちらも人格を崩壊させる必要があるのだ。大義名分と極限状況によって、戦場の兵隊は徐々に人格破綻者になっていく。

 作品そのものは、大した感動はなかったが、上映後のトークの原義和監督の話が面白かった。
 実はもっと何人もの日本兵の遺族にインタビューしたのだが、帰還兵は家族に何も語らず、遺族としても伝えることが何もなかったそうだ。紹介された遺族の父親たちも、全部を日記に書いたわけではなく、書かれていないことがあったことは、勲章の受勲やその他の事実から、容易に推測される。そのふたつが、タイトルの「沈黙」のことである。
 慰安所は長勇(ちょういさむ)という将校が引き受けていて、中国の行く先々で慰安所を作り、慰安婦を調達したとのことだ。中国や朝鮮半島だけでなく、本州や沖縄にも造ったそうで、日本人にも慰安婦をやらされた女性たちがいたらしい。軍が野営地を移すのにしたがって、慰安所も移っていった。
 帰還兵の息子さんは、父親が残した日記をはじめとする資料を、韓国や中国の機関に預けた。日本の政府や機関は信用できないからだ。なるほどと思った。
静かに、烈しく、痛い
ー 戦後80年の風景が変わる
日本の〈戦後〉は、敗戦を抱きしめ、稀に見る経済発展と虚像の「平和」の内に引きこもり、それゆえにタブーを自らつくってしまってきたのではないか、そしてそのことがアジア太平洋戦争の罪責から眼を逸らし、耳を塞いできたのではなかったのか。
見終わったあと、心身の深みに刺さってくる痛覚をともなってやってきた感想である。その意味でこのドキュメンタリーは“やっかい”な映画になっている、ということなのかもしれない。あえてそういうのは、戦争の罪責を不問にすることなく、“あの戦争”を“この戦争”に、“かれらの戦争”を“われらの戦争”にしていく、困難な分有への問いかけと探訪の試みになっているからである。
監督の原義和は、そうした “やっかいさ”に分け入っていく映像の求道者の一人である、と間違いなくいうことができる。その求道はしかし、外に向かうというよりもむしろ内へ、わたしたちの内部に封印され吹き溜まっている暗がりへとまなざしを向けていく。

(全文は映画パンフレットに掲載)———仲里効(映像批評家)

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信隆叔父さん、あなたの姉の息子です。わたしは戦後生まれなので、あなたには写真でしか逢っていません。あなたのことは、わたしの祖母も母もほとんど何も話しませんでした。ただ、母があなたは本が好きで、よく読んでいたと話していたことは憶えています。
あなたはなぜ日中戦争の真っ只中の1940年に、上海の同文書院に入ったのでしょう。母はあなたをこの大学を薦めたのは自分で「信隆が死んだのは私のせいだ」と悔やんでいたのを憶えています。
信隆叔父さん、あなたの帰りたかった沖縄は、いままた日本という国の戦時体制の最前線に立たされています。米軍と旧日本軍を骨太のバックボーンにした自衛隊が一体になって、射程距離2000㌔のミサイルも配備する軍事要塞化が進められています。
万が一にも中国と戦争になったら、ここ沖縄だけでなく、間違いなく日本のほとんどの市民が被害者になるだけではなく、中国にとっては加害者になります。わたし/たちは、加害者にも被害者にもなりたくありません。

(全文は映画パンフレットに掲載)———具志堅正己(南京・沖縄をむすぶ会代表)

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わが国の歴史を振り返れば、徹底した忠君愛国教育で「東亜共存共栄」の皇旗の下に、国民を総動員した。親愛なわが祖父や父たちは、徴兵され兵士となり、戦地では、人倫の規を失い豹変し、殺し、犯し、破壊など暴虐の限りを尽くした。

地球という星では、今、至る所で、国家・宗教・民族対立による殺し合いや破壊が続いている。戦禍による犠牲は、固有名詞のない数量の多寡だけで論ずるべきでない。命の尊厳は、常に一人称で語るべきである。
今、特に一部の政治家が、沖縄戦史を歪曲し、歴史の見直しを叫びはじめている。だからこそ、余計に、わが国の過ちの歴史を、次世代がバトンタッチできるためにも、映画「豹変と沈黙」を観ることをお勧めしたい———伊波敏男(作家)

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平穏な暮らしのなかで過ごす私たち人間の本性・残虐性は、普段はどこに潜んで、どのように浮遊しているのだろうか。
沖縄県国頭村出身の金城信隆さん(1923年生まれ)は、上海にあったアジア最高学府とも言われた東亜同文書院大学へ入学した。信隆さんは書院で中国語を徹底して学び、日中友好のかけはしになることを志す一方で、日本軍へ憧れ「靖亜の士を志す」(1941年11月28日付)という希望を持っていたと記している。しかし、正義心で描いていた「靖亜の士」は、戦場で女性や子どもたちを突き殺す自らを曝け出した。戦場では人間の本性、人間味を失った醜く、悪鬼の部分をさらけ出さないと立っていられないからである。

(全文は映画パンフレットに掲載) ———川満彰(沖縄近代史家/沖縄国際大学非常勤講師)

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いつ、どこで、どのようにして、人は「自分」になっていくのだろう。わたしはわたしになってきたのだろうか。それは、完了形であるのだろうか。それとも、その先のある幾十幾百もの明日に続く道程であるだろうか。『豹変と沈黙』を観ながら、しきりにそんなことを考える。
あなたにも考えていただきたい。あなた自身が自分だと考え、周囲もそう認めている自分像は、真実、自分であるのだろうか。平穏な時には、そうであったとしても。有事に「豹変」する自分を裡に秘めていまを生きているのだろうか。
本編に登場する日記の書き手である青年たち。誰かの息子や誰かの夫、誰かの兄や弟、いとこでもあるひとたち。もの静かな学徒が、穏やかではにかみやの青年が、いつ、どこで、どのようにして、今までとは違う自分になるのか。自分の裡にいた別の自分を表に導き出すのか、を。
激しい憤り。凍える孤立感。拭いきれない深い悔い。交互にやって来る人間への激しい否定と僅かな肯定。言葉にならない酸鼻な体験を何度となく重ねる中で、自分が考えている自分そのものが破壊され、予想もつかない自分になっていく怯え。
その、「ありありとした実感」にひとは圧倒され、沈黙を強いられる。

(全文は映画パンフレットに掲載) ———落合恵子

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この映画の前半は、普通の「良い人」が侵略する戦場で人間性を奪われて行く状況を見事に描いている。後半は、本人の記録には、結局のところ加害性の部分など『空白』が多くあることや、それが“嘘”とも言える部分につながってしまう危うさを浮き彫りにしている。戦後世代が侵略戦争の歴史的事実を元にして分析し、批判的に見ることの大切さをよく描いていると思う。
その危うさは、沖縄県民にとっても同様である。南京大虐殺の実行者であった牛島満が司令官となり、中国で慰安所設置や住民総スパイ視を行った長勇が参謀長となって沖縄へやってきたという日本軍の本質を、住民の体験証言から批判してきたのが、沖縄における戦場証言の基本的性格だった。しかし、 この間に沖縄で起こっている事態からは、沖縄県自らが「慰安婦」の存在を打ち消し、日本軍による「住民虐殺」をなかったことにしてしまう重大な意識の変化が見られる。その変化の上に、米軍基地の存在を肯定し、自衛隊基地の拡大を容認する政治状況が進み、若者を中心とする多数がそれを後押しする状況ともなった。沖縄戦の事実が歪められる事態が大きく進行している。体験者の想いに頼らずに、平和資料館での活動や戦跡保存で語ることの本質を、もう一度考え直す時期に来ていると言えるだろう———村上有慶(戦跡保存全国ネットワーク運営委員)

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3.4
先の戦争とは一体何だったのか…
に迫るような作品

数少ない『戦中日記』を読み解き、当時の状況を伺う。

戦争経験(体験)者が存命のときに、戦争(敗戦)の検証しなかったのが、結局今の今まで尾を引いているのではないだろうか…