背景知識が無いまま観たのだが、緊迫感が続く展開で18分あっという間だった。「デモに参加したら暴力を振るわれて逮捕される」とか「思想の相違で密告される」とかいうシチュエーションは現代日本では想像しにくいが、世界のあちこちでしょっちゅう起きていること。ラストシーンの沈黙が、とても重かった。

16人が負傷した「シドニーユーゴスラビア貿易観光局爆破事件」は1972年9月16日に起き、実行犯はクロアチアの分離主義者とされたとか。
https://x.gd/x4HM7（Wikipediaをもとにした”hmong.es” というサイト）

オーストラリアには19世紀ごろからクロアチアからの移民が多く定住するようになり、クロアチア独立運動が高まった時期にはオーストラリア保安情報機構 （ASIO)が運動家を監視するなども行われていたようだ。
https://fuguja.com/croatian_australians

クロアチアの歴史、難しすぎる…そして、オーストラリアとの関係にとなると、更に難しい…シドニーに住んでいたら何となくわかるのだろうか？

クロアチアから家族でオーストラリアへ。
デモに参加するなと父は言ったが兄たちは参加。
一人の兄は戻ってきたが、大けが。
妹の彼氏が父を呼んだが、裏切られた。
強制送還されたか、残ったとしてもこの家族はオーストラリア人を信じないだろう。
オーストラリアだって移民の国なのに。

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