『4ヶ月、3週と2日』＿ルーマニア人で
初の映画賞 カンヌ/ パルム・ドール
受賞のクリスティアン・ムンジウ 監督
が描く社会派サスペンス …… 。

これは中々重厚 ＿ と言うより 全く難し
い 逆に理解できるわけが無い 僕はさっ　
ぱりついて行けませんでした ……😰💦

西欧の民族間の歴史から 血肉や文化 政治 教会の位置付け ＿＿ 些細な小競り合いから発展して行く 彼らの様々に孕む 一つの諸問題から炙り出した 感じの作品でしたー …… 🤷🏼‍♂️💥

ルーマニア語 ハンガリー語 ドイツ語 フランス語 英語 色々な言語が飛び交い ＿＿ しかも色付けされている のも隔離的な現れなのかも …… 💦

人種感(間)を理解して考えつつ 観なければならない ＿ 僕はメモ📝して観てました 非常にややこしい …… 🤔 💥

まあ このややこしいのが 当たり前の ＿＿ 西欧の国間の 日々の軋轢みたいな感じがテーマなんだろうと 感じたりもしましたが …… 🤷🏼‍♂️💦

因みにネットで検索すると ルーマニア🇷🇴は比較的安全な国と書かれてします ＿＿ では 何故？ この作品が意図し 炙り出すテーマは ……🤔💥💥

と考えたりさせられます ＿ 表面的には平和でキレイに見える世界でも 実際には様々な衝突💥や 国に潜む問題があるんだと ムンジウ監督は言いたかったのかは ＿＿ 僕には重たい理解し難いドラマでしたー 🇷🇴🇭🇺🇫🇷🇧🇪国旗もややこしい …… 🤔💥



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2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション。監督のクリスティアン・ムンジウは、『4ヶ月、3週と2日』で第60回カンヌ国際映画祭のパルムドールを受賞後、『汚れなき祈り』で再び第65回カンヌ国際映画祭で脚本賞と女優賞をＷ受賞、『エリザのために』第65回カンヌ国際映画祭監督賞を受賞したルーマニアの巨匠。
作品の舞台は、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』の舞台として知られるルーマニア・トランシルヴァニア地方。ヨーロッパの東に位置し、戦争や占領の歴史的背景の中で、ルーマニア人、ハンガリー人、ドイツ人、ロマ人など、さまざまな人々が生活し、また、それに伴い、言語、宗教、文化が混じりあっている。
そんな東ヨーロッパの小さな村で起きる物語は、小さな対立、小さな差別。しかし、はたして小さな物語か。今、世界で起きている戦争や対立は、どのような理由で生じているのか。日本国内で、日々、問題となっている事件は、どんな理由が原因なのか。この作品を観ているうちに、実はこの作品で描かれていることが、自分たちのすぐそばにあることに気づいた時、戦慄します。

<以下、詳細レビューです＞

『ヨーロッパ新世紀』トランシルヴァニアの小さな村で起こる出来事は、世界の縮図。対立、混沌と、押し寄せるグローバリゼーションがもたらすものは。※NewsPicksに掲載コラムと同じものです
https://www.lifewithmovies.com/2023/10/RMN.html

2023年10月5日＠オンライン試写

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• #字幕表現
• #グローバリゼーションと小さな村
• #アイデンティティの源泉は何か
• #人は何と対立するのか

ルーマニアの巨匠Cristian Mungiut監督が、寒村を舞台に移民問題を描く戦慄のソーシャルスリラー。京都のミニシアター、京都シネマで鑑賞。

「4ヶ月、3週と2日」チャウチェスク政権を描いて、カンヌ映画祭パルムドール受賞。レビュー済「母の聖戦」も製作。社会派群像劇を描く監督の今回のテーマは「neo European」。分断された世界を痛烈に炙り出すが、ソレは退化か、進化か、破壊の予兆か。不穏な新世紀の現実と予言の黙示録。忍び寄る怖れと狂気、17分間の怒涛の長回しショットを貴方も目撃せよ。と言うキャッチコピー(笑)。

2020年ルーマニアで起きた「ディトラウ外国人排斥事件」ベースとしたフィクション。パン工場がスリランカ人を雇用した事に抗議。ハンガリー系住民が嘆願書を提出。労働条件に不満が有り移民の差別感情と重なり、移民の受け入れ拒否が盛り込まれた。ルーマニア全土で取り上げられ、多数派ルーマニア民族と少数派ハンガリー民族の対立に発展。人種や宗教、貧困の問題を対立と狂暴性で描く。

原題「RMN」Nuclear Magnetic Resonance、核磁気共鳴の逆さ文字。ザックリ言うと原子を一個ずつ区別すれば原子同士の繋がりも分かる。う～ん、ニュアンス的にはMRI Magnetic Resonance Imagingに辿り着いて欲しいのか？。伏線は父親のスマホ画像で何度も出るが、癌の転移を調べる装置「移民＝侵略者＝腫瘍」では無いと逆さ文字のタイトルで訴えたと私は思う。監督らしくリアルを伝えるが事実は伝えず「トリッキーな寓話」として見るべき。つまり、作品を読み解くには原題の解釈の通り貴方の巧みな脳内変換の語彙力も試される。因みに「熊」は無事です(笑)。

【ネタバレ】物語の核心に触れる考察へ移ります。自己責任でご覧下さい【閲覧注意！】

プロットは「Xenophobia」異なる文化に対する不信感から排斥する事をゼノフォビアと言う。私はEXクリスチャン、異教徒のイスラムは怖い。利害は違えど排斥の構造は何処も同じ。1000年の都のテリトリーを守る為には神経質に為らざる負えない。民度の低いYahoo！ニュースのコメント欄に「移民は国に帰れ！」書く輩が居るが、不法移民を自衛隊の輸送機で強制送還すれば、貴方はスッキリするのか？。

ルーマニアと言えばレビュー済「コレクティブ 国家の嘘」、汚職の酷さは中国顔負け。EUへ参画して経済は右肩上がり。副作用で経済格差は深刻、日本と同じく都市と地方の差は広がるばかり。戦後の日本と同じく出稼ぎも当たり前、アカデミー外国語映画賞ノミネート「ありがとう、トニ・エルドマン」同じプロット。トランシルヴァニアと言えばドラキュラ伯爵生誕の地ですが、歴史的にハンガリー人が多く暮らし純血主義も有名で、保守的な政治思想でゼノフォビアを隠そうともしない。

「イスラム教徒だからモスクで占領する気だ」台詞には京都人の私の耳も痛い(笑)。少数民族ロマ族への敵意の源流に、スリランカ人が来ただけで彼らは何も悪くない。「食べるパンに触るなんて気持ち悪い」滅茶苦茶な難癖。ハンガリーは保守的なカトリック教徒が多いが、ルーマニアはEU全体から見れば「井の中の蛙」。一歩外に出れば先進国のドイツで「搾取される側」変わる。マティアスもドイツで蔑視的な言葉をブツけられるが、ソレが経済と言う労働システムの厳しい現実。

プロットの2番目「熊」ちゃん、クマと言うメタファーが政治的な意味は明白。私は動物の知識はゼロ、京都大学理学研究科で学んだ友人に依れば、トランシルヴァニアはカルパティア山脈、ヨーロッパ最大のヒグマの生息地。絶滅の危機が低い種と考えるが、ルーマニアは保護地域で狩猟は禁止。故に害を為すヒグマの捕獲を求める声も上がる。京都のウリボウちゃんは有名で名物「ボタン鍋」食べちゃうゾ(笑)。ハンガリーはヒグマの捕獲緩和を掲げる野党「ハンガリー人民主同盟」、与党「社会民主党」はEU諸国と歩調を合わせ捕獲には慎重と言うリアルな対立構図。

「人の排斥」「クマの排斥」重ねる事で、ヒグマは元々此の地で暮らしてる生き物。外国人排斥と同じ理屈「此の地に居ないから排除したい」大義名分に過ぎない。根深い内面的な嫌悪感。ソレが「neo European」ヨーロッパ新世紀。器用な監督はヒグマをモチーフにして、排斥を論破する秀逸なレトリックも透けて見える。

曖昧なラストの意味。私の専門はミステリーですが「オープニングでルディが見たのは何か？」。そして「エンディングでマティアスが見たクマは本物か？」。祖父の首吊り死体に見えるが反応から考えると違う。祭りでクマの被り物をした人間なのか。レビューの序盤で「トリッキーな寓話」答えを書いた。2人が見たモノとは「恐怖」メタファーそのもの。スリランカ人がパンを捏ねるだけで恐怖を感じるのが何よりの証拠。

ルディが見たのは本物の熊。マティアスが見たのは恐怖と言う幻想。自分の不甲斐なさで居場所が無い、Csillaを演じたJudith Stateは美人で印象的だが本職はプロのダンサー、どうりで(笑)。彼女にも空気が読めない態度を連発。息子はマッチョイズムで矯正。人の心が分らない無責任男、何かに何時も怯えていたのも自業自得。人の「恐怖心」と「敵対心」可視化した現在進行形の群像劇と〆たい。

「己の居場所を守る為の根深い偏見」分断される人間を描いた黙示録を刮目せよ。