チャン・イーモウ製作総指揮の映画。マーク数が少なくてびっくりだけど、楽しめる要素が多く満足できる作品だった。

監督は「菊豆」でチャン・イーモウ監督と共同監督をしていたり、他作品でも助監督を務めるなどチャン・イーモウ監督のカラーを共有しているように思う。撮影監督もチャン・イーモウ作品の常連のようで、紅の使い方はここでも素晴らしい。中国の伝統美術を幻想的に浮かび上がらせる映像美に触れることができた。

家族を殺され一人生き残った女性が復讐を胸に、一匹狼の殺し屋と出会うフィルムノワールの様相を呈した作品で、ストーリー自体はべたな展開ではある。

この乱世の時代に、と言っていたけど時代背景はわからず。19世紀くらいなのか。

主演のウー・チェンリンの凛とした佇まいが作品を引き締めていて、第2のコン・リーと言われるのもうなずける。

自分の行いは前世の因果だという死生観に基づく行動原理は好き。

腕利きの殺し屋なのに相手を確認せず違う人を殺してしまうのはありえない！腕利きなのに？
最後に正気を失った人が出てくるのも中国映画らしい。
初期のチャン・イーモウ作品が好きな私はその雰囲気に充分浸れて満足した。

中国映画なんだけど、武術系じゃなくて、武器は鉄砲でした(　´_ゝ`)

チャン・ランチュエンは結婚式の日に一家皆殺しにされてしまう。ひとり生き残ったランチュエンは犯人を見つけて出して殺そうと放浪する。その犯人を殺してほしいと腕のたつ殺し屋リー・チンヤンと出会う。このチンヤンもわけあり。昔に奥さんに関するトラウマがあるらしく女をよせつけない。しかしワン(チンヤンの偽名/リー・チンヤンは殺し屋として名が知られているため)の女房という形で仇がいる街へ潜り込む。殺しの経験がないランチュエンをみかねたチンヤンは夫を装って仇討ちを手助けする。

私が今まで見たことある中国映画とちょっと違う感じなんだけど、他のと比べると、あ～、中国って広いなと思う映画？笑

話の展開としては結構よくありがちなものだったので予想通りだったし意外性とかはなかったけど雰囲気は嫌いじゃなかったです。

でもきっと私が南米系のが苦手なように、中国の地方で起きたこんな話。みたいなものが苦手な人は苦手なんだろうなーって思いました。

舞台の時代はよくわかりませんが、戦前ごろだと思います。
結婚披露宴中に花婿を敵対するシオン家に殺された花嫁のランチュエンが暗殺者と協力して復讐するというストーリーです。
ストーリーの大半は暗殺者と作戦を練ってるだけですね。
まあ、つまらない映画だと思いますが、古い時代の作品の雰囲気を感じ取れるかどうかですね。
ただ、ヒロインは魅力的かなと思います。
映像に粒子があって少し古めかしいなと思ってたら1996年の映画でした。
DVDの画面サイズは4:3です。