
20世紀初頭のパリ。 そこに日本からやってきたふたりの少女が暮らしていた。 一人は、夫を支えるよき妻となる将来を望まれながらも、画家を夢見るフジコ。 もう一人は、武家の家系に生まれ、ナギナタの名手ながらバレエに心惹かれる千鶴。 ある日、トラブルに巻き込まれたフジコを千鶴が偶然助けるが、それは幼い日に横浜で出会ったことがあるふたりの、運命的な再会だった。 千鶴の夢を知ったフジコは、同じアパルトマンに住む青年ルスランの母オルガが、ロシア出身の元バレリーナであることを知り、レッスンを依頼する。 東洋人であることで様々な壁にぶつかりながらも、ふたりは夢に向けて歩き出すが、ある日フジコの保護者である叔父さんが、失踪してしまう。 フジコと千鶴、ふたりはそれぞれの夢を掴むことができるのだろうか ―― 。 20世紀初頭、パリ。異国の空の下、憧れを追いかけた少女たちの物語
©「パリに咲くエトワール」製作委員会