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Pillion(原題)
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『Pillion(原題)』に投稿された感想・評価

4.2
ゲイバイカークラブの青年同士のBDSM主従関係の行末を描く、A24産クィアドラマ。完璧な主従関係から始まる二人の感情の正体は恋愛なのか、はたまた対等になり得るのかを問う、中々にクレイジーな話。かといってファンタジーかと言われると全然そうも感じないのが怖いところ。

ヘテロ男女間の服従型家父長関係以上に、ゲイ同士ともなるとその関係性の危うさが浮き彫りになってる。男性って本能的に支配欲求が強いからか、例えゲイでも、タチウケ関係なく完全な服従関係には無理があって、両者の感情がどんどん絡れていくのがなんとも切なく滑稽。いや思えばここまで極端じゃなくとも、似たような経験した事あると自分自身の恋愛黒歴史を換気した瞬間が一番ゾッとしたな……。

アレスカちゃんの走り方はなんやねんかわいい。絶頂の瞬間にキス我慢からの耳元で誕生日祝うプレイはなんやねん、変な性癖刺激しないでくれ危ないもう一周する(危ない)

【海外配信鑑賞】
わたしの心に棲む左翼は、あのトキシックな男性性に制裁を加えよ、この話をヘテロセクシュアルに置き換えたら成立しないはずだ、などとしきりに通り一辺倒の倫理を振り翳してきたが、黒光りするバイクとともに忽然と姿を消したアレクサンダー・スカルスガルドのように、映画は華麗に身を躱していった。ひとの欲望は無限の様態があって、それを知ったかぶって狭いハコに押しこめようとしてはならない。いまとなってはもはや右翼よりもなお左翼が肝に銘じなければならない命題である。映画は人の欲望の千差万別を眼差すためのメディアだという基本のキ。そのいみでこれはポスト・LGBTQ+の映画で、たいへん好感をもった。
 キャスティングが芯を喰っている。映画の態度になぞらってあえて言うけど、どう見てもマゾのハリー・メリング。どう見てもサドのアレクサンダー・スカルスガルド(あのオヤジからどうしてこれが産まれるのか)。BDSMの映画を撮るにあたって、もうこの二人をおなじ画面に並べられるというだけで勝利は確約されたようなものであるが、映画はそこに安住せず、本当にホンをよく練り込んでいる。時間の省略がどれも華麗で、何を描くべきで、何を飛ばすべきかという取捨選択が適確。スカルスガルドのもつ心の空虚をアパートの伽藍堂に仮託したショットも見事だとおもった。世界がどうなろうともレイモンドはあのようにしか生きていけない。コリンよりもずっと臆病で、他人と向きあうことを恐れた人間なのだということが、レイ消失後の終盤にわかってくる。コリン自身がそう気づき、前を向いて生きていく活力をもっていた結末がすばらしい。
jen
4.0
ただの変態な映画だと思ったら想像以上にしっかりしていて喰らってしまった。
性的に過激な部分が多くて見る人を相当選ぶとは思うけど、ラストシーンは素晴らしかった。Rayは結局のところ1番弱い人間で、傷つけられることを恐れてる。だからこそああいう性癖の中に隠れてるんだと思う。
自分も含めゲイは全体的に回避型の割合が多い気がする。理由をもっと知りたいと思った

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