ヴィットリア 抱きしめてを配信している動画配信サービス

『ヴィットリア 抱きしめて』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

ヴィットリア 抱きしめて

ヴィットリア 抱きしめてが配信されているサービス一覧

ヴィットリア 抱きしめてが配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
Hulu
Netflix
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ
Roadstead
J:COM STREAM
TSUTAYA DISCAS

ヴィットリア 抱きしめての作品紹介

ヴィットリア 抱きしめてのあらすじ

イタリア・ナポリ南部でヘアサロンを営むジャスミンは、夫と3人の息子に囲まれ、満ち足りた人生を送っていた。しかし40歳を迎えた頃、父の死をきっかけに異変が起きる。金髪の少女を父から託される夢を繰り返し見るようになり、「自分の人生には娘が必要だ」という想いに囚われるようになる。ジャスミンは娘を迎えるために養子縁組を決意するが、イタリアの養子縁組はハードルが高く、性別も選べない。さらに夫と息子の反発で家族が疲弊していく中、一家は大きな決断を迫られる――。

原題
Vittoria
公式サイト
https://cinema.starcat.co.jp/vittoria/
製作年
2024年
製作国・地域
イタリア
上映時間
84分
ジャンル
ドラマ
配給会社
スターキャットアルバトロス・フィルム

『ヴィットリア 抱きしめて』に投稿された感想・評価

kuu
3.8
『ヴィットリア 抱きしめて』
原題または英題 Vittoria
製作年 2024年。上映時間 84分
映倫区分 G

養子縁組を通して家族同士の複雑な関係性や倫理観を描いたイタリア発のヒューマンドラマ。

映画のラストがもたらしたのは、一本のフィクションを観終えた感覚と云うより、南イタリアの混沌とした路地裏で、他者の人生のうねりを真横で浴び続けたかのような心地よい疲弊とぬくもりでした。
アレッサンドロ・カッシゴリとケイシー・カウフマンの監督コンビが手掛けた『ヴィットリア 抱きしめて』は、虚構とドキュメンタリーの境界線を優美に融解させた、極めてハイブリッドな映画体験をもたらす結晶体で、その剥き出しの人間描写と、リアリティ番組とも一線を画す独創的な手法が善く展開されていたと個人的には思います。
  
物語の始まりにあるのは、主人公のあまりにも個人的なエゴです。
男の子が3人いるから、どうしても女の子が欲しいという動機や、亡き父の遺言に囚われたかのような執着は、客観的に見れば身勝手で、養子縁組という重い決断に対してあまりに軽率ではないかと不快感すら覚える。
劇映画として観るには、その生々しさにモヤモヤとした感情が拭えない時間も長い。
しかし、この映画の価値は、その綺麗事ではないエゴの先にあるかな。
周囲の猛反対や厳しい現実の壁にぶつかりながらも、家族が苦悩し、変化していくプロセスが、実際の当事者家族による本人役の演技で圧倒的なリアルさをもって迫ってくる。
彼らの生々しい葛藤を観客も共に体験するからこそ、終盤、夫が見せるある決断と行動に胸を衝かれる。
最初は妻の個人的な欲望、呪縛のように見えたものが、家族全員の覚悟へと昇華され、最後には血縁を完全に超えた、純粋で巨大な無償の愛へと着地する。
そのラストシーンに押し寄せる感動は、前半の不快感やネガティブな予感をすべて綺麗に洗い流してしまうほどの力強さがある。
人のエゴから始まった物語が、尊く、人生を肯定してくれる温かいドラマへと変わる。
映画という枠を超えて、10代で家族と会わずに生きる小生の地平からも、家族の形とは何かを深く魂に刻み込んでくれる、そんなかけがえのない作品でした。

今作品を語る上で欠かせない最大の仕掛けであり、世界の映画祭を驚かせたトリビアは、画面の中で呼吸している登場人物たちが、全員、自分自身を演じているというメタ的な構造でした。
ナポリの片隅でヘアサロンを営む主人公のジャスミンを演じるマリレーナ・アマートも、その独りよがりとも思える情熱に戸惑い、マリッジプランの破綻に直面する夫を演じるジェンナーロ・スカーリカも、プロの俳優ではない。
彼らは数年前に国際養子縁組によって実際に少女ヴィットリアを家族に迎えた、本物の夫婦でした。
かつてドキュメンタリーの現場でカメラを回してきた監督たちは、彼女たちの実生活のコンテクストに深く寄り添い、過去の諍いや心の痛みを、本人たちの肉体とアドリブに近いノンフィクションの台詞によって再演させるというアプローチをとってる。
この手法が、劇映画のフレームを持ちながらも、従来のドキュメンタリーを領駕する切実なリアリティを放っていると思います。
撮影現場は、かつて夫婦が抱いた未解決の軋轢や本音を吐き出す、ある種の心理的なオープンセラピーの場でもあるんじゃないかな。
  
カメラは彼女たちの顔や手元を執拗なまでの至近距離で捉え、手持ちの揺らぎがそのまま家族のメンタルの動揺と同調していき、作中に流れるジョルジョ・ジャンパによる叙情的なピアノの旋律は、時に険悪になる夫婦のディスコミュニケーションの隙間に、静かな祈りのように差し込みました。
彼が紡ぎ出すミニマルで繊細な鍵盤の響きは、単なる背景のBGMではなく、言葉を失った夫婦の声なき対話そのもので、旋律が静かに反復し、あるいは不協和音の手前で揺れるたびに、登場人物たちの張り詰めた呼吸や、目に見えない心の摩擦がスクリーンから生々しく伝わってきました。
 
この繊細なスコアの背景にあったのは、イタリアにおける国際養子縁組という制度の厳格さと、性別すら選ぶことのできない不条理な現実。
他者を我が家に迎え入れるというコミットメントは、どれほど崇高な理念を掲げようとも、内実を剥けば利己的な衝動からしか始まらないのかもしれないもので、映画はその人間の業とも云えるエゴをディスることなく、ジャンパの温かくも切ないピアノの音色で包み込みながら、むしろ生活の埃にまみれたありのままのライフスタイルとして肯定していきました。

あらすじ・キャスト
ナポリでヘアサロンを営みながら、夫や3人の息子たちと暮らすジャスミン。家族仲は円満で仕事も充実しているが、自分の人生に足りない何かを感じていた。父を亡くした後、ジャスミンは見知らぬ少女の夢をたびたび見るようになる。夢の中で自分の腕に飛び込んでくる少女に会いたいと強く望む彼女は養子縁組を行うことを決意するが、家族から理解を得られず家庭内がぎくしゃくしてしまう。しかも、通常の養子縁組では性別を選ぶことは許されないことだった。

「カリフォルニエ」のアレッサンドロ・カッシゴリとケイシー・カウフマンが監督・脚本を手がけ、同作にも出演したマリレーナ・アマートが主演を務めた。製作にはイタリアの名匠ナンニ・モレッティが名を連ねた。2024年・第81回ベネチア国際映画祭アルカ・シネマ・ジョヴァーニ部門にて最優秀イタリア映画賞を受賞。
4.0
ポスターのビジュに惹かれて鑑賞

国際養子縁組の話
主演の方の実話ベースらしいです

結構ずっと
ドキュメンタリー的な感じでしたが
ラスト15分に感情を揺さぶられちゃいました

面白かったです
3110
3.6
オンライン試写会にて鑑賞。

養子縁組を通して家族同士の複雑な関係性や倫理観を描いたイタリア発のヒューマンドラマ。


1番驚いたのは実話ベースな話で主要人物たちを本人たちが演じているということ。
主演を務めたマリレーナ・アマートの実体験を家族と共に再現したという映画。


3人の息子と夫に囲まれ、ヘアサロンを営むジャスミンが「娘が欲しい」という強い衝動に突き動かされ、周囲の反対を押し切りながら養子縁組に挑む姿を描く。


夫、息子たち、周りからは3人の子供がいるのだからと反対されるが、それでも娘が欲しいということで「養子縁組」をしようとします。


イタリア国内の養子縁組は、親の年齢制限だったり、三親等以内の家族・親戚全員の同意が必要、性別を選べないなど非常にハードルが高いということを初めて知りました。
また、費用面や待機期間、障害のある子なら短期間で迎え入れられることなどを知らされてジャスミンに迷いが生じる場面も。


実際に養子に迎え入れる子供ヴィットリアと対面した時のとある人物の行動に深い愛を感じました。
この映画が作られた意味のようなものがそこに全て詰まっているかと思えるくらい。

『ヴィットリア 抱きしめて』に似ている作品