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EPiC/エピック エルヴィス・プレスリー・イン・コンサートの作品紹介

EPiC/エピック エルヴィス・プレスリー・イン・コンサートのあらすじ

スーパースターの全⾝全霊を捧げたステージへと誘う、97分の圧倒的没⼊体験! 映画の序盤では、幼少期の姿から、デビューして⻩⾊い歓声を浴びながらのパフォーマンス、テレビ出演、懲役期間などとともに主演映画のフッテージ(『G.I.ブルース』『ブルー・ハワイ』ほか)をふんだんに⽤いて、⼀気にエルヴィスの半⽣を駆け抜ける。映像には本⼈の⾁声で語られる⾳楽への⽬覚めや、映画出演への本⾳がのり、さしずめエルヴィスによるエルヴィスの⼈⽣語りといったところ。 そして、ハリウッド期に終⽌符を打ち、愛する⾳楽への情熱をたぎらせてステージにカムバックしたエルヴィス。1970年と72年にラスヴェガスで⾏われたレジデンシー公演の模様やリハーサル、記者会⾒を中⼼に、同じく70年と72年に⾏われた全⽶ツアーの様⼦やグレースランドでのホームビデオ映像などを織り交ぜながら、エルヴィスの⼈⽣語りは続いていく。 「僕が歌⼿になったわけを話そう 僕⾃⾝が語るのは初めてだ」

EPiC/エピック エルヴィス・プレスリー・イン・コンサートの監督

バズ・ラーマン

EPiC/エピック エルヴィス・プレスリー・イン・コンサートの出演者

エルヴィス・プレスリー

原題
EPiC: Elvis Presley in Concert
製作年
2025年
製作国・地域
オーストラリア
上映時間
97分
ジャンル
ドキュメンタリー音楽
配給会社
パルコ、ユニバーサル映画

『EPiC/エピック エルヴィス・プレスリー・イン・コンサート』に投稿された感想・評価

kuu
4.0
『EPiC エピック エルヴィス・プレスリー・イン・コンサート』
原題または英題 EPiC: Elvis Presley in Concert
製作年 2025年。上映時間 97分。
映倫区分 G 製作国 オーストラリア

2022年の伝記映画『エルヴィス』を手がけたバズ・ラーマン監督が、最新技術を駆使してエルビス・プレスリーを現代によみがえらせた映像作品。

​今作品ですが、映画館の暗闇が、一瞬にして1970年代の熱狂的なラスベガスへと変貌したかのよな雰囲に浸れた映画『EPiC/エルヴィス・プレスリー・イン・コンサート』は、記録映像のツギハギと云った小綺麗なドキュメンタリーの枠に収まっへんかったし、きっと往年のファンからZ世代、いやギリ若いα世代の映画ファンまでが一様に度肝を抜かれるんじゃないかな。
観たならばだけど、正直、隣県まで来たが観客は少なめでした。

小生はメタラーと吹聴してますが、エルヴィス・プレスリーもこよなく愛してます。
一見すると水と油、あるいは北極と南極ほどにかけ離れた音楽世界に思われるかもしれない。 
しか~し、Metallicaの歪んだ重低音リフに脳髄を揺さぶられる快感と、スクリーンで跳ね踊るキングの姿に胸を熱くする衝動は、小生の中では完全に同じ一本の地平で繋がってます。
ヘビーメタルという過激な爆音のユートピアの遺伝子を遡れば、その最深部には必ずエルヴィスが放った野性味あふれるロカビリーの閃光が、すべての始まりのビッグバンとして鈍く輝いているからにほかなりま1000。

ロック​系音楽の歴史ってより速く、より重く、より激しくを追い求めた、歪みと爆音の進化論そのもので、50年代初頭、白人のカントリー&ヒルビリーと黒人のブルースがガチンコで衝突して生まれたロカビリー。
あのコントラバスを力任せにバチバチと叩きつける破壊的なスラップ奏法や、衝動をそのまま形にしたアップテンポのビートこそが、後のスラッシュメタルにおける高速の刻みの原形だったのだと感じる。
いや、それだけじゃない。そこに後世の猛者たちがクラシック音楽の緻密な旋律やスケール感を取り入れていったことこそが、爆音の中に美しき構築美や様式美を宿らせる決定打となった。
Ritchie BlackmoreやYngwie・J・ MalmsteenあるいはMetallicaが交響楽団と共演した『S&M』へと至るあのドラマチックな大音響の種は、すでにこの原始的な衝動の中に蒔かれていたんやと思う。

​そんな黎明期の荒々しいエネルギーをエレキギターの普及とともに全米へと爆破させ、ロックンロールという反逆の音楽へと昇華させたのがエルヴィスやった。
ここからイギリスのブルース・ロックを経て、ギタリストたちがアンプの音量を限界まで上げて音を歪ませたハードロックへとバトンが渡り、最終的に直線的な16ビートの様式美を極めたヘビーメタルへと至る。

​大人たちを恐怖に陥れたキング・エルヴィスの危険なステージングや、一瞬で空間を支配するあのフロントマンとしての圧倒的なカリスマ性は、形を変えて後のヘビーメタルのアティチュードへと脈々と受け継がれてったって云っても過言じゃないとか、過言とか。

​この奇跡的な体験の裏側には、映画『エルヴィス』の熱量がそのまま飛び火したかのような、バズ・ラーマン監督の執念とワーナーの倉庫に眠っていたお宝フィルムの存在があり、監督が文字通り発掘した、これまで誰も拝めなかった数十時間におよぶ未公開の16ミリ・35ミリフィルム。

それを現代の職人技とも云えるデジタルレストアで蘇らせたのが今作品。
​劇場のスクリーンに映し出されるエルヴィスの姿は、50年の歳月ちゅうノイズを消し去り、まるでたった今、そこに現れたかのよな生々しい質感を放ってました。
さらに、音響面に施された狂気じみたアプローチもニクイっす。
単に古い音源の雑音を間引いただけでなく、エルヴィスの肉声だけを最新テクノロジーで綺麗に全解剖し、現代の超一流の音響設計とガチンコで融合させている。

​ノスタルジーに浸るための懐メロ上映ではなく、2020年代の爆音シアターでエルヴィスの声がどう鳴り響くべきか、という現代の音響ギミックの極地がここにありましたし、ド派手なスタジアムロックであり、最高にヘビーなグルーヴがそこには鳴り響いていました。

​映画の背景を少し深掘りしてみると、ラーマン監督が仕掛けた批評的な引き算の鮮やかさに唸らされます。
普通、この手のスーパースターのドキュメンタリーとなれば、孤独や破滅、人間関係のドロドロといった裏側の悲劇をつまみ食いしてドラマを作りたがるモンやと勝手に思ってますが、今作品はそうした邪推やスキャンダリズムを一切合切、綺麗さっぱりゴミ箱に放り込んでいた。

​監督は、エルヴィスが遺した純度の高い音楽のエネルギーと規格外のカリスマ性だけで勝負したかったんじゃないかな。
彼を悲劇のヒロインとして消費するのではなく、かつて彼が腰を振って世界を挑発し、命を削って生み出したステージの輝きそのものを、一切の不純物なしで永遠に冷凍保存させるために。
これこそが、映画というメディアが果たせる最高の恩返しであり、極上のリスペクトに他ならない。

​実際に今作品を浴びてみて、ただ圧倒され、興奮を覚えましたし、今の時代、どれほど計算し尽くされたポップスターや派手な特撮、CGを駆使したステージングがあろうとも、1970年代にジャンプスーツの襟を立てて、文字通り全身から汗を吹き出させながらシャウトしとるエルヴィスちゅう一頭の獣の野生の引力には、到底敵わないと見せつけられた。

​曲の合間に見せる、ちょっと悪ガキのよなニヤリとした笑顔や、バンドメンバーとじゃれ合うフランクな佇まい。
そんな飾らない素顔に親近感を抱いたかと思えば、次の瞬間、イントロの最初の一音で劇場の空気をピシッと支配し、途方もない声量で空間を震わせる。
そのギャップ萌えに、野郎であれ女子であれ、多くの人の心を一瞬で鷲掴みにしちまうに違いない。

​あくまでも個人的にやけど、これは映画を鑑賞したというより、ロックの歴史の特異点に居合わせてしまったちゅう事件に近いし、エンドロールの灯りがつく頃には、彼と同じ時代を生きられなかったことへの猛烈な嫉妬と、音楽という生身のエンタメが持つ底知れないパワーに、ただただ胸が熱くなってました。
4.0
IMAX先行上映を鑑賞。ロックンロールの誕生と普及に大きく貢献し、後進のアーティストに多大な影響を与えたエルヴィス・プレスリー。「史上最も成功したソロアーティスト」と言われ、極貧の幼少時代から一気にスーパースターに上り詰め、アメリカンドリームの象徴となった。アメリカ&カナダ以外の舞台に立つことがなかった彼の初めての来日公演と言える没入型映像体験に心底痺れた。

1970年代初頭のラスベガス・コンサート及び全米ツアーの象徴的なライブ・パフォーマンスを中心に、リハーサル風景・記者会見などの貴重な映像を最先端のレストア/リマスター技術を駆使しながら、2年以上の歳月を費やして復元。素晴らしいクオリティで、スーパースターの生のパフォーマンスを体験した97分。「キング・オブ・ロックンロール」として君臨したエルヴィスの観客に対する熱い思い、魂で届ける激しいパフォーマンス、彼の音楽に対する情熱がスクリーンを通してしっかり伝わってきた。

プレスリー時代は知らなかったし、決して熱狂的なファンではないが、ロカビリースタイルを生み出した彼の曲を耳にすることは、親や先輩を通して幼少期の頃から多かった。ディスコでロックンロールの曲に合わせツイストを踊っていた人達の話には必ず「エルヴィス・プレスリー」が出てきていた。オースティン・バトラー主演の「エルヴィス」(2022年)エルヴィスの妻について綴られた「プリシラ」(2023年)などは劇場で鑑賞していて、波乱万丈な人生の上、たった42歳で生涯を閉じた彼の生き様を少しは知ってはいたが、生のパフォーマンスをコンサートという形で初めて体験出来た。映画「エルヴィス」のメガホンを取ったバス・ラーマン監督が、その映画の製作中に見つけたお宝映像をこのような形でお披露目したことにも意義がある。

彼自身の言葉で聞けるロックンロールへの強い思い、決して手を抜かない最強のアーティストとしてのステージとカリスマ性、根っからのファンでもなく、ロックンロールに対しての知識がある訳でもない私がこんなに感動したのだから、先行上映に詰め掛けた多くのファンの人達の熱い鼓動が劇場にこだますような興奮の時間だった。
3.5
【エルヴィスの格好良さは一生もの】
エルヴィスの姿を観たくて試写会エントリー✌

🕺全体の感想
これまでエルヴィスプレスリーを題材にした映画は観てきたけど、ついに!本物を!スクリーンで観ることができてほんとに嬉しい💖エルヴィスの存在感がやばい。熱烈なファンへのエルヴィスからのファンサには度肝を抜かれたよ、さすがエルヴィス…!!!

🕺構成
メイン映像は1970年8月のラスベガス公演。途中でインタビュー映像やリハの様子などが織り交ぜられていて、ライブ中とは違ったエルヴィスの一面がみれてとても嬉しい。また、一つの楽曲に対して、複数の音源を繋ぎ合わせて一曲にしている演出は面白かった。同じ曲であっても公演によってBPMが違うから要所でテンポが異なっている。映像付きでシームレスに音源を繋ぐってどうやるんだ!?すごいな、ラーマン監督!

🕺演出
エルヴィスにしか興味ありませんっていう声が聞こえてきそうなほど、エルヴィス以外の登場人物はほとんど描かれない。なのでエルヴィスの周辺情報を知っていたほうが楽しめると思う。特にエルヴィスの妻/プリシラ、マネージャー/パーカー大佐あたり。ほんの数秒だけどパーカー大佐が映ったときの、含みを持たせた撮り方が好き。決して悪口は言ってないんだけど、カメラワークだけで、こいつが!悪名高き!パーカー大佐だ!!!という無言の意思表示を感じた。

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⚠️この先、ネタバレあります⚠️
(※公開後に追記しました🙏)
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🕺印象に残った台詞
『みんなが騒いでくれなかったら寂しいよ』

🕺スター誕生
エルヴィスの声って、シャウトせずにしっとり歌っても遠くまで重低音が響いて、聴き心地が良く、なんとも羨ましい声質だなって思った。そのうえ手足が長くてステージ映えする。エルヴィスは『ダメならトラックの運転手にでも戻るさ』なんて言うけど、今から人生の選択を何度やり直したとしても、結局人々を魅了して、スターの道に帰結すると思う。こんな格好良い人、世の中が放っておかないよね。

🕺ファンサ
エルヴィスが『若い頃はモテなかった』て言ってて、ホントか?エルヴィスが鈍くて気づいてないだけじゃない?と思いながら観てたんだけど、あまりに何度もそのセリフが出てくるから、だんだん"非モテ男子が芸人を目指してファン食いしている様"にみえて、いかんいかんと頭を振って追い払ったりした。熱烈なファンから下着を投げ込まれて平然と拾い上げたり、ティーンからミドルまで幅広い層からのアプローチに熱烈なチューでお返ししたり。え?チュー?みんなと???さすがにタガを外しすぎじゃない?大丈夫?と心配になった。こんな風に他者の熱狂を受け入れられるところも常人とは違うスター性の一つなんだろうな。すごいぜ。

🕺ステージ
エルヴィスはステージのために何百曲と準備して、観客たちの雰囲気をみながらどの楽曲を演るかを決めるそうで、まるで観客たちと一緒にセッションをしているようだなって思った。自然と身体が動いてしまう、というその振りは音楽を自在に操っているようにも見え、全身からグルーヴを感じる。インタビュアーに対して『本当にステージが楽しいんだ』と答えていたけど、パーカー大佐にされた仕打ちを思うとこの言葉がとても切なく聞こえてくる。このときにもエルヴィスは『日本でもステージをしたいね』て言ってくれてるんだよね、パーカー大佐のこともめちゃ褒めてるしさ、切ない。切ないよ。

🕺観たかったもの
本作のエルヴィスはちょっとふっくらしていて(いや大分…?)、自分としては徴兵前のキレッキレに踊りながら歌うエルヴィスを観たかったんだよね🥲そりゃちょっとは映ったけど、ほんの数秒程度だったし、監獄ロックとかさ、缶コーヒーのCMで使われてたあの曲(A Little Less Conversation)とかさ。大人の渋いエルヴィスよりも、デビュー後のスターダムに上り詰めている最中のエルヴィスを観たかった。本作のエルヴィスも格好良いんだけど、やっぱり場面によってはぽっちゃりおじさんに見えて…って、うそでしょこの時エルヴィス35才?この貫禄で?まじですか、そうですか。てっきり40代くらいかとすみませんでした🥲

🕺アフタートーク
試写会では音楽評論家の方が登壇してエルヴィスの裏話を聞かせていただきました。印象に残ったエピソードをご紹介します。
・当時はパートごとに別録りするミュージシャンが多かったけど、エルヴィスのレコーディングはみんなで一斉に演奏する一発撮りらしくて、レコーディングでもライブ感があったんだとか。
・メンバーが良い演奏をするとエルヴィスがにこにこしながら近づいちゃって、その分、その演奏が大きく聞こえるから音響のバランスが崩れちゃってプロデューサー泣かせ。
・本作では楽曲の歌詞が字幕で出ないけど、歌詞の意味もエルヴィスの心情に当てはめたものが多いので、歌詞を調べると面白いかも。
・複数のステージを繋ぎ合わせているけど、なかには上から被せて取り直したものもあるとかないとか…(つまりエルヴィスのステージそのままの音源じゃないシーンがある😭)

🕺その他、いろいろ
・別作品でエルヴィスのプリシラに対する言動を観てしまっただけに『家族が欲しいんだ』という言葉も薄っぺらく聞こえちゃうね🥲
・ライブのたびに緊張している
・エルヴィスってけっこうベビーフェイス
・エルヴィスの語りが柔らかい
・もみあげの角度気になる〜!
・戦争反対ですか?に対する模範回答
・あいつが戦犯だ!て大佐のことを悪者っぽく見せてるのちょっと笑った😂
・何百曲と準備してステージに挑むのはバックミュージシャンも大変だし、音響さんも、照明さんも技術がいるよなぁ
・ディナーショーみたいな舞台はさすがにお客さんも富裕層ぽい
・幕が下りる寸前にステージに上がっちゃうファンやばい。ボディアピールが凄い。揺れてる。

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