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シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE

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シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSEの作品紹介

シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSEのあらすじ

母を亡くし、深い喪失感を抱えたまま日々を過ごす、ちづみ。心の空白は埋まらず、時間だけが過ぎていくなか、友人に誘われ、台湾を訪れた。そこで、台湾人の母と日本人の父を持つ・シンシンを紹介される。見知らぬ街の風景と、何気ない会話の積み重ねが、止まっていた心を少しずつ動かしていく。消えない悲しみを抱えながらも、小さなぬくもりを見つけて――。

シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSEの監督

真壁幸紀

原題
公式サイト
https://www.culture-pub.jp/sinsinmovie/
製作年
2026年
製作国・地域
日本
上映時間
108分
配給会社
カルチュア・パブリッシャーズ

『シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE』に投稿された感想・評価

samiam
4.0
私にとっては岸井ゆきのちゃんを愛でるための映画だった。
切ないシーンもちょっと前を向けるようになるシーンも、どのシーンもいい表情だったー❗️

相手役のシンシンがちょっとノイズに感じたくらい。。。😁

顔認識が絶望的に苦手な私は、エンドロールのクレジットを見るまで、お母さん役は吉行和子だと思って観てた😅。。。余貴美子という役者さんだったのね。。。今までも彼女の出演作、吉行和子と思って観てた作品あるかも。。。
吉行和子は昨年90歳で亡くなられていたのだね。。。
3.2
近しい人を亡くした後に旅に出るのは良いことだと思う

人生は一人旅に似ている

でもヒロインのようにふたりきりの濃密な関係を生きた後に喪うことは

自分の半身を失ってしまうようなそれほど大きな出来事で
自分がその先どこへ向かうべきか
今どこにいるのか
それさえもわからなくなる程の喪失体験だろうと思う

吉本ばななさんの同名タイトル原作短編は既読

喪失と旅ってほんと相性の良いテーマだと思う

これをどんな風に映像化するのだろうとワクワクした気持ちで観に行った
まず配役が魅力的、何より映画ポスターの身長差が素敵過ぎる、ついついヒロインの岸井ゆきのさんの身長をググってしまった

台北の人たちはこの作品をどんな風に見るのだろうか

私は『ロスト・イン・トランスレーション』を観たとき

東京ってこんな風に見えるんだ、と少し新鮮に感じた

台北のホテルのベットでころんと寝っ転がってるだけで画になってしまうヒロインには不思議な魅力がある

エンドロールではヒロインと並んで名前が流れていったけれどダブル主演なのだろうか
お相手役の彼は、台湾ドラマ『一筆お祓いいたします』の主役で印象的な演技をしていた方だった

彼の眼がとても綺麗ですごく印象に残っていたから、あのカタコト予告編を観たときの印象とは全く違っていて、これは案外見られる作品なのでは、と期待値は高かった

原作のシンシンは私の脳内ではもちろん滑らかな日本語で再生されていたので、うん、できれば吹替でやって欲しかったと思わないでもない

それでも、原作短編でシンシンに感じたそよ風のように爽やかで涼やかな青年のイメージは彼だからこそ体現できていたと思う

人生とも恋愛ともはぐれて疲れ果てシワシワのお婆ちゃんのような乾いた心になっていたヒロインに台湾の雨のような慈雨を降らせてくれる人物を演じるだけの説得力は多分にある

台湾の街を歩きながらアーケードの切れ目で降ってくる雨を気にするシーン
雨の描写は原作になかったように思うから、大きな一本の木のような、その木陰で少し休みたくなるような彼の優しさや包み込まれてしまいたいと思うヒロインの心の動きがそこから読み取れるような気がして、とても素敵なシーンだと思った

彼らの出会いはたった一日のこと

昼間と夜の光の下で衣装も変わり印象も変わる
ヒロインの印象はさほど変わらないが白シャツに短パンの爽やか青年だったシンシンの印象は少し変わる
陰影が深くなる
そんな彼の違う顔を見ることが出来てとても良かった、これは映像でないと感じ取れない印象の変化

撮影はどのくらいの期間行われたのだろう
ヒロインたちは仲良くやれてただろうか
台湾でロケ地巡りをしてみたい 

私が台湾に出かけてもシンシンのような好青年に出会えるチャンスはなくヒロインはとても幸運な人だとただ知ることになることは分かってるけれど

ただ旅先のことを書くのではなく、小説の舞台として旅先を描いた小説

旅した先の街のどこかにこんな物語が隠れているんじゃないかって、そんな風に想像することの豊かさについて

そういう創作の種を持って日々を生きることの豊かさを持っている作家の感性が心底羨ましくなる

人は“声”から忘れられる
なのに、最期に持っていけるのは誰かの“声”だけ

小説にはないこの描写が映画ではよいスパイスになっている

私は耳の記憶が良い方なのでこれには共感しないが確かに“声”ってその人が生きていないと発せられないものだから、生きているってことそのものなのかもしれない

身体があって呼吸をしていてはじめて発せられる声を永遠に失うことが“死”であるのかもしれない

声の記憶だけでなく日々の暮らしの中で誰かと積み上げていくもの
ヒロインがその旅で見つけた光がシンシンというカタチをしていた
その光に照らされてはじめて喪失後の自分の姿がわかったのだろうと思う

ボーイミーツガールのお話はもうお腹いっぱいだと思ってきたけれど、こんなにもゆったりと時間をかけて味わうような出会いであれば、なんだか許せてしまう

ふたりが生きていく理由を見出していく旅を一緒に過ごせて良かった、と素直に思える映画体験でした

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