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開戦前夜
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目次

開戦前夜の作品紹介

開戦前夜のあらすじ

与えられた任務は、内閣総理大臣の直轄機関「総力戦研究所」で≪模擬内閣≫を結成して日米開戦の行く末をシミュレーションし、東條英機ら≪本物の内閣≫に報告すること。宇治田を始めとする若きトップエリートたちは、国家機密データを駆使した熾烈な議論の末、一つの結論に辿り着く。「日本、必敗」――。 導き出された冷徹な「正解」を前に、彼らの理性は「戦争を止めるべきだ」と叫ぶ。そして迎えた、《本物の内閣》への報告会。命をかけた「シミュレーション」の末に、彼らが目にした残酷な結末。これは戦時中の悲劇ではない。今なお我々に突きつけられる社会の闇である。

開戦前夜の監督

石井裕也

原題
公式サイト
https://kaisenzenya.com/
製作年
2026年
製作国・地域
日本
ジャンル
ドラマ戦争歴史
配給会社
東京テアトル

『開戦前夜』に投稿された感想・評価

3.8
今晩、試写会にて一足早く鑑賞

第二次世界大戦開戦前、より集められた頭脳明晰な精鋭達による、国家指示による戦争となった場合の検討会

どんなに抗っても、無謀だとわかっていても、戦争に向かうしかなかった状況が、観ていて切なくて苦しかった

役者さん達の熱演に、ぐいぐい引き込まれた

すみません、いつも同じことばかり言いますが、戦争など絶対にやってはいけない
KUBO
4.5
今日の試写会は、石井裕也監督最新作『開戦前夜』。

近頃、戦争当時の人間に「自由平等」だの「この戦争は負ける」だの、言えるわけない台詞を簡単にしゃべらせる、戦時中の空気を全く無視した脚本が見られて、その薄っぺらさに辟易としてるのだが、

本作はおもしろかった!この設定なら、自由闊達に意見を言い合える。

「総力戦研究所」

陸軍、海軍、官僚、民間と、それぞれの分野の若きエリートを集め、当時日本が置かれていた「日米開戦」の可能性や戦略予測を、忖度なしで行うこと!

集められた若きエリートたちは、それぞれ「海軍大臣」「陸軍大臣」など、実際の閣僚ポストが与えられ、池松壮亮演じる「総理大臣」を中心に、来るべき日米戦のシミュレーションを行なっていく。

ここでおもしろいのは、普通「軍事」的側面にばかり囚われがちだが、この委員会では、石油の備蓄量、供給料、物資を輸送する兵站、本土国民の食糧事情など、「数字」で国力の違いをハッキリと示した上で「アメリカとの戦争に踏み切れば負ける」と言い切るところ。

現在のある程度の知識のある大人たちは、この委員会内の発言は、たいていのことは知っていることなので「そうそう」と頷きながら見るだろうし、近現代史をまだそれほど学習していない若者は、これを見て「そうだったのか」と初めて理解するかもしれない。

どちらにせよ、その理路整然たる「データ」を前に、当時の軍部はよく開戦に踏み切ったものだと呆れ返る。

委員会の討論でも、不利なデータがまだちゃんと明らかにされていない前半では、若き将校たちが、アメリカの経済制裁、ABCD包囲網に対する憤懣やる方ない気持ちから「開戦すべし!」と勇ましく弁を振るうが、この辺の件が、昨今の「防衛のための軍備増強」と謳う保守派の姿と重なってイタい。

どうやっても勝てる見込みのないデータを前にして、委員会の結論はどうなるのか?

先ほど、この「総力戦研究所」を「設定」と言ってしまったが、実は、これ実話なんですね。びっくりです!

そして、この時代は、負けると分かっていながら「大和魂」を謳って日本はアメリカに宣戦布告し、破滅への道を辿ったのだが、

それから80年、危機を煽り、平和憲法を改正して、「戦争のできる国」へと変えようとしている今の世の中で、同じことが繰り返されてはならない。

本作は7月31日、全国公開の予定だが、できたら今年の終戦記念日にはこの映画を見てほしい。傑作です。
3.7
NHKのテレビ特番は鑑賞済み、猪瀬直樹の原作も既読(ずっと前すぎて詳細忘れた)。

係争中のアレコレについてはここではノーコメント。

一つ言えるのは、テレビ版はドキュメンタリー映像と並行する構成だったため、全体的にノンフィクション感が強かったが、映画版はドラマのみだったため、「フィクションです!」と言い切りやすい仕上がりになったかも。

加えてラスボス東條英機(+近衛文麿)の出番が増えたので、総力戦研究所長の憎まれ役としての印象は相対的に薄まった気がする。(原告の溜飲が下がったかは分からないが)



ジワジワ日米開戦に追い込まれていく状況下、当時の日本の頭脳たちが、徹底的なファクト分析から、その行末をシミュレーションする物語。

筋肉と根性論じゃなく、「アルキメデスの大戦」と同様、知略を尽くした熱き戦いに好印象。
当時こういう冷静かつ定量的なアプローチもちゃんとやっていたということは、もっと知られていいと思う。(活かせなかった反省も含め)


忖度、メンツ、盲信、認知バイアス、精神論、同調圧力、ポピュリズム、、、
まさしく組織の失敗の見本市。

はたから見ると憤りと滑稽さと絶望も感じるが、いま自分の組織で起きていないと言い切れる人がどれだけいるか。
それを自覚するだけでも観る価値がある(ど真ん中の当事者は自覚できない可能性高いけど)。

テレビ版同様、クライマックスは政権幹部への研究結果の報告会だが、映画では思いの外、軍上層部、というか東條英機の苦悩も描かれる。
個人的には、あくまでも名もなき英雄たちの視点で一貫した方がスッキリ落ち着いて好みだったと思う。

史実は変えられないので、どうしても映画的カタルシスは弱くなるのは難点だけど。


池松壮亮に翻弄される仲野太賀は、藤吉郎と小一郎の豊臣兄弟がオーバーラップ!
東條英機の演者はエンドロールで初めて理解。分からなかった!

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