聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-の作品情報・感想・評価・動画配信

「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」に投稿された感想・評価

優しさが滲み出てる山本五十六だった。凝縮され過ぎて知り得ない事が沢山ありそうけど、役所広司の所作に見惚れ 何気に吉田栄作って脇を固めてるなぁ(他の作品でも)と感じる。艦で最期を迎えたかっただろうなあ…。
NowLoading

NowLoadingの感想・評価

3.5
 本日の一本。
 スマートですね。三船版よりも見易い。ストーリーラインは同一のもので、後はどう見せ方を変えるかというところか。山本長官の饅頭エピなんかはなかったので、個人の話にフォーカスして語られていますね。後は反戦の下りの露骨さとかかな。
 個人の話に終始するから、周りに出てくる登場人物は殆ど頭にはいらないでしょう。新聞記者以外名前もまともにでてきません。そこは前の方が描いておりましたね。あとはCGか。なんやねんあの教育ビデオみたいなやる気のないCGは。ミッドウェイのようにやれはとは言わんが、白組制作のCGとは比べようがないですよ。アルキメデスとかハリウッドに負けない大和CGだったのに!浮いてますよ!海から浮いてるように見えますよ!三船版の特撮は気合い入ってましたから、これは残念ですね。(あと、これは日本の一番長い日にも言えるが、旧作はギラギラとした暑苦しさがありましたね。まぁ戦争経験者と同一に語ってもしょうがないのでこれはノーカンとしますが。)
大変わかりやすくまとまっている脚本だと感じました。
「トラトラトラ」「ミッドウェイ」を観てから視聴したからかもしれませんし、ナレーションが入っていたからかもしれませんし、役者の演技がよかったからかもしれません。

戦争映画で探している方にはお勧めしたいです。
ただしCGがほとんどなので迫力はそこまでないです。
えむる

えむるの感想・評価

3.8
21/7/14アマプラ
山本五十六という人物がどういう人だったのか、一つの視点として理解することができた。開戦反対、やるとなったら早期終結の為に尽力していたが、自国に好都合な事しか受け入れず気合、大和魂だけで突き進む大本営に抗う事は難しかったんだろうと想像出来る。

「目と耳と心を大きく開いて世界を見なさい。」

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」
これと同じくらい大切な言葉だと思った。
山本五十六という人間の目に映っていた日本は、世界は、どんなものだったのだろう。
この時代の足りないもの、日本人のそこは違うのでは…?報道の嘘と真実…といったものの見方、考え方の描かれようと、
山本五十六の人間性が上手く対比されていた気がした。
それと新聞記者がよく行く飲み屋の女将さんの台詞ひとことひとことがずしりと響く。

あの水まんじゅう、いつか食べてみたいな。
連合艦隊ものはまず宣戦布告が攻撃後だったことをどう説明するか、そして南雲中将の魚雷装填の遅れをどう扱うか、がどう描かれているのか注視するところ。
前者は再三の山本五十六の指示と確認があったにもかかわらず明確な理由は無くなぜか遅れてしまった、とだけ。後者は山本五十六の指示に表向きは半数の戦闘機への魚雷装填を了承したものの、南雲の独断で実はすべて陸用攻撃爆弾を装備させていたと。

映画全体に占める比率として、戦闘シーンは少な目であり、幕僚たちの葛藤、司令官の冷静な判断、そして新聞社の苦悩に多くが割かれていた。

確かに新聞はこの時代国民に真実(劣勢)を伝えるよりも世論を鼓舞して鬼畜米英に誘導することを優先させざるを得なかったわけだが。
戦後、朝日、毎日は戦時にとった姿勢を忘れたい願望からか反戦論に180度転換しつつもいまだに世論は自分たちが作るもの、とのおごりから抜け出せていない現実である、、、などと考えさせられた映画であった。
三船版に投稿していました。
[あらすじ]
日中戦争が泥沼化し,戦況の打開のため日独伊三国軍事同盟を推し進めようとする陸軍とその世論を煽るマスコミが席巻する日米開戦前の日本。

そんな中、海軍次官・山本五十六、海軍大臣・米内光政、軍務局長・井上成美は陸軍やマスコミの圧力に屈することなく、同盟に反対していた。陸軍と一触即発の中、山本の身を案じた米内は、山本を連合艦隊司令長官に任命し、東京から遠ざけるものの、世論も同盟・日米開戦に傾いていく。

[感想]
戦後においても、名将として名高い山本五十六を描いた作品である。

この作品を観て感じたのは、山本五十六という人物は、真珠湾攻撃を成功させた戦時における名司令官と云うイメージとはちょっと違うのではないかということである。

物語の始まりは、米内光政海軍大臣の下、山本五十六が海軍次官として軍政の中枢部にいるところから始まる。山本は日中戦争の戦局を打開するために、アメリカと敵対関係にあるドイツと同盟を結ぶことは、圧倒的な国力の差、日露戦争とは異なる国際情勢から、破滅に続く道であると、冷静に分析していた。

そして、開戦後も司令官として早期に講和に持ち込むために一矢報いるというスタンスで戦闘に臨んでいたというのである。真珠湾の攻撃も宣戦布告を経た上で行い早期に決着をつけるためのもので、作品の中で真珠湾攻撃は成功とはいうものの、返ってアメリカ人の敵対心を煽ることになり、攻撃直後に新聞記者に語った言葉として、失敗であった、と語っているのである。

山本五十六は天才的な軍人というよりも、何よりも国防を考えていた頭のキレる軍政(防衛)官僚というのが実際のところで、本作品ではその様子を描いていた、というわけだ。

山本五十六が役所広司というのがピンとこなかったが、↑のような描き方だったので、それなりハマっていた感がある。

また、山本五十六の日本的な人の心のつかみ方も見どころである。
人の悪口や失敗に対する叱責は一切控え、立場の異なる人間とも和をもって接する。戦前の軍人というとプライドが高く、威張り腐っているというイメージだが、侍・武士に遡れば忠義に篤く、和を重んじることからも、それが本来の姿なのかもしれない。

苦しいこともあるだろう。
言い度いこともあるだろう。
不満なこともあるだろう。
腹の立つこともあるだろう。
泣き度いこともあるだろう。
これらをじっとこらえてゆくのが男の修行である。

やってみせ,言ってきかせて,させてみせ,ほめてやらねば,人は動かじ。

かの有名な遺訓の由来かくありき、と合点がいく。
山本五十六についての本を読んだり映画を見たりして詳しく知りたいと思ってしまうのは、山本五十六が生きていた時代に司令官であれば絶対に彼しかいないとなったことや、真珠湾を計画したことなどの能力や人間性が魅力的だからだと思っていた。それはもちろんとして、作中でこの戦争を終わらせることができるのは彼だけだと言うセリフを聞いて、その時代他の人には見えていなかったけど山本五十六だけには見えていた世界があると私は思っていて、その世界を知りたいし見たいと思って彼に魅力を感じでいたのかなと気づいた。


ボードゲームが好きだったとか手紙をよく書いていたとか賭け事が好きだったとかのエピソードが散りばめられていたけど元々知っていたらああってわかるけど知らなかったら気づかないかもしれないと思った。
山本五十六本人についてあまり詳しいことはわからなかったけど陸軍や国の状況などについては意見がみんな違うことや雰囲気がどうだったかがわかりやすく描かれていた。
《誰よりも開戦に反対した男がいた。》

激動の時代を生きた軍人・山本五十六を描いた役所広司主演の歴史ドラマ作品。この作品は劇場で観ていて、DVD所有で再鑑賞。

歴史上の人物で好きな人物を挙げるとするなら、ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)、ジョン・F・ケネディ、そして山本五十六。3人に共通しているのは、暗殺されたことと女好き。
”英雄色好む〟とは言い得て妙かな(笑)
それが人間臭さを感じさせて自分は好きだ。英雄も人間なのだ…

20代から管理職として悩み続けてきたから、山本五十六のリーダーとしてのあり方にとても影響を受けた。彼関連の本を数冊所有しているほど。
彼の”人情味〟がまた魅力的で…

彼は信念の男でもあった。
海軍次官時代に、ドイツ、イタリアとの三国同盟に反対し、右翼から命を狙われたことがある。当時、日本全体がドイツに乗れという風潮で彼は厳しい立場になっていく…
そして連合艦隊司令長官として現場のトップに抜擢されることに。
彼は決して好戦論者ではなかった。
アメリカに駐在経験もあり、アメリカの国力を知り抜いた男は、アメリカとの戦争は絶対に避けるべきだと考えていたのだ。
皮肉にも連合艦隊司令長官という立場でアメリカと戦うことに。
政治が決めたことに従い、戦争となれば勝つために最善を尽くすのが軍人のさだめ。

彼の渾身の大作戦、真珠湾攻撃へ…

山本五十六を演じる役所広司の抑えた演技が味があってニクい!
包容力があり人を惹きつける山本五十六をこれ以上ないくらいに表現している。役所広司、さすがだ…!
山本五十六を支える人間たちを、吉田栄作、椎名桔平、阿部寛といった素晴らしいキャストが演じ重厚な人間ドラマになっている。

”男の修行〟”常在戦場〟といった山本五十六の名言に感銘を受け、
自分がずっと座右の銘にしている彼のことばがある。

”やってみせ、言って聞かせて、
やらせてみせ、褒めてやらねば
人は動かじ〟

実行するのは、なかなか難しい…(苦笑)
のんchan

のんchanの感想・評価

4.1
"山本五十六"という名前を日本人なら知らない人はいないだろう。
私は新潟市出身なので、同じ新潟県、現在の長岡市出身の山本五十六は偉人の中でも特に思い入れがある。
それを大好きな役所広司が演じていたこの作品を観ないわけに行かない‼️

太平洋戦争開戦から70年の節目にあたる年に映画化され、監修したのは山本五十六を贔屓と自認する半藤一利。どんな偉人であれ、監修する人によって描き方が変わるのは当たり前。

この作品は戦争映画かも知れないけれど、未来を先の先まで見透して、最後まで非戦論者であり、部下に優しく人間が大きく、常日頃は温かみのある人間味溢れる人物として描かれている。

昭和14年~18年に亡くなるまでの期間、太平洋戦争開始前から真珠湾攻撃、ミッドウェイ海戦、ガダルカナル島撤退、い号作戦、そしてP38に襲撃されるところまで。

山本五十六は戦争はするべきでは無いと思い言い続けたが、時流に抗えず、どんなに無念だったであろう戦死を迎えるまでの経緯がよく理解出来る。

主人公は山本五十六(役所広司)なのだが、準主役の新聞記者、真藤(玉木宏)からの視点で描いたシーンがあるので、当時の世相や、マスメディアの姿勢が、説明を最小限に留めて臨場感を出しているのも良かった。

新潟人なので、方言(自分は長岡じゃないので、イントネーションが合っているのか不明)で話していたり、土地の民謡を歌ったり、銘菓や新潟米の事を話したりと沢山故郷を出しているのも良かった❣️

この作品は食べるシーンがとても多くてほのぼのとする。
そして五十六さんは下戸で大の甘党💕
『水まんじゅう』は、今で言う葛で丸めた餡菓子ではなく、茶碗に長岡名物の酒まんじゅうを入れ、砕いた氷を周りにぎっしり入れ、そこになんと白砂糖を山盛り掛けて食べていた😲お気に入りの一つだったらしい。

束の間、自宅に帰った時は一匹の煮魚を五十六さんが小皿に取り分け、4人の子供と妻に分け与えていたのが、なんとも心温まるシーンだった。

気に入りの菓子舗を訪ねて行き、そこの子供にビロードのリボン🎀をプレゼントしたり...

とにかく、あげるとキリがないけれど、山本五十六の優しみ溢れる人間らしさが心に残る作り方になっている。
それはもちろん役所広司の演技力が心を打つから。
当時55歳。山本五十六は59歳で戦死したので、ちょうど年齢的にも良いのか?
実際は160cm、65kgとやや小太りの体型だったようだが、役所さんは大柄。でも表情、眼差しは本人なのかと思える程に哀愁含めて素晴らしかった👏

山本五十六という人物に焦点を当てながらも、日本が太平洋戦争に身を投じていった経緯が解りやすく描かれていて、戦争の歴史を知るために観る作品としても良い映画だと思えた。



※役所広司魅力探索キャンペーン ⑫
>|