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本当にあった話(の話)の作品紹介

本当にあった話(の話)のあらすじ

1999年。厳格な家庭に縛られてきた近田貴子は、恋人との結婚を否定され、ある計画に踏み出す。それは、立派な経歴を持つ男と結婚し殺害、その人生を恋人に引き継がせ“夫婦”として生きる計画だった。しかし、貴子の歪んだ欲望は止まらず、殺人は繰り返されていくー。 そんな世間を震撼させた〈配偶者入れ替え連続殺人事件〉から数十年。事件を元にした禁断の舞台が作られることになり、夛田が主演を射止める。だがそこからがこの舞台の悪夢の始まりとなるーこの男は一体何をしでかすのか?

本当にあった話(の話)の監督

武井佑吏

原題
公式サイト
https://www.honbana.com/
製作年
2026年
製作国・地域
日本
上映時間
120分
配給会社
東京テアトル、murmur

『本当にあった話(の話)』に投稿された感想・評価

背骨
3.5
実際に起こった「配偶者入れ替え連続殺人事件」舞台化の主演に抜擢されたほぼ演技経験のない男。役との間に自身の人生との共通点を見出した彼はやがて役と同一化していく…

登場人物みんなヤバくて、ずっと気持ち悪くて、意味わかんなくて、それなのに面白い。こんな作品が日本の商業映画として許されるのか… と思わせるかなりの怪作

観ている間ずっと「どゆこと?」だったけど、振り返ってみれば「虚構と現実」フィクションにまつわるあらゆる事、それぞれの人にとっての真実とは何かについての物語だっなと…

人は自分を守るために虚構を拠り所にし、都合よく真実を作り上げもする。そしてほとんどの人は自分の事すら理解出来ない

説明がほとんどなく能動的に「観」にいかないといけないタイプの映画だが、自分なりの解釈を見つけるのも楽しい(原作も難解でカオスな小説らしい)

キャストみんな素晴らしいが、自分でもなぜ制御不能になってるのかわからなくて狂気の高笑いをするしかない山下美月が影のMVP
この映画に出演している黒木華は、名門校の高校演劇部出身だが、実は私も高校演劇部出身だったりする。
(-ω☆)キラリ

部活としての練習は発声練習から始まり、内容は様々で、アドリブの練習というものもある。
芝居中にセリフが飛んだ時、機転を効かして話を繋げたり、動揺しないようにする為の練習だ。

さて、高校演劇には全国大会がある事をご存知だろうか?
(゚Д゚)ハァ?

野球やサッカーと同じように、演劇にも大会の段階がある。
まず10校前後が参加する「地区大会」があり、そこで優勝すると「都道府県大会」に進出できる。
そこでまた優勝すると「関東大会」のようなブロック規模の大会があり、
そこでまた結果を出すと、めでたく全国大会に進出できるのだ。

ちなみに、私の在籍時の高校は地区大会で優勝した事は無かったのだが、
優勝したK高は前年の県大会優勝校という名門校だったので、私の地区は「シード権」があった。
そのシード権のおかげで我が校は、準優勝の立場でありながら、県大会にラッキー出場できたのだ。
(-ω☆)キラリ
しかもその準優勝は、先生達の決戦投票で3対3までもつれ、うちの学校の顧問の先生がライバルの前年優勝校のK高に、
優勝を譲る形で投票した為、4対3で惜敗した準優勝だったのだ(笑)
工エエェェ(´д`)ェェエエ工

進出した県大会ではうちの高校はあっさり負けてしまったが、
参加校が確か15前後だったと思うので、県ベスト16扱いになると思う。
同じ地区から一緒に参加したK高は、県大会でも優勝して、2年連続で関東大会まで行った。

ちなみに、当時の千葉県高校演劇はレベルが超高いと言われており、古くは市原悦子という大先輩を輩出した県であり、
私の近い年度には全国大会優勝校も存在していた。その高校の看板女優は、前にも書いたけれど、
今年の映画作品群でいうと「四月の余白」「メモリィズ」「モブ子の恋」「ヒグマ!!」に出演している、女優の占部房子なのだ。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
ここ数年で、売れっ子脇役になりつつあるが、きっと私と同郷且つ同年代のよしみで、
またしても私のアゲチン超能力が発動してるんだろうなぁ〜(笑)

さらに、、、
(ΦωΦ)フフフ…

この県大会の時、非公式部門だが「個人賞」というのを参加高校生達の投票で決めたのだが、
4人選ばれた受賞者のうちの1人が「私」なのである(笑)
(๑• ̀д•́ )✧+°ドヤッ
役柄は、劇中劇でお芝居をするお話の演出家役であり、
今作映画でいう所の、佐々木蔵之介みたいな役だったと記憶している。
( ー`дー´)キリッ

高校演劇はやっぱり女子部員が多い。個人賞を受賞した私は、歩くたびに他校の女子部員から指を刺され、
ヒソヒソ噂される存在となり、憧れの視線を感じた。

後にも先にも、人生最大のモテ期だった(笑)
(*´∀`)

あ〜、あの頃に戻りたいなあ。もう今の人生うんざりなんだよなあ〜。
(¯―¯٥)

この映画は、ある事件を題材にした演劇人たちの物語。
厳格な家庭に育った近田貴子は、恋人との結婚を否定され、ある恐ろしい計画を企てる。
それは、立派な経歴を持つ別の男性と結婚したあとに殺害し、
彼の人生を恋人に引き継がせて夫婦として生きる事だった。
しかし貴子の歪んだ欲望は止まらず、殺人が繰り返される「配偶者入れ替え連続殺人事件」へと発展した。

​それから数十年後、世間を震撼させたこの事件を基にした、禁断の演劇舞台が制作されることになった。
主人公の夛田が、素人の立場で主演の座を射止めるが、
役に没入していく彼の強烈な執着は、やがて異常な狂気を帯びていく。
夛田の底知れぬ狂気は、相手役の女優や脚本家、演出家たちを次第に掌握し、、、というお話。

今作は、世間を震撼させた連続殺人事件を基にした演劇舞台作りを描く、複雑な「メタ構造」を持った作品。
しかし、鑑賞後に残るのは映画体験としてのカタルシスではなく、
ひたすら振り回されたという疲労感と戸惑いだった。
(-_-;)

​まず、今作は良くも悪くも「先が全く読めない」。
劇中劇という設定が入り組んでいるせいもあり、主人公夛田の狂気じみた役柄への投影も相まって、
物語が進むにつれて、夛田の視点では「現実と虚構の境目が覚束ない」状態へと陥っていく。
明確なジャンル分けすら難しく、サイコスリラーなのか、サスペンスなのか、はたまたシュールカオスなのかと、
頭を抱えてしまうほど、ストーリーには予定調和要素が一つもないのだ。

​この映画の最大の難点は、誰一人として共感できる人間がいないことだろう。
とにかくエゴイストだらけの登場人物ばかりで、画面の端々から、
「おかしいのはオレ以外のお前ら」という独善的な空気が漂ってくる。
その中でも極め付きなのが、オーディションに「本人です」と自称する異常性を見せつけ、
徐々に主人公が狂気に呑み込まれる様を体現した、水上恒司が演じる夛田が、最もエゴイストである点だ。
彼を筆頭に、「みんな、自分だけの本当を理解してもらいたがっている」という、承認欲求と執着が暴走していく。

​結局のところ、これは、自分が信じたいもの(本当)を信じて、それをぶつけ合う映画に過ぎない。
明確な答えは提示されず、観客の「バックボーン次第でいかようにもなる解釈」を丸投げしてくる。
作り手の熱量と俳優陣の怪演は凄まじいが、観客を置いてけぼりにしたまま終わる様は、
まるで「フォールに行かない投げっぱなしジャーマンスープレックスのような映画」だ。

刺激的ではあるものの、映画としての着地を放棄した不親切なカオス作、というのが正直な感想だった。
難解で上級者向けな映画だった印象。メッセージがあるようで無いような映画に感じた。
クセが強いキャラクター達の個別エピソードは面白かったが、結局何が言いたい映画なのか、よく分からなかった。
終盤のアドリブ展開は、昔の演劇部体験のトラウマを思い起こしたが、
結局素人はアドリブが効かず、馬脚を現すんだなぁと思った。

良かった演者
水上恒司
黒木華
小池栄子
佐々木蔵之介
山下美月
ぶみ
3.5
化けの皮、剥がれちゃってますよ?

鴻池留衣が上梓した同名小説(『フェミニストのままじゃいられない』を改題)を、武井佑吏監督、水上恒司主演により映像化したドラマ。
連続殺人事件をもとにした舞台劇の制作現場で、主演俳優が暴走していく姿を描く。
原作は未読。

主人公となる俳優の夛田を水上、舞台で相手役となる米良を黒木華、脚本家の垣内を小池栄子、演出家の加藤を佐々木蔵之介が演じているほか、山下美月、大東駿介、山本浩司等が登場。

物語は、配偶者交換殺人の概要がキャプションで表示される中、木に縛られた首吊り用と思われるロープが映し出されと、サスペンス感満点のオープニングとなっている。

すると、ある舞台劇の練習風景となり「第一幕」と浮かび上がった後、リビングのテレビでは、何やら主犯格とされる死刑囚が獄死したというニュースが流れつつ、あることをキッカケとして、妻に離婚しようと切り出す夛田という構図になり、そこで夛田も妻も大笑いするという、これまたどこかおかしな空気が流れることに。

そんな夛田はプログラマーとして働いていて、演技経験はほぼないものの、世間を震撼させた配偶者入れ替え連続殺人事件に基づいた舞台劇の主役に応募したところ、見事採用され、以降、夛田が練習を重ねていく様を中心として展開。

夛田は、自身の役にのめり込み、脚本の独自の解釈を他の出演者や脚本家に納得させようとし、徐々に役と一体化していってしまうのだが、そんな夛田を水上が怪演していると同時に、そのキャラクターに呼応するかのように、黒木、小池、佐々木が熱演、特に、ややもすると仰々しい演技が浮き気味になってしまうことが少なからずある佐々木が、本作品では、それがピッタリで、まさに水を得た魚のようだったのは良かったところ。

クルマ好きの視点からすると、1997年に起きた殺人事件が描かれる第三幕で登場していたのが、430型の日産・セドリックもしくはグロリアで、フェンダーミラーが印象的だったのは見逃せないポイント。

クセ強めながら、商業的に成功すれば良いという演出家や脚本家に対し、独自の解釈を持ち込み、一人のめり込む夛田の温度差が凄まじく、もはやどちらが正しいのかわからなくなる作風は、どこか洋画のような雰囲気もあって面白かったとともに、ラストも好みだったのに加え、何気に山下のとあるショットに目が釘付けとなった怪作。

コロナ禍のメタファーだから。

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