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マーターズ 4Kデジタルリマスター

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マーターズ 4Kデジタルリマスターの作品紹介

マーターズ 4Kデジタルリマスターのあらすじ

1970年初頭のフランス。行方不明となっていた少女リュシーは、傷だらけの姿で発見される。彼女は長期間にわたり監禁・虐待を受けていたが、犯人の目的も明らかにならないままだった。それから15年後。成長したリュシー(ミレーヌ・ジャンパノイ)は、自分を虐待した犯人を見つけたと確信し、とある家族に壮絶な復讐を試みる。親友アンナ(モルジャーナ・アラウィ)は彼女を助けようと現場へ駆けつけるが、そこで想像を絶する真実に直面することになる。

マーターズ 4Kデジタルリマスターの監督

パスカル・ロジェ

原題
Martyrs
製作年
2008年
製作国・地域
フランスカナダ
上映時間
100分
ジャンル
ホラー
配給会社
オソレゾーン

『マーターズ 4Kデジタルリマスター』に投稿された感想・評価

この映画は、二人の少女の物語。
幼少期に監禁され、酷い拷問を受けた少女リュシーは、命からがら脱出し、
施設で同じ傷を持つ少女アンナと出会い、親友となる。
15年後、事件のトラウマに苦しみ怯え続けるリュシーは、
自分を虐待した犯人だと狙い定めた、平凡そうな一家を惨殺する。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工

駆けつけたアンナが現場の後片付けを進める間に、家の地下に隠された衝撃の巨大秘密基地と、
さらなる残酷な真実を発見してしまう。
そして、真相を追うアンナもまた、不可解で想像を絶する恐怖の渦へと引きずり込まれていくのだが、、、というお話。

パスカル・ロジェ監督による今作は、フレンチホラー黄金期を代表する作品で、
四大フレンチホラーの1つとも言われている。
中でも傑作と呼び声高い今作は、鑑賞者の精神を徹底的に削り取る凄惨な衝撃作だった。
観る者に絶望と倫理観の崩壊を突きつけ、
私自身も「面白かったけれど、二度と観たくない」と心底思うとんでもない映画だった。

​2000年代初頭、フランス映画界から過激で挑戦的なホラー映画の潮流が生まれた。
中でも「ハイテンション」「屋敷女」「フロンティア」、そして今作「マーターズ』」は、
「四大フレンチホラー」と称される。

​フレンチホラーの特徴は、単なるショッカー演出にとどまらず、
痛々しい肉体破壊と人間の精神の極限状態を容赦なく描く点にある。
フランス人は改めて残酷な人々だと思わされたし、
「さすがフランス人は血みどろの暴力革命に成功した国」と妙に納得してしまうような、
容赦ない暴力描写と独自の美学が流れていた。
(゚A゚;)ゴクリ

今作の構造は、大きく分けて二つに分かれる。

​前半は、矢継ぎ早な復讐劇だった。幼少期に監禁と拷問を受けた少女リュシーが、
成長後に犯人と思われる一家を見つけ、襲撃する怒涛の展開。
一見すると、よくある典型的なリベンジホラーとして始まる。

​後半は、想像を絶する胸糞展開と真相の暴露が始まる。
親友アンナの視点へと移り、物語は急転直下する。
地下に隠された拷問施設と、そこを運営する「謎の組織」の存在、
そして、人間の所業とは思えない、「実験」の真実が徐々に明らかになる。
(*ノェノ)キャー

謎の組織は「ある目的」の為に、少女や若者らを極限まで拷問し、
苦痛の先で開眼した「●●●」を作り出そうとしていた。
この圧倒的な▲▲▲への嫌悪感と、人間の業の深さは、
観客に「人として生きることが嫌になる」ほどの絶望を与える。
(-_-;)

​終盤、アンナが受けせられる拷問の痛々しい描写は極限に達し、
あまりの苦痛に私の防御本能が働いて眠気に誘われるほどであった。
(つ∀-)オヤスミー
俳優陣の大変さは計り知れず、その体を張った演技が、
映画のリアリティを狂気的な域へと高めていた。

ポイントをいくつか挙げると、まず、​先が読めない見事なジャンル転換があった。
復讐劇から拷問実験へと一気にシフトする構成が見事で、
真相が段々明らかになるミステリー性も高く飽きさせない。

​特に後半で凄惨な目にあうアンナ役の演技は目を見張るものがあり、
極限状態における恐怖と超越的な表情を完璧に表現していた。
単なるグロテスクな描写にとどまらず、人間は「ある真理」を知るためにどこまで残酷になれるかという重厚なテーマを描き切っており、
あのラストシーンの余韻は唯一無二だ。
普段はあまり深く考えないが、確かに「ある真理」​を知りたいという欲求は、私も持っている願望ではある。
だからと言って、この映画で行われるような残虐な事はしないけれども、欲望としては理解できるし、
それこそ、古代から人間は、その真理追求の為にいろんな事をしてきた、動かしがたい歴史がある。
歴史を学べば学ぶほど、納得してしまうかもしれない。

フレンチホラーの真骨頂とも言える、痛みや血の描写が徹底的で、
ホラー映画としての恐怖と緊迫感が終始途切れない。
好き嫌いは別にして、ホラー映画好き上級者も満足できるクオリティなのではないだろうか。

一方で、この映画は​精神的肉体的な負荷が大きすぎる。
「二度と観たくない」と思わせるほど、過激で胸糞悪い描写が続くため、
エンタメとして純粋に楽しめる作品ではなく、観る人を選びすぎるだろう。
また、後半の拷問プロセスがあまりにも執拗かつ冗長に描かれるため、
ストーリー展開のテンポがガクッと落ち、苦痛と不快感だけが蓄積していく感覚に陥る。

​人間の残酷さと精神の境界線を極限まで押し広げた、映画史に残る問題作だった。
狂った人々の異常な執着と、それに蹂躙される人間の尊厳を描いた内容は、
強烈な不快感とともに忘れられない衝撃を刻みつける。
ホラー映画の傑作だと確かに思ったが、二度目の鑑賞は二度と訪れないだろう(笑)
(# ゚Д゚)
symax
3.8
"何が見えた…"

その少女リュシーは逃げ延びた…

彼女は何者かによって長期間監禁され、拷問を受けていたのだ…彼女は施設に預けられ、そこで知り合ったアンナの支えにより心の傷を癒していったかのようであったが…リュシーには見えていた…アレが…

15年後…リュシーに呼び出されたアンナは眼前に広がる地獄絵図に慄く…そうリュシーはあの時の復讐を果たしたのだ…だが彼女の苦しみが癒やされることは無かった…

今や伝説となったフレンチホラーの傑作が4Kとなって帰ってきました。

改めて鑑賞すると、グロさはそれ程ではないような気がします(それでも結構なグロさではあります)が…

…ひたすらに"しんどい"…ただただ"しんどい"…あぁ"しんどい"…

目まぐるしく動くストーリー、突然のグロ…んでもって身体と精神が容赦なく削り取られていく拷問がいつまで続きのっていうくらい繰り返され、その果てに思いもよらず一種の奇跡を見せてくる…それはもはや血と苦痛にまみれた芸術の域なのです…

究極の快楽が苦痛である"ヘルレイザー"の世界観と共通するような…人間の欲というものがいかに愚かであるかをまざまざと見せつけられた気がします…
4.8
【殉教者の恍惚】

パスカル・ロジェ監督×モルジャーナ・アラウィ主演の2008年の作品。4K修復版

〈あらすじ〉
1970年代初頭のフランスで、長い間行方不明だった少女リュシーが、全身傷だらけで衰弱した状態で発見される。彼女は謎の人物たちに監禁され、過酷な虐待を受けていましたが、自力で逃げ出していた。それから15年後、成長したリュシーは、自分を虐待したと確信している平穏な家族の屋敷を突然襲撃し、猟銃で一家を惨殺して復讐を遂げるが…。

〈所感〉
パスカル・ロジェ監督の伝説的ホラーの4Kデジタルリマスター版が新たに劇場で見れるということで楽しみにしてた作品。まぁパッケージからして、残酷な猟奇的殺人鬼から女性二人が逃げるみたいな映画でしょ?と思ってたら、良い意味で期待を裏切られた。確かに色々とんでもない作品で、この世に現存する最もエグい映画の一つと言っても差し支えないだろう。R18指定とは言え、これが映画館で見れるの大丈夫なのかしら?こういう映画にグザヴィエ・ドラン監督が出てるのが面白い。前半は監禁から抜け出した女性リュシーの復讐が描かれ、リュシーだけが見える何かとも対峙し、そこで一つの大きな目的が達成されたと思ったら、今度はリュシーの親友アンナが大変な目に遭う。しかも、彼女を監禁するその組織の野望が恐ろしすぎるものだと発覚していく。奴らに捕まってしまったアンナも、かつてのリュシー同様に狭くて暗い地下室に閉じ込められ、髪は剃られ、胃に流動食を流し込まれ、人間の尊厳を着実に奪い取られていく様が痛々しい。映画では何度も暗転するため、我々はその痛々しさが持続することは無いが、アンナは毎日目覚める度に暴力を受けて、徐々に正気と生気を失っていくのが目に見えてわかる。だが、こんなにも酷い人権侵害・残虐行為の描写が続くのに、目が釘付けになってしまうのがこの映画の恐ろしいところだ。最終的に皮を剥がれ、あんな姿になってしまったアンナは辛うじて生きていて、マーター(=殉教者)として死後の世界を語っていたが、一体何を見たというのか。それを聞いた組織のボスのマダムは後に続く。痛みから逃れようとするリュシーに対して、自ら進んで他者の痛みに近づこうとするアンナは対照的であり、彼女の計り知れない慈愛の精神が、普通の人間では到底辿り着けない世界へと誘ってしまったのだろうか。現実の絶望の痛みの先にある未来の希望の光。エンタメ性を完全に排して、復讐劇、モンスターホラー、拷問という大きく三種類に分けられる恐怖のジャンル変貌によって、ただただ痛ましく我々の精神も破壊されるように描いており、地獄の底を眺めるような極限フレンチ・ホラーの傑作でした🫣

"疑い続けなさい"

《2026年 572本目》

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