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スワロウテイル 4Kリマスター

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スワロウテイル 4Kリマスターの作品紹介

スワロウテイル 4Kリマスターのあらすじ

娼婦の母が死に、たらい回しにされた少女(伊藤歩)は、歌手を夢見る上海から来た“イェンタウン”の娼婦グリコ(Chara)に拾われる。 胸にアゲハ蝶のタトゥーを彫っているグリコは、名の無い少女に<アゲハ>と名づけた。 やがてアゲハは、グリコに魅かれている上海出身のフェイホン(三上博史)、謎の男ラン(渡部篤郎)たちが集うなんでも屋「青空」で働きはじめる。 そんなある夜、アゲハはグリコの客である葛飾組の須藤(塩見三省)におそわれるが、間一髪のところ隣人の元ボクサーに救われる。 そのままマンションから落下し死亡した須藤の腹からは、名曲「マイウェイ」が収録されたカセットテープが。このテープの中身は、一万円札の磁気データなのだった。

スワロウテイル 4Kリマスターの監督

岩井俊二

原題
公式サイト
https://swallowtail4k.jp/
製作年
1996年
製作国・地域
日本
上映時間
148分
ジャンル
サスペンスドラマ青春
配給会社
ポニーキャニオン

『スワロウテイル 4Kリマスター』に投稿された感想・評価

kuu
3.8
『スワロウテイル』4Kリマスター
製作年 1996年。上映時間 148分
映倫区分 R15+ 製作国 日本
配給 ポニーキャニオン

岩井俊二監督が「Love Letter」に続いて手がけた長編第2作。架空の無国籍都市・円都で暮らす移民たちの物語を、独自の世界観で描き出す。

架空の暗黒都市・円都(イエンタウン)を舞台にした今作は、無国籍なカオスと狂おしいほどの人間味が火花を散らす、青春ディストピア像でした。現代の視点から観ると、当時の現実から一歩足を踏み外したよな独自の異国情緒が生々しく心へ妙に突き刺さります。
 
物語の軸は、街の混沌を泥臭くしぶとく生き抜くフェイホン(三上博史)と、その圧倒的な存在感と天性の歌声で人々を魅了するグリコ(Chara)、そして彼女たちに拾われ、過酷な世界で自分という個を築いていく少女アゲハ(伊藤歩)。
さらに、物語を裏から支配する冷酷な冷徹さを放つリョウ・リャンキ(江口洋介)をはじめ、アンディ・ホイ、渡部篤郎、山口智子、大塚寧々、桃井かおりといった超豪華なキャスト陣が、単なる脇役にとどまらない濃厚な個性をぶつけ合っていました。
 
当時の撮影におけるトリビアとして、日本語・英語・中国語が混ざり合う怪しい言語のリアルさとか、即興性を活かした圧倒的な臨場感かな。
篠田昇の手持ちカメラが追う映像は、フィルム特有の粒子感とざらついた光に満ちてるし、架空のバンド「YEN TOWN BAND」の現実世界での大ヒットという現実をも侵食する社会現象すら引き起こしていた。
 
この映画のテーマを勝手に深読みするなら、資本主義の猛威が生む孤独と、血縁を超えたコミュニティによる愛の探求かな。
作中に登場する「偽札」や「カセットテープ」は単なる小道具じゃなく、所有した者を狂わせる欲望の増幅器であり、社会システムへの批評的なメタファーとして機能してるように感じます。
また、アゲハの胸に刻まれるアゲハチョウの刺青は、過酷な現実からの脱皮と羽化を暗示すると同時に、消せない記憶と引き換えに手に入れるアイデンティティの傷痕そのものを象徴してるんかな。
 
また、本作は極めて多層的な構造を持ってる。
移民社会の分断と摩擦を浮き彫りにする社会生態学の側面、通貨って紙切れがいかに共同体を支配し崩壊させるかを解き明かす経済人類学の視点や、さらにはグローバリズムの影を描いた文化人類学のテキストとしても読み解くことができます。
タイトルの『スワロウテイル(アゲハチョウ)』は、幼虫から蛹を経て美しく変貌するアゲハの成長を指すだけじゃなく、円都という熱狂の坩堝の中で、一瞬の夢を掴んで儚く散っていく若者たちの、美しくも残酷な生存本能そのものを指してるよう。
 
この映画が描いた背景を考えると、バブル崩壊後の日本に対する、どこか冷ややかながら鋭い預言性に気づかされます。
一昔前は極端にデフォルメされたおとぎ話やと思われていた多文化共生や円安、境界線を失っていく都市像は、まさに今生きている現代社会の景色そのもの。
ゼニ(お金)と云う、全能に見えてただの紙くずに翻弄される人々の姿は、アップデートされた現代の資本主義社会に対する強い風刺として機能してる。
 
ただ、今観るとストーリーのテンポが散漫やし、設定の強引さや無国籍感が浮いているし、グロテスクでアクが強すぎる感は否めない。
整然とした美しい起承転結を求める人には、この映画の荒々しいエネルギーは少し過剰で乱雑に映るかもしれません。
 
ただ、どれほど世界が荒廃し、お金に塗れていようとも、画面から溢れ出る圧倒的な生への執着、そしてアゲハチョウの刺青に託された儚くも力強い希望の輝きは、個人的には色あせることないんじゃないかと。
時代の毒気を吸い上げながら、純粋な愛と居場所を買い求めようとした彼らの疾走は、閉塞感の漂う現代に生きる小生の胸を今なお揺さぶってくれました。


「円」が世界で一番強かった頃。日本にやって来た移民たちが街を「円都(イェンタウン)」と呼ぶ一方で、日本人はこの名前を忌み嫌い、移民たちを「円盗(イェンタウン)」と呼んで蔑んだ。母親を亡くした少女は、胸にアゲハ蝶のタトゥーを入れた娼婦グリコに引き取られ、アゲハと名付けられる。グリコは歌手を夢見て上海からやって来た「円盗」だった。アゲハはグリコの紹介で、彼女の恋人フェイホンや謎の男ランと出会い、ランが営むなんでも屋で働きはじめる。ある日、アゲハはグリコの客・須藤に襲われたところを元ボクサーのアーロウに助けられ、死んでしまった須藤の腹から1本のカセットテープを見つける。同じ頃、中国系マフィアのボスであるリャンキが、須藤とカセットテープの行方を追っていた。
背骨
4.0
今では信じられないけど、本当に円が一番強かった頃に作られた寓話

公開時すでに岩井俊二ファンだった自分でも、ヘンテコ多国籍映画描写(特に序盤)に全くノレなくて、それに惑わされてしまったせいか、この映画の本質が見えてなかったかもしれない

当時、自分たちは(中身は伴ってないのに)凄いんだと完全に勘違いしていた日本人は、外国から出稼ぎに来ていた人たちをどこか馬鹿にしているようなところがあったと思う

岩井俊二はそんな人たちに対して一番大事なものを見失うなよと言いたかったのかもしれない。あの札束を燃やすシーンを観た今はそんな気がする。(当時そんな戒めをこのようなファンタジーで描いた作品て他にあったのかな)

ストーリーの構成もよく出来ていて、長尺だけどダレる事なくラストまで唸らせられるし、篠田昇の撮影や小林武史の音楽もあって、トータルで見れば完全に岩井俊二の世界。当時は売り出し中だったであろうキャスト陣もみんな良すぎて… (大塚寧々はあの役がホントに似合っていた。三上博史の彫刻のような顔!)

平日の昼間でも結構入っていて、ファンが多い作品なんだなと再確認しました。あらためての感想だけど、岩井俊二初期の作品として挑戦的で愛すべき作品だったんだなって。自分の中での評価がガラッと変わりました
【メロい!てか、窪塚洋介じゃない…!!】

■ 項目別スコア
脚本:★★★☆☆
演出・映像:★★★★★
キャスト:★★★★☆

■ ストーリー構成
・あらすじ
「円」が世界で一番強かった頃。
日本にやって来た移民たちが街を「円都(イェンタウン)」と呼ぶ一方で、日本人はこの名前を忌み嫌い、移民たちを「円盗(イェンタウン)」と呼んで蔑んだ。

母親を亡くした少女は、胸にアゲハ蝶のタトゥーを入れた娼婦グリコに引き取られ、アゲハと名付けられる。
グリコは歌手を夢見て上海からやって来た「円盗」だった。アゲハはグリコの紹介で、彼女の恋人フェイホンや謎の男ランと出会い、ランが営むなんでも屋で働きはじめる。

・展開(⚠️一部ネタバレを含みます)
アゲハ蝶のように幼虫→サナギ→成虫と大きく三つの場面で構成されているように感じました。
一見グリコの物語のようで、アゲハの成長物語だと思いました。

幼虫はグリコは円盗のメンバーに面倒を見てもらいながらも輝かしい大人を羨む時期
サナギは円盗を出てアゲハが少しずつ遠い存在になりつつもフェイホンにも見向きをされない時期
二つの過程を踏んでスワロウテイル(アゲハ)になっていく成長物語だったら良いなという考察混じりの展開です。

・結末
「愛」についての映画が観賞後最初の印象です。
すれ違ったり不器用ながらもそれぞれの愛を感じました。

お金だけが大事そうに見えても円盗のメンバーも誰かのために行動していたんだとラストシーンを見ながら思いました。
逆に支えである誰かがいなくなると連鎖して全てが崩れてしまう。
あれだけ大事だったお金も無価値になってしまうんだなと。。。

■ 総評・メモ
愚痴ですが…

両サイドが靴を脱ぎ裸足で座席に体育座り
その時点で嫌な予感がしたもののスマホをいじるわ話しかけるわ。。。
百歩どころか兆歩譲ってエンドロールでいじるなはまだしも体感30分おきでした

地震や雨など有事の際は命が第一です。
ただ、映画をじっと観れないならお家で見ましょう!
じっと見れてもお家ではないので最低限のマナーは守りましょ!?

SNSではチラホラ同様の投稿を見かけ都市伝説の類かと存在するんですね…

仕事の都合で渋谷で見たのが運の尽きでした。
次回からは治安も考慮しつつ劇場選びをします!!!

長々と愚痴を書いてしまい失礼しました。

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