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マイ・マザー
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目次

マイ・マザーの作品紹介

マイ・マザーのあらすじ

僕はユベール・ミネリ、17歳。ケベック州のなんでもない町で、他の誰とも変わらない退屈な青春の日々を送っている。最近ひとつだけ、どうしても許せないものがある。趣味の悪いセーター、貧乏臭い部屋のインテリア、食べかすだらけで小言しか言わないやかましい口元まで、なにもかもが耐えられない存在—— 僕の母親だ。「なぜこんなにも受入れがたい存在なのか」、僕は自問する。人は「親は敬うべきだ」と言うが、僕には理解できない。僕は息子に向いてないのかもしれない。あの母親の根っこには、他人への愛を素直に表現できない矛盾した人間性が脈々と流れているに違いない。うるさく僕をコントロールしたがる母、次の瞬間には罪悪感を覚える母。そんな不安定な感情を持て余し、行きどころを失くして僕にぶつけてくるのだ。そんなものに付き合っていられるか。 ユベールは、毎日この欠陥だらけの母親の愛情過多と愛情不足の矛盾に振り回され、かつては大好きだった母への憎悪が膨らみ、制御しきれずにいる。ヒリヒリするティーンエイジャーならではの「理由(わけ)のない苛立ち」に耐える日々に嫌気がさしているユベールは、ある日偶然に、幼いころから親しんだセント・ローレンス川沿いの真っ赤な夕陽の下、母親が土手に腰掛けているのを見かける。野カモの群れの神秘的な声があたりに響いている。不意にひとときの安らぎを覚えるユベール。それはイノセントでただひたすら楽しかった昔の情景だった……。幼少時代へのノスタルジーに、不器用に折り合いを付けようともがく少年ユベールの決別のとき。17歳、僕は、母を、殺した——。

マイ・マザーの監督

マイ・マザーの出演者

原題
J'ai tué ma mère/I Killed My Mother
製作年
2009年
製作国
カナダ
上映時間
100分
ジャンル
ドラマ恋愛
配給会社
ピクチャーズデプト

『マイ・マザー』に投稿された感想・評価

処女作の脅威。
観れば観るほどドツボにはまるこの感覚。
私はもう引き戻せないドラン中毒。
ジョンFドノヴァン鑑賞後はドランを欲しすぎて喉から手が出そう。

本作はもう言わなくてもわかる傑作。
19歳という若さで作り上げた偉業。
彼の原点でありスタートの作品、まさに彼の起源。
彼が何を思い何を感じ何を持って生きているのかそれがすべてわかる。

怒鳴り狂う親子の関係、望みや夢、言葉。
全て彼の心であり存在意義。
何もかもが初々しくかつ新鮮で繊細な表現。なによりもフレッシュな作品。

ここからはじまりジョンFドノヴァンが完成したのだということが一目瞭然。
やはり、最新作は彼の集大成に思う。
ここから色々あんたんだなと映画とともに成長している彼が本当に素晴らしく美しい。
映画を通してここまで世界に対して自分自身のアンティテュードを魅せれるのは本当に彼だけ。
ただの自分勝手な心ではなく社会に対して色んな想いを馳せている方であらゆる人の心に寄り添う天才。
本当に尊い。
もう、いつもですが、言葉がない。

個人的にはドラン自身が19歳なこととセクシャルマイノリティーの表現がもうなんとも美しくてエロくて。むり。でした。
あのシーンは駒割りで保存決定。

ジョンFドノヴァンの死と生が理解できなかった方に是非とも鑑賞していただきたい作品。
そこまでの伏線がいたるところに散りばめられています。きっと彼のことが分かるはずり

今日僕が死んだら?
明日私も死ぬわ

いつもドランの作品を見ながら欲しい言葉を思い浮かべるけど、必ずそれを上回る言葉が返ってくる


☟YouTube
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☟Instagram
https://www.instagram.com/guruporu
netfilms

netfilmsの感想・評価

3.9
 16歳の息子と母親との食卓を映したファースト・シーンから目が離せない。母親の食べ方がいちいち気になり、思春期ならではのファッション・コンプレックスを隠そうとしない主人公。学校への送り迎え中には些細なことで癇癪を起こしすぐにケンカになってしまう。これはドラン自身と母との思い出を綴った自伝的作品である。思春期なら誰でもあっただろう母親との不和や反抗。何かにつけて口うるさい母、それが鬱陶しい息子。そういう感情がこの映画の中では、父親を除いては他者を媒介とすることなくエモーショナルに伝わり、息子と母親の中だけで綴られるシンプルな物語としてしっかり成立している。主人公は母親への不満を決して恋人や担任にもらすことはなく、母親の方も友人や父親に話そうとしない。あるいはそういう感情の吹きだまりをドランは積極的に描こうとしない。主人公にとって感情が爆発するのは母親に対してだけであり、母親から見てもそれはまったく同じである。

 母親は死んだと先生に嘘をつくのは、トリュフォーの『大人は判ってくれない』と同じ手口であるが、寄宿学校での生活やドラッグ、同性愛の描写はきわめて現代性に満ちている。一つ一つのショットの活き活きとした躍動感や絵画的な構図も、既にこの処女作から非凡な才を見せる。特に後半のドリッピングをスロー・モーションで捉えたシーンの美しさは、若者たちの心を鷲掴みにする素晴らしさを感じた。音的に言うと、お皿を何枚も割るシーンがあったが。ドランはあえてその音を聴かせない。自分の美意識で意図的に消そうとしているのがわかる。それは後半の寄宿学校の仲間とのクラブでのキス・シーンもそうだし、自分を気に入らない生徒2人にボコボコに蹴られるシーンのうめき声も、BGMをアフレコで被せることで、一切の現実音を消している。そういう不快な現実音への配慮が非常に素晴らしい。
Kota

Kotaの感想・評価

3.7
“なぜだろう、愛しているのに。”

“ジョン・F・ドノヴァンの死と生”を見てからグザヴィエ・ドラン熱が再び。もう彼の作品を5年ほど前に一気見してから暫く経つから、今みると更に良さが増す。彼の母親との関係を映画にしたこのデビュー作当時なんと19歳。ほんと半端ない。

“息子”にとって“母親”は特別な存在。「愛してる」って言葉が最早本来の意味を持たないほどに、言葉では説明できない繋がりと、それ故にとてもそれを認めたくない瞬間がある。大きさに違いはあれど誰かの息子である人はとても共感できるはず。「今日僕が死んだら?」という言葉に、聞こえない小さな声で「明日私も死ぬわ」って返すところがこの映画の全て。

印象的なのは息子が同性愛者だと知って一瞬動揺する母親が映されるけど、それが映画の展開には全く影響を及ぼさないということ。そしてどんなに酷いことを言われようが、一度も涙を流さずにその一歩先にいる様な態度でやり過ごす母親。どちらかというと母親が主役で、永遠に大声で怒鳴るドランが子犬みたいでちょっと可愛い。

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