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マッドライダー
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目次

マッドライダーの作品紹介

マッドライダーのあらすじ

核戦争の末、深刻な水不足に陥った地球。トミーは父を捜すため第二次探水隊に潜入するが、行く手にはクレイジー・ブルの極悪集団が待ち受けていた。そんな時、トミーは瀕死の無法者・エイリアンに出会う。トミーに手を貸す条件で、2人は旅をすることに。

マッドライダーの監督

ジュリアーノ・カルニメーオ

原題
MAD RIDER/EXTERMINATORS OF THE YEAR 3000/GLI STERMINATORI DELL'ANNO 3000
製作年
1983年
製作国
イタリアスペイン
上映時間
91分

『マッドライダー』に投稿された感想・評価

“ライダー”繋がり。
「マッドマックス2」の人気に便乗した、典型的なパクリB級映画。
本家はオーストラリア🇦🇺のだだっ広い大地、砂漠が舞台だったけど、今作ではスペインっぽい荒涼とした山岳地帯を爆走していて、そのロケーションには“マカロニウェスタン”っぽさが漂う。
物語の設定や、「ヒャッハー」な悪党軍団達の造形、その他諸々の見た目に至るまで、清々しいほどの本家からのパクリっぷり。でもカーアクションや爆破シーンを結構頑張っていて、コレを「マッドマックス」と勘違いして鑑賞したとしても、案外納得してしまうかも…といった出来。
見どころとしては、メル・ギブソンもどきな主人公のゲスっぷりと「ヒャッハー」な敵ボスのあっけない最後と、超ご都合主義的なラストのオチ。“水”を求めての生きるか死ぬかだったのに、雨が降り出してオールオッケーだなんて…(苦笑)。
どこまでも続く荒涼とした大地。
そこには「行き当たりばったり」しか存在しない!


改造マシンに乗り込んだヒャッハー!な悪党どもがタンクローリーを囲んで襲う!
力なきものは死ぬ!
秩序を失った、弱肉強食の近未来を舞台にした傑作といえば「マッドマックス2」に他なりませんが、あまりにも大ヒットしたうえに、予算がなくても撮れるということから世界中で亜流作品が大量生産されました。
中でもポンポンと製作しては海外に上映権を売り飛ばしてウハウハいっていたのがイタリアで、マカロニマッドマックスを何作も生み出したのです。
その殆どは気の抜けた炭酸のようにユルユルで締まりのないポンコツ映画ばかりでしたが、たくさん作ればいくつかはマトモな出来のモノもあったりするのでした。
それが本作、「マッドライダー」!
あくまでも、他の有象無象と比べてマトモなだけであって、その迫力やスケールは本家の1/100ぐらいあれば良いなぁ・・・というショボさ!
お話に至っては全てが行き当たりばったりという、何も考えずにパクッただけなのがアリアリで切ない!
主演からして、役者としては素人のカルヴァン・クラインのモデルだったロバート・イヌアッチを、ハンサムだからってだけで起用するいい加減さですからね。
マッドマックスみたいなら、あとはスクリーン映えすれば何だって良いのです!
ちなみに、イヌアッチは二度とイタリア映画なんて出るか!と、役者仕事は辞めちゃったみたいですね。ギャラも未だに半分ぐらい貰ってないそう(汗)



とてもそうは見えないが西暦3000年、オゾン層が破壊された影響で雨が降らず、大地は枯渇していた。
それでも生き延びていた人々は、水資源を奪い合う毎日を過ごしていたが、ある科学者グループは植物の栽培をおこない、それには水が必要不可欠であった。
彼らは離れた土地にある地下水をくみ上げている施設の存在を知っており、水を運んでくるように給水車を派遣していた。
しかし、トミー少年の父親が志願した給水隊は、荒野に陣取る極悪非道な武装集団クレイジーブルによって襲撃されたと噂され、進退窮まったグループは第二次給水隊を派遣するのであった。

一方、クレイジーブルからスーパーマシン「エクスタミネーター」を盗んだエイリアンは、はぐれ警官を襲撃、パトカーを物色している隙にエクスタミネーターを、今度は自分が盗まれてしまう。
すぐさまパトカーで追うエイリアンだったが、激しいチェイスの末、パトカーが横転させられ身動きがとれなくなってしまった。
この時点でまったくヒーローには見えない。


危惧した通り、第二次給水隊はクレイジーブルに襲われ全員殺されてしまうが、勝手についてきていたトミーは隠れていて無事であった。
仕方なく水源を歩いて目指すトミーは、動けなくなっているエイリアンと出会う。
トミーは助けるかわりに水源へ一緒についてきてほしいと取引をもちかけるのだが・・・



とにかく主人公であり、ヒーローであるはずのエイリアンがとんでもなく性根の腐ったキャラクターなのが、ある意味新鮮。
最終的にはヒーローぽいことをするけれども、水源を目の前にして「これで大金持ちだぜ〜!」と嬉しそうにしている姿はどちらかというと悪役です(苦笑)
こいつの事を息子のようだと思っていたパピヨンは寛大だ。

こういったキャラクター設定ひとつとっても、本作は端から端までおかしなところばかり。
細かいことなんて知ったこっちゃねえ!と、すべてがアバウト。
何の伏線もないままに、トミーの腕がもげたら義手だった!とか、水源には謎の男たちがいて火炎放射器で襲ってきたりします。
引き裂きの刑をみせたいから子供の腕を平気でもいだり、主人公たちにアクションさせたいから誰だか全く(最後まで)わからないマスクマンたちを登場させたり、エグい画をみせたいが為に脈絡もないことが起きては爆発で収めてオシマイ!を繰り返すのです。
そんなことをやっているから、いつのまにかトミーが最強キャラになってしまってビックリ!
パワーアップした義手でクレイジーブル軍団を一蹴、ダイナマイト投げで大爆発!!
エイリアン、必要なし!!
まぁ、一応は主人公なのでブルさんを倒すのはエイリアンの役目になるのですが、この辺りもメチャ雑なのでカタルシスなんて全然感じられません。
ポカーンとなっちゃいますよ。

そして、最高にすごすぎるのがラスト!
マイケル・パレが出ていた「バッドランズ2087」も同じようなラストでしたが、もうね、テキトーすぎて笑えます。
ある事が投げやり気味に起きて問題が解決、とりあえず強引にまとめてみました!みたいな荒技に唖然、驚愕!
え?なんでそうなるの?
誰もが目を疑うでしょう。
普通なら、このラストに向けて、なにかしら伏線のひとつやふたつ張ってあるものでしょ?
でも、「マッドライダー」に限ってはそんなものは一切なし!
乾いた大地に優しさは要らないのです!
なんだか分からないけど良かったね!でオシマイ!
うーむ、今までの争いは何だったというのか?
特に、地下水源施設の連中にとっては本当にいい迷惑だったことでしょうなぁ・・・


しかし、どれだけくだらなく支離滅裂でも、水資源を奪い合う近未来救世主伝説(苦笑)という点で、「マッドマックス/怒りのデスロード」を予言しているのが凄いですよね。
偶然でしかないけれど。


水は無いのに食い物やガソリンはどうしているんだろう?というもっともな疑問も、考えるな感じるんだ精神で乗りきらなければ、この手のパチモンは苦行でしかなくなってしまいます。
兎にも角にも3000年!
あと一世紀たつと世界は乾ききってしまうのです!
いまから準備して、浴槽に水を溜めておきましょうね!!


・・・と、色々とディスったような気もしますが、これが実際に観ると外連味もきいていて面白く、たしかに数多の偽マッドマックス映画の中では頭ひとつ抜けているという評価にも頷けます。
歩いているシーンなどは多少ダレますが基本的にテンポも悪くないし、派手に爆発しまくるし、格好いいショットもたくさんあって、たしかにB級ではあるもののプロがプロらしく予算内でキッチリ撮ったのが分かる良作です。
もう少し、エクスタミネーターが800馬力らしい活躍をしてくれれば良かったのですが、グルグル回ってばかりでそこだけは大いに不満でした。

それはそれとして、一切の常識が通用しない、アヴァンギャルドで刺激的な展開に脳みそがチカチカします!
パワフルでいかがわしい80年代臭も吹き溜まってます!
さぁ、あなたもエクスタミネーターに乗りこんで砂と暴力にまみれた西暦3000年に旅立ってみませんか!
帰れる保証はありませんが・・・



〜とくべつふろく〜
スーパーマシン・エクスタミネーターのひみつ

主人公エイリアンがドヤ顔で操るスーパーマシンがエクスタミネーターである。
元々はクレイジーブルの自家用車だったものをエイリアンが盗んだわけで、完全にエイリアンが悪い。

西暦3000年のスーパーマシンだというのに普通にガソリン車で、どこからどうみても未来的要素はゼロに近い。
元宇宙飛行士でメカニックのパピヨンによって改造されたらしいが、それらしいパワーアップ描写は一切なし。と言うか、V8ツインターボ搭載の800馬力を発揮する場面も無いに等しいので、本当のところカローラ並みのパワーしかないのかもしれない。

ボディは完全防弾仕様で、窓ガラスやフロントグリル、ホイールアーチなどには鋼鉄製のガードが取り付けられている。
スイッチひとつでフロントガラスはシャッターが閉まり、その場合はボンネットからせり出したビデオカメラの映像を車内モニターに映し、それを見ながらの運転となる。しかし、なぜかズームされた映像が映っていたりして、これでは普通に事故るような気がする。

タイヤは防弾仕様ではないが、万が一パンクしても全自動でパンクがなおる謎装置が搭載されている。
「デモリションマン」の未来カーみたいである。

強力な銃火器も搭載、豆腐より柔らかそうなサスペンションはどんな荒地も走破でき、なにやら車内ではピコピコと音が鳴っている完全無欠なスーパーマシンであるが、一番役にたつ装備は、天井が開くサンルーフであろう。
新鮮な空気をとりいれるもよし、そこから顔を出して悪党を撃ち殺すも良しな、これこそ便利な万能装備である。

格好いいかどうかは人それぞれどう感じるかだが、あと一世紀もたつと、ポンコツ車もゴツい鉄柵つけたりすればスーパーマシンと名乗ってよくなるらしいので、車を所有する方は今からでも遅くはない。
エクスタミネーターを参考に、マイカー改造に勤しんでみてはいかがか!


劇場(新宿シネマカリテ・カリコレ2018)にて
これが噂のパチモン“マッドマックス”最高峰!

って宣伝コピー、開き直り方が最高なわけであります。

まあ、多分作ったほうも、『いやいやいやいや。パクって何が悪いわけ?』とか仲間内でゲラゲラ笑いながら作ったんだろけど。

この映画の存在、知らなくて去年の年末に突如リバイバル公開されて…。気になってはいたものの、正規料金で劇場で観るのもなぁ、とケチ臭い貧乏心がでてきてスルー。

TSUTAYAで準新作で棚に並んでるのをサービスデイで100円でレンタル(笑)まあ、100円ならね。観てやろうじゃないの。

……。

えっと。水不足の世界で生き延びてる人たちが、水を求めて争う話…ですかね。どっかで聞いたような…「マッドマックス/怒りのデスロード」か。こっちが先ですけどね(笑)!

生き延びてるグループが大きく2つあって、ひとつは水不足を何とかしようとする植物学者(?)を中心になんとか生き延びてる良い者グループ。もうひとつは略奪、強奪を繰り返す強面の悪いものグループ。

良いものグループは水不足改善のため、植物を育てているがそれも水が全くなくては育たない。

ある場所に水源があるという噂を聞いて、有志を集い、水を持ち帰らそうとしたものの、有志たちは戻ってこず…。

さらに、第2陣を水源に向かわせるが、2陣も悪いものグループにやられて壊滅。ところが紛れ込んでいた少年だけが生き残った。

その少年が荒野を彷徨っている時に出会った人物。それが謎めいたアウトロー・エイリアンであった…。

ってお話。

このエイリアンが良いものグループを救う救世主だと思うでしょ(笑)

ところが、このエイリアンが実に性根が悪い。良いやつ要素なんかひとつもない! こいつが主人公というところにこの映画のひずみがあるわけですが、まあ、これはこれで面白いといえば面白い。

途中で出てくるインチキ博士みたいな人も良い味出してるし、なんか最初は魅力に乏しいと思ってたヒロインも途中で魅力的に見えてきたりしてね。

安っぽいのはわかっていたし、行き当たりばったりに作ってそうだけど、観る前のハードル低かったので楽しめましたよ。それこそ100円でレンタルしたので充分元は取りました(笑)

こういう映画、ドンドン発掘してもらいたいものです!

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